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  1. 山本 勉

    「Manuscript exchange rate 12 cts」はたぶん間違いです。まず「12」は手書きではなく、鉄製の印です。それから、交換(exchange)の料金ではありません。受取人が支払うべき料金です。さらに、「12」はサンチームやセントではなく、おそらくデシムです。フランスの通貨1デシムは10サンチームの言い換えです。解説文中でも単位を間違えていますが、ご注意ください。なお、当時のフランス国内の書状料金は、未納便の場合10gまで40サンチーム、10g〜20gは60サンチーム、20〜50gは1フラン、以後、50g増すごとに+75サンチームとなっています。12サンチームに該当する料金は見当たりませんし、12デシム(=1フラン20サンチーム)では重すぎると思います。ちなみに1デシム(=10サンチーム)は、当時、イギリスの1ペニーとほぼ同額ですから、便利なのでそのような単位が使われるようになったのでしょう。

    また、10ctsが「simple letter to Europe」(ヨーロッパ宛て基本書状料金)と書かれていますが、ウルグアイがUPUに加盟したのは1880年1月1日です。まだ未加盟の時期ですからそんなに安いとは思えないし、切手で目的地まで全額前納が可能だったとも考えにくいです。現に、受取人から「12」(おそらくデシム)の支払い請求の印が押されています。確かに、ウルグアイは1853年にイギリスと、1874年にフランスと個別に郵便条約を結んでいますが、果たして全額前納まで認めていたのでしょうか?内容を見ていないので何とも言えません。どなたか、お教えください。私がウルグアイ切手貼り+「GB / 1F60c」印の組み合わせが面白そうと書いたあとで、Raymond Salles著の「La Poste Maritime Francaise」の第8巻p.40のc)に同様の記載があることを見つけました。詳しく書いても紹介されそうにありませんから、今回はこの辺で止めておきます。

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