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  1. 山本 勉

    差出地、あて先ともにバイエルンなのでアメリカ占領下=西ドイツ。
    西ドイツ地区では1948年6月21日に通貨改革を行いました。料金が10倍になったのです(価値が10分の1になったとも言えます)。
    そして、旧通貨の切手にラッパ加刷をした切手を発行しました(=この切手は従来の10倍の価値がある)。
    しかし、旧切手が直ちに無効になったのではなく、西ドイツにおいては6月21日と22日の2日間のみ旧切手も使えました(西ベルリンでは期間が異なる)。
    ただし、それまでの10倍分を貼る必要があります。
    このカバーの例で言うと、6月21日か22日に差立てる場合、旧切手(=ラッパ加刷の無い切手)ならば、240pf分貼る必要があったのです。
    ところが、あなたのカバーには6月21日に24pf切手1枚しか貼られていませんから、240pf – 24pf = 216pf不足です(新pfで言うと21.6pf不足)。
    当時の未納不足便の扱いは未納不足額×1.5倍し、5pf単位に切り上げることになっています(最低額は10pf)。
    だから、21.6pf × 1.5 = 32.4pf → 33pfとしたのでしょう。ミッヘルカタログの記述の範囲では5pf単位で切り上げますから35pfにするべきですが、33pfのまま受取人から徴収したようです。もしかすると通貨改革時の特例で5pfの切上げをしない取り扱いだったのかもしれませんが、今、そこまでは調べていません。
    なお、これは、先だってお送りした資料のp.21「通貨改革」、「Zehnfachfrankatur」(10倍エンタ)のところに書かれています。
    とても面白いカバーですので、大事にしてください。
    なお、消印の時刻が見えませんが、もし6月20日の夜に投函して、21日の初開函便(たいてい午前10時まで)であれば24pf切手がそのまま有効です。したがって、21日といっても時刻もよく見なければなりません。
    蛇足ですが、ドイツでは青の色鉛筆による数字は受取人が支払うべき額を意味します。プロイセンが1850年11月15日に最初の切手を発行するに際して、その発行告示にその旨明記したのが最初です。その後、ドイツではこれが習慣となっています。なんでもない数字ですが、それなりの規定に基づくのです。だから郵趣は面白い…。

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