投稿者「池田 健三郎」のアーカイブ

「製造面勉強会」事業がスタートします

当協会では、定款において「2. 国際的潮流を踏まえたわが国フィラテリーにおける調査研究活動の水準向上を図りその成果の有効な発信を推進する事業」を行うこととしています。

その具体策として、法人成立初年度にあたる2017年度においては、定款に定める「リサーチ及び研究推進事業」の位置づけにおいて「『製造面勉強会』の企画・運営事業:次年度(2018年4月以降)開催に向けた準備」の活動を非営利で行うこととしております。

ご存知の通り、現在の「製造面勉強会」は、当法人の共同代表である吉田が社長を務める無料世界切手カタログ・スタンペディア株式会社の事業として、これまで2回にわたり実施されていますが、営利企業の事業ながら赤字基調で収支のバランスをとることが難しく、直ちにこれをNPO法人の非営利事業として実施するには課題が多い状況となっていました。

もっとも、回を重ねるごとに参加者数は増えており、収支も改善傾向にありますのでこの際、私どもでは、本年4月の法人化を機に、「勉強会」を営利企業の事業から切り離し、来年度以降、当協会の非営利事業として継続開催すべく準備を進めております。

このたび、それに先立ちまして、当年度開催分の「勉強会」を当協会として「後援」することにより、次年度以降の「主催」に向けた準備を始めることとし、7月1日開催の「第3回製造面勉強会」から着手することと致しました。

従いまして、郵趣振興協会の賛助会員の皆様におかれましては、「会員特典」として一般参加費よりも1,000円低い会費でご参加いただけるよう、その差額分は当協会から無料世界切手カタログ・スタンペディア株式会社に補填することとなります。

このように、当協会の賛助会員にとっては非常に魅力的なプランとなっておりますので、既に賛助会員にご加入のみなさまは勿論、これから賛助会員へのご加入を検討されていらっしゃる皆様も、どうかふるって「製造面勉強会」にご参加下さいますよう、ご案内申し上げます。

・第3回製造面勉強会(7月1日開催予定)の詳細は無料世界切手カタログ・スタンペディア株式会社にお問い合わせください。

・特定非営利活動法人郵趣振興協会の賛助会員加入についてはこちらをご覧ください

 

昭和切手発行80周年記念展(6/3-4日)展示コレクション プレビュー その6

会期が来月に迫った「昭和切手発行80周年記念展」の実行委員会のみなさま(コレクション・オーナー)から、展示コレクションにおける注目品の画像提供がありましたので、ピックアップしてご紹介いたします。

第6回は引き続き、林国博コレクション「昭和切手」から2次昭和の名品をご紹介します。

画像は、いずれも2次昭和40銭ガランピ灯台を描く切手の有名なバラエティです。

最初は、「横すかし」のリーフです。最大マルティプルである銘版つき10枚ブロックに加えて使用済も2枚あります。圧巻というほかありません。

次にご紹介するのは、「糊上印刷」と呼ばれるバラエティのページです。銘版つき10枚ブロックに加えて単片も2枚貼られています。

現物は来月開催の展覧会でご覧いただきたいと存じます。

プレビューはまだまだ続きますので、どうぞお楽しみになさってください。

※所有者の許可を得ない画像の使用は固くお断りします。

 

【速報】沖縄本土復帰45年記念展 本日開幕 会期は明日まで

わが国におけるナショナル・ミュージアムとして知られる郵政博物館における特別コレクション展(共催:郵政博物館、特定非営利活動法人郵趣振興協会)の第2段として、琉球切手研究会の出展による「沖縄本土復帰45年記念展」が、本日午後より同館多目的スペースにて開幕しました。

出展者都合により、オープンが若干遅延いたし、数名のお客様をお待たせしてしまいましたことをお詫び申し上げます。

開場後は、あいにくの雨模様にもかかわらず、初日から多くのお客様で賑わいをみせていました。

同展覧会は、明日も10時から17時30分まで開催されています(入場は17時まで)。どうぞお誘いあわせの上お運びください。

出展者(琉球切手研究会)のメンバーによる設営の模様

設営完了後の会場内:40フレームにわたる貴重なコレクション展示が並び壮観です

会場内のミニ即売コーナー:琉球切手が会期中だけの特価で頒布されています

出展者の琉球切手研究会のメンバー集合写真:会場受付にて

残席僅か。今すぐお申込み下さい!【特定非営利活動法人 郵趣振興協会 設立記念祝賀会(6/3日)】ご案内(再)

以下のパーティはまだ残席がございますので、ご出席希望の方はいますぐメールでお申し込みください。どなたでもご参加になれます。

電子メール  info@kitte.com

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郵趣振興協会は、昨夏の設立以来、任意団体として活動を展開しつつ法人化に向けた準備を進めてまいりましたが、4月14日付で特定非営利活動法人(NPO法人)として東京都知事より認証されました。

つきましては、新法人の設立を祝し、皆様に事業計画をご説明するほか、今後の活動の充実を期してフィラテリストが集い交流を図るため、下記の通り祝宴を催すこととなりましたので、是非ともご来臨の栄を賜りたく、ここにご案内申し上げます。

特定非営利活動法人 郵趣振興協会設立準備会
行德國宏  有吉伸人  吉田 敬  池田健三郎

特定非営利活動法人 郵趣振興協会 設立記念祝賀会 開催概要

と き: 2017年6月3日(土)18時より ※「昭和切手発行80周年記念展」会期初日の夜です
ところ: 日本外国特派員協会 パーティールーム
〒100-0006 東京都千代田区有楽町1-7-1有楽町電気ビル北館20階(JR有楽町駅前)
会 費: 5,000円(当日申し受けます)
服 装: 平服

会場となる有楽町電気ビルへのアクセス(三菱地所ホームページより)

以 上

昭和切手発行80周年記念展(6/3-4日)展示コレクション プレビュー その5

会期が来月に迫った「昭和切手発行80周年記念展」の実行委員会のみなさま(コレクション・オーナー)から、展示コレクションにおける注目品の画像提供がありましたので、いくつかピックアップしてご紹介いたします。

第5回は、林国博コレクション「昭和切手」からカバーを2点ご紹介します。

画像は、いずれも2次昭和10銭地図切手を貼った書状です。ともに原爆投下に伴う送達不能による「罹災返戻」扱いの郵便物です。

まず左は、広島への原爆投下(1940年8月6日)に伴う罹災返戻便。山梨県藤井局から昭和20年8月18日に差立てられた速達書状ですが、「戦災のため転居先不明/広島駅前局」の証示印が紫色で押捺されています。

次に右は、長崎原爆(1940年8月9日)による罹災返戻便です。昭和20年9月8日に岡山長岡局から差立てられましたが、「罹災返戻」印が赤で押捺されています。

因みに識者によれば、原爆投下に伴う返戻便の実例について、これまでに確認された使用例の数は、長崎が広島よりも各段に少ないようで、葉書1通(8月21日差立て、3銭切手脱落あり)、封書2通(1通は8月21日差立て、もう1通は画像もの)の計3例のみとも言われています。

いずれにしても、伝統郵趣作品の地図10銭の使用例のページで、普通書状と速達書状が2通並んで広島・長崎の両都市の罹災返戻便として提示されることは奇跡的ともいえましょう。

現物は来月開催の展覧会でご覧いただきたいと存じます。

プレビューはまだまだ続きますので、どうぞお楽しみになさってください。

※所有者の許可を得ない画像の使用は固くお断りします。

昭和切手発行80周年記念展(6/3-4日)展示コレクション プレビュー その4

会期が来月に迫った「昭和切手発行80周年記念展」の実行委員会のみなさま(コレクション・オーナー)から、展示コレクションにおける注目品の画像提供がありましたので、いくつかピックアップしてご紹介いたします。

第4回は、林国博コレクション「昭和切手」からカバーを1点ご紹介します。

画像は、1次昭和7銭と10銭の計17銭貼の書留書状です。それだけでは何の変哲もないのですが、よくみると差立て局の消印が「マラカル 17.6.1 郵便局」となっており、南洋発東京宛ての書状であることに気づきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

名宛人は著名なフィラテリストなので、紛れもないフィラテリック・カバーですが、これ以外に存在が知られていないユニーク・マテリアルですので、それは致し方ないことであり、このカバーの名品としての地位は些かも揺らぐものではありません。

現物は来月開催の展覧会でご覧いただきたいと存じます。

プレビューはまだまだ続きますので、どうぞお楽しみになさってください。

※所有者の許可を得ない画像の使用は固くお断りします。

昭和切手発行80周年記念展(6/3-4日)展示コレクション プレビュー その3

会期が来月に迫った「昭和切手発行80周年記念展」の実行委員会のみなさま(コレクション・オーナー)から、展示コレクションにおける注目品の画像提供がありましたので、いくつかピックアップしてご紹介いたします。

第3回は、林国博コレクション「昭和切手」から3点ご紹介します。

林コレクションは、わが国の昭和切手コレクションとしては唯一、国際切手展で金賞を獲得した実績を有する世界最高峰の収集です。日本国内で観ることができるチャンスは非常に限られますので、この機会をお見逃しなくご鑑賞いただきたいと存じます。

さて以下の3点は、1次昭和5厘、4銭、14銭の小型シートで、いずれも1938年のプラハにおける国際郵便切手展覧会への出品用として逓信省が特別に調製したものです。用紙は白紙で透かしもありませんので、郵政博物館が所蔵する「透かし入りのダイ・プルーフ小型シート」とは全く性質を異にするものです。

 

 

 

 

 

 

これらは、2005年5月のコリンフィラ(スイス)のオークションで競売されたものを入手した、ジャパンスタンプの鯛道治氏によりその存在が審らかにされ、一部は里帰りしてオークションに登場し熾烈な競争になりましたのでご記憶の方もおられることでしょう。現物は来月開催の展覧会でご覧いただきたいと存じます。

プレビューはまだまだ続きますので、どうぞお楽しみになさってください。

【参考記事】 http://www.japan-stamp.com/?s=%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%8F

※所有者の許可を得ない画像の使用は固くお断りします。

昭和切手発行80周年記念展(6/3-4日)展示コレクション プレビュー その2

会期が1か月後に迫った「昭和切手発行80周年記念展」の実行委員会のみなさま(コレクション・オーナー)から、展示コレクションにおける注目品の画像提供がありましたので、いくつかピックアップしてご紹介いたします。

第2回は引き続き、斎享コレクション「昭和切手あれこれ」から2点ご紹介します。

1点目は、2次昭和切手3銭および7銭各2枚貼の外信書状です。中立国スイスあてですが、戦況悪化で外信便の逓送が途絶したために差出人戻しとなったものです。逓信省による検閲後の封緘紙が左端に認められます。2次昭和切手はその使用時期が大東亜戦争末期と重なることから、外信使用は極端に少ないことが知られており、これはその貴重な実例の一つといえましょう。

2点目は、3次昭和3銭「縦と桜」の田型です。

一見すると何が特別なアイテムなのかピンときませんが、実は珍しいのはこの用紙で、この切手では存在しないとされていた、「白紙」なのです。無論、田型はこれまでのところこれ1点という大珍品です。

現物は来月開催の展覧会でご覧いただきたいと存じます。

プレビューはまだまだ続きますので、どうぞお楽しみになさってください。

※所有者の許可を得ない画像の使用は固くお断りします。

昭和切手発行80周年記念展(6/3-4日)展示コレクション プレビュー その1

会期が1か月後に迫った「昭和切手発行80周年記念展」の実行委員会のみなさま(コレクション・オーナー)から、展示コレクションにおける注目品の画像提供がありましたので、いくつかピックアップしてご紹介いたします。

第1回は斎享コレクション「昭和切手あれこれ」から2点ご紹介します。

1点目は、昭和切手の色調見本です。製造面を語る貴重な資料で、これが民間にあること自体が驚きです。

2点目は、2次昭和30銭厳島単貼の書留小包使用例(昭和19年3月1日女塚局差出)です。

昭和19年4月1日より小包料金が30銭になるので、その料金のエンタイアと思いがちですが、よく見ると日付はそれよりも早く、かつ書留小包です。1㎏までの書留小包の料金の期間は昭和17年4月1日から昭和19年の3月31日ですが、30銭の発行日の告示は19年1月8日、出現日が19年3月と発表されていますので、この切手の書留小包料金の適合期間は僅か1か月しかなく、これはまさに最初期使用に該当します。

もともと小包の使用例は逓送中に毀損したり、受取り後に無造作に破り捨てられたりするケースが多いことから、展示に適したマテリアルは少ないのですが、本例は他に報告されていない、稀少な使用例です。

プレビューはまだまだ続きますので、どうぞお楽しみになさってください。

※所有者の許可を得ない画像の使用は固くお断りします。

郵便制度史展 2017 無事に閉幕

特定非営利活動法人郵趣振興協会の主催事業として初めての展覧会事業が終わりました。

4月21日(金)-23日(日)の3日間にわたって、郵政博物館(東京都墨田区)多目的スペースにて開催された、「郵便制度史展2017」(2017年度 第1回郵博特別切手コレクション展)は、お陰をもちまして、会期の3日間で計1,116名のご来場者を得て成功裡に閉幕いたしました。

本格的な郵便制度史コレクションがずらりと並んだ展示場は熱心な参加者がたえず、「日本のナショナル・ミュージアムの特別展に相応しい充実した展覧会になった」との高い評価を多くの方々よりいただきました。

ご来場くださった皆様はじめ、出展団体の皆様、種々ご協力いただきました皆様には改めて厚く御礼申し上げます。

今年度の「郵博特別コレクション展」はあと7回予定されておりますので、引き続きよろしくお願いいたします。

▼ 会場入口での記念撮影に臨む郵便制度史展2017実行委員会(コレクション・オーナー)の皆様

前列左から:行德実行委員長、郵政博物館・冨永様、町屋委員

後列左から:片山委員、石川委員、森下委員、吉田委員