郵博特別コレクション展 展示」カテゴリーアーカイブ

昭和切手発行80周年記念展(6/3-4日)展示コレクション プレビュー その4

会期が来月に迫った「昭和切手発行80周年記念展」の実行委員会のみなさま(コレクション・オーナー)から、展示コレクションにおける注目品の画像提供がありましたので、いくつかピックアップしてご紹介いたします。

第4回は、林国博コレクション「昭和切手」からカバーを1点ご紹介します。

画像は、1次昭和7銭と10銭の計17銭貼の書留書状です。それだけでは何の変哲もないのですが、よくみると差立て局の消印が「マラカル 17.6.1 郵便局」となっており、南洋発東京宛ての書状であることに気づきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

名宛人は著名なフィラテリストなので、紛れもないフィラテリック・カバーですが、これ以外に存在が知られていないユニーク・マテリアルですので、それは致し方ないことであり、このカバーの名品としての地位は些かも揺らぐものではありません。

現物は来月開催の展覧会でご覧いただきたいと存じます。

プレビューはまだまだ続きますので、どうぞお楽しみになさってください。

※所有者の許可を得ない画像の使用は固くお断りします。

昭和切手発行80周年記念展(6/3-4日)展示コレクション プレビュー その3

会期が来月に迫った「昭和切手発行80周年記念展」の実行委員会のみなさま(コレクション・オーナー)から、展示コレクションにおける注目品の画像提供がありましたので、いくつかピックアップしてご紹介いたします。

第3回は、林国博コレクション「昭和切手」から3点ご紹介します。

林コレクションは、わが国の昭和切手コレクションとしては唯一、国際切手展で金賞を獲得した実績を有する世界最高峰の収集です。日本国内で観ることができるチャンスは非常に限られますので、この機会をお見逃しなくご鑑賞いただきたいと存じます。

さて以下の3点は、1次昭和5厘、4銭、14銭の小型シートで、いずれも1938年のプラハにおける国際郵便切手展覧会への出品用として逓信省が特別に調製したものです。用紙は白紙で透かしもありませんので、郵政博物館が所蔵する「透かし入りのダイ・プルーフ小型シート」とは全く性質を異にするものです。

 

 

 

 

 

 

これらは、2005年5月のコリンフィラ(スイス)のオークションで競売されたものを入手した、ジャパンスタンプの鯛道治氏によりその存在が審らかにされ、一部は里帰りしてオークションに登場し熾烈な競争になりましたのでご記憶の方もおられることでしょう。現物は来月開催の展覧会でご覧いただきたいと存じます。

プレビューはまだまだ続きますので、どうぞお楽しみになさってください。

【参考記事】 http://www.japan-stamp.com/?s=%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%8F

※所有者の許可を得ない画像の使用は固くお断りします。

昭和切手発行80周年記念展(6/3-4日)展示コレクション プレビュー その2

会期が1か月後に迫った「昭和切手発行80周年記念展」の実行委員会のみなさま(コレクション・オーナー)から、展示コレクションにおける注目品の画像提供がありましたので、いくつかピックアップしてご紹介いたします。

第2回は引き続き、斎享コレクション「昭和切手あれこれ」から2点ご紹介します。

1点目は、2次昭和切手3銭および7銭各2枚貼の外信書状です。中立国スイスあてですが、戦況悪化で外信便の逓送が途絶したために差出人戻しとなったものです。逓信省による検閲後の封緘紙が左端に認められます。2次昭和切手はその使用時期が大東亜戦争末期と重なることから、外信使用は極端に少ないことが知られており、これはその貴重な実例の一つといえましょう。

2点目は、3次昭和3銭「縦と桜」の田型です。

一見すると何が特別なアイテムなのかピンときませんが、実は珍しいのはこの用紙で、この切手では存在しないとされていた、「白紙」なのです。無論、田型はこれまでのところこれ1点という大珍品です。

現物は来月開催の展覧会でご覧いただきたいと存じます。

プレビューはまだまだ続きますので、どうぞお楽しみになさってください。

※所有者の許可を得ない画像の使用は固くお断りします。

昭和切手発行80周年記念展(6/3-4日)展示コレクション プレビュー その1

会期が1か月後に迫った「昭和切手発行80周年記念展」の実行委員会のみなさま(コレクション・オーナー)から、展示コレクションにおける注目品の画像提供がありましたので、いくつかピックアップしてご紹介いたします。

第1回は斎享コレクション「昭和切手あれこれ」から2点ご紹介します。

1点目は、昭和切手の色調見本です。製造面を語る貴重な資料で、これが民間にあること自体が驚きです。

2点目は、2次昭和30銭厳島単貼の書留小包使用例(昭和19年3月1日女塚局差出)です。

昭和19年4月1日より小包料金が30銭になるので、その料金のエンタイアと思いがちですが、よく見ると日付はそれよりも早く、かつ書留小包です。1㎏までの書留小包の料金の期間は昭和17年4月1日から昭和19年の3月31日ですが、30銭の発行日の告示は19年1月8日、出現日が19年3月と発表されていますので、この切手の書留小包料金の適合期間は僅か1か月しかなく、これはまさに最初期使用に該当します。

もともと小包の使用例は逓送中に毀損したり、受取り後に無造作に破り捨てられたりするケースが多いことから、展示に適したマテリアルは少ないのですが、本例は他に報告されていない、稀少な使用例です。

プレビューはまだまだ続きますので、どうぞお楽しみになさってください。

※所有者の許可を得ない画像の使用は固くお断りします。