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今週 開催予定のオンライン郵趣イベント

外国切手研究会 第73回Zoom例会レポート

2021102日 2000PM – 21:50PM開催『外国切手研究会 第73Zoom例会』レポートです。参加者10人中4人の発表で質疑応答が有りました。

1人目)西ドイツ・気送菅郵便カバーについて、空気圧(エアシューター)を利用して郵便物を運ぶシステムで、一時期ヨーロッパでも数カ国が利用していた、紹介の品は西ベルリンで使われたカバーで消印は1955921日、下部の消印Postsacheは通信事務、PschAは郵便局の略語、気送菅郵便専用の官製葉書も発行されていたようで、詳細が解説された日本語サイトが有りました、ありがとうございます。http://www1.plala.or.jp/stein/GSK_honbun/ReichI/B14.html

2人目)カナダ・スモールクイーンイッシューの低額面2種を紹介、このシリーズは1870年から89年迄約20年発行された、尚初期のカナダは幾つかの州に分かれており、1851年発行の1番切手はビーバー図案で有名、1882年発行の1/2セントは紙が白っぽいモントリオール印刷、紙が灰色っぽいオワタ印刷が有るが、確実な分類は銘版付ブロックで、過去の著名なコレクションもそうなっているとの事、混貼のアメリカ宛書留カバーに貼られた6セントはこの1/2セントより大きいが、こちらもスモールクイーンイッシューになる。

1870-73年発行の1セントはモントリオール印刷のみ、シェードバラェテイが多く、イエロー系からオレンジ系迄いくつか分類出来る、このスモールクイーンイッシューと前のラージクイーンイッシューは製造面バラェテイが豊富で収集が楽しめるカナダクラッシック切手との事。

3人目)海外オークションに出品されている旧中国カバーについて、30年雲南省・昆明発、ソ連・レニングラード宛、援蒋ルートで運ばれたと思えるが詳細が分からない、第70回でも紹介の方に解説して頂きました。

年号は民国30年で西暦1941年、封筒右側はフランスの検閲印とラベルが使われている、仏印を通過しており、おそらくハノイではないか、中立国宛やヨーロッパ宛と違いソ連宛は殆ど見た事が無い、裏面のロシアの中継印を読み解けば、逓送ルートがトルコから北上したのかヨーロッパ経由か分かるかもしれないとの事でした。

雲南省繋がりで旧中国コレクションより、1926815日発行の雲南加刷切手の紹介、この当時中央と地方の貨幣価値が全然違っており、日本の朝鮮加刷や支那加刷と同様、安価な地方貨幣で切手を購入して中央の貨幣で換金し、その差額で利鞘を得る行為をさせない為、使用地域限定の加刷を行ったもの。

1949512日発行の雲南加刷切手の紹介、国共内戦の末期に通常の銀とは違う半値銀を流通させようとした時に発行されたが、時期的に殆ど使われなかった、高額の使用済は難しい。

4人目)戦前の朝鮮半島で一時期使われた垂直型局名櫛型印について、鳴美発行の百科事典では2局が確認されているとの記載だが、韓国の収集家のblogで江原・外金剛局、紹介者の入手品で全北・金馬局を紹介、他にも参加者より京城本町3丁目局や他局も所有しているとの事、非常に面白い印影でこの消印の情報も募集しています。

今回は以上です。詳細は下記画像をクリックして頂ければ大きな画像で見て頂く事ができます例会内容に興味が有る方や御質問、感想等頂ける方、興味の有るマテリアルを御持ちの方、些細な事でも結構ですのでコメントをお待ちしております。

外国切手研究会 第72回Zoom例会レポート

2021918日 2000PM – 22:25PM開催『外国切手研究会 第72Zoom例会』レポートです。参加者11人中7人の発表で質疑応答が有りました。

1人目)タイのカバーを紹介、190183日バンコク発、アメリカ・ニューヨーク・ブルックリン宛、裏面の到着印は927日でR.P.O.RailroadPostOfficeの略で鉄道郵便印、到着迄約2ヶ月程だが当時の逓送ルートが分かれば興味深い、タイの19世紀のカバーは殆ど無く、この20世紀始めでも少ない、1930年代頃から少しずつ見かけるとの事。

2人目)アメリカ・1894年シリーズ、2セント切手貼カバーについて、スコットランド・グラスゴー宛、本来5セントの為に不足料扱になるが現地で配達出来ず、アメリカに戻って倍額の6セントが徴収されている、情報が豊富なカバーだが不明な点を質疑応答。

切手に押されているのはニューヨーク市内局の二連式金属手押印、不足料金3セント=15CENTIMES3ペンス、表面のピンクで記入された地名はMemphis N.Y. 、裏面に押されているニューヨークの消印の内BCHと入っている物はBranchの意味で支局など。

2人目)ハワイ王国のスタンプレスカバーについて、第65回レポートやフィラテリストマガジン32号で発表しきれなかったカバーの紹介。

1通目、1850年アメリカ・マサセッチュー州宛、右上に大きく”SHIP42”料金の書込み、当時はハワイ切手発行前で郵便局も無い時代のカバー、サンフランシスコ中継印は1850812日、因みにハワイ最初の切手は1851101日発行で配備された郵便局はホノルルと、マウイ島のラハイナ、当時ハワイ発のアメリカ行の船はこの二つの港から発着していた為と思われる。

2通目、ホノルル局185496日、アメリカ・ウインダム宛、サンフランシスコ局1854930日中継印、この年代は切手が発行されており、その場合は13セント切手が貼られる、料金支払済を表す”PAID 8 SHIP”の印が押されており、内訳は船長に支払い分が2セント、アメリカ国内の郵便料金6セント。

3通目、ホノルル局1854103日、アメリカ・コネチカット州宛、サンフランシスコ局1854111日中継印、パナマを経由して西海岸から東海岸へ運ばれている、2通目と同じく料金支払済を表す”PAID 8 SHIP”の印が押されており、この場合はハワイの郵便料金5セントはフリーだったとの事です。

3人目)PHILANIPPON 2021出品作品について、詳細は御本人がフィラテリストマガジン32号で紹介されていますが、例会では審査員から頂いたアドバイスを中心に解説して頂きました、郵趣の楽しみのひとつで有る切手展出品は、その改善を行う事により点数や賞の向上の可能性が有る為、出品を検討している方にはジャンルが違っていても参考になるお話でした。

4人目)ハンガリー・1955年発行、世界初アルミ箔切手の紹介、イタリア宛書留FDCで到着印も有、趣旨としては国際軽金属工業会議記念で単なるゲデモノ切手でない所も魅力、無目打も有るそうです、1955年は日本なら切手趣味週間「ビードロを吹く娘」の年代、第62回レポートで紹介したソビエト連邦のアルミ箔切手は1965年でこの10年後でした。

5人目)西ドイツ・ロト葉書について、紹介の実逓便はホイス1次図案改訂(1957年発行)、詳細はドイツ切手や葉書について詳しく解説した日本語サイトが有りました、ありがとうございます。http://www1.plala.or.jp/stein/GSK_honbun/BRD/FL.html

ラジオ放送のロトという懸賞付きクイズ番組に応募する為に発行された葉書で、宛先が印刷されているのもその為、かって日本でもラジオ・テレビ問わず葉書で応募する懸賞が多数有りましたが、現在はネットの普及で少なくなりました。

6人目)スタンプショウ=ヒロシマ2021で展示した、英連邦占領軍B.C.O.F.加刷切手作品について、過去のB.C.O.F.加刷切手作品は、大半が郵便史か郵便史的作品と思われ、日本の中では特殊な使われ方をした切手という事も有り、それらを突き詰めるのも面白いと思われる。

今回はワンフレーム作品という事も有り、製造面を中心とした伝統郵趣に構成されており、プロローグ、から始まり、プルーフやカラートライアル、バラエティという展開での作品で新鮮でした、製造面に関しては調査中の内容も有り、今後の発展や発表に期待が持てます。

7人目)オーストリアを中心に収集している紹介者より、オーストリア宛に使用された連合ハガキを2通紹介、ドイツと同様の動きをしていた同国が日本と大きく関わるのは第一次世界大戦の頃。

1通目、1899年長崎よりWien宛てた使用例、移民の国アメリカでは先祖などを調べる有料無料のサービスが有り、受取人と差出人はオーストリアに住んでいたユダヤ人という事、両人共ホロコーストの犠牲となったという事迄判明している、歴史を語る一品です。

2通目、1900年横浜より当時軍港が有ったPola(現クロアチア・Pula)に宛てた使用例、この年は義和団の乱で同国は戦艦4隻を中国に派遣しており、修繕の為日本にも何回か寄港している、受人の上書きからもその時にオーストリアの軍人が差出したものと思われる。

今回は以上です。詳細は下記画像をクリックして頂ければ大きな画像で見て頂く事ができます例会内容に興味が有る方や御質問、感想等頂ける方、興味の有るマテリアルを御持ちの方、些細な事でも結構ですのでコメントをお待ちしております。

南方占領地切手コレクターズクラブ 第16回ZOOMレポート

南方占領地切手コレクターズクラブ 第16回ZOOM例会レポート

2021年9月22日 8:00PM~10:00PM 開催の『南方占領地切手コレクターズクラブ』のレポートです。

 

以下、話題に上がったマテリアルについて順番に書き記していきます。

1)  ジャワ ニューギニア宛て封緘ハガキ

ニューギニアは日本占領下で開局した郵便局は非常に少なく、消印が確認されている局はMANOKWARIしかありません。海外の文献によると、戦前は開局していたものの戦争の影響で戦時中は閉局していた局が多いようです。本品はニューギニアのHollandiaに宛てたジャワからの封緘ハガキで、兄弟カバーが数通存在するとのことです。左下の紫色の検閲はジャカルタで行われたものですが、その隣のハンコがニューギニアで検閲した際のものではないかと言われています。

 

2) スマトラ アチェ

スマトラのアチェ州では☆の中にアチェ州を意味するアをあしらった図の加刷がされています。加刷の色は赤色と紫色があるとされていますが、それ以外にも茶色の加刷があるとされています。本品の下2枚の切手が茶色加刷とされているもので、従来の赤加刷とは色が異なります。

3)  蘭印 加刷切手

南方切手は加刷切手が多く、その加刷の容易さゆえ種類によっては当時から偽物があります。本品は蘭印の数字5c切手のロットですが、このうちいくつかが偽物の加刷であると思われます。どれが偽物かわかるでしょうか?答えは下部に白字で記載してあるので反転してご覧ください。

上段左から2つ目ランポン二行加刷、左から4つ目小スンダ錨加刷、最下段左のバンカビリトン加刷が偽物とおもわれます。 バンカビリトンに至っては非常に精巧であり、子の加刷切手で高価なものは特に注意が必要です。

 

4) スマトラ 統一手押加刷

スマトラでは正刷切手が発行される少し前にスマトラ全土で使えるよう〒マークを主体とした加刷切手を発行しました。これは機械加刷と手押加刷に分けられ、手押し加刷はさらに左書きと右書きに分けられます。

本リーフは踊り子7.5cを台切手とした右書き加刷をまとめたもので、二重加刷や三重加刷の他、非常に珍しいタパヌリ州日章旗加刷との二重加刷が含まれています。

話題は主に以上でした。

次回は10月27日の午後8時からです。

以下は上記マテリアルの画像です。

第8回ヨーロッパ切手展のご案内

『郵博 特別切手コレクション展』は、フィラテリーの普及および啓発を目的として、テーマを厳選し、2017 年度より、郵政博物館で年数回開催している一般切手展です。

今回の展覧会は、郵政博物館における展示期間(4日間)に加えて、クラウド展示をサービスを開始し、地理的制約を越えてご参観いただける展覧会です。

郵政博物館で配布する目録(展示作品解説パンフレット)につきましては、PDF版も完成しておりますので、ダウンロードして参観のご参考にしてください。[ ダウンロード ]

展覧会詳細

展覧会名:2021年度 第2回 郵博 特別切手コレクション展
企画展名:第8回ヨーロッパ切手展

開催場所:郵政博物館(東京スカイツリータウン ソラマチ9F)
主催団体:郵政博物館、(特非)郵趣振興協会
後  援:ドイツ連邦共和国大使館、世界切手カタログ・スタンペディア株式会社

郵政博物館における展示期間
2021年9月23日(木・祝) 13:00-16:30
2021年9月24−26日(金土日)10:30-16:30
*最終入館時刻は閉場30分前です

クラウド展示期間
2021年9月23日(木)〜10月24日(日)

 

第8回ヨーロッパ切手展 開催日程 のご案内

『郵博 特別切手コレクション展』は、フィラテリーの普及および啓発を目的として、テーマを厳選し、2017 年度より、郵政博物館で年数回開催している一般切手展です。

昨年度の博物館の臨時閉館に伴い、開催日程延期となった展覧会の内、「第8回ヨーロッパ切手展」について、開催日程を改めてご案内差し上げます。なお、当協会発信の9月の活動報告等で、郵政博物館並びにクラウド展示の初日を9/25とご案内しておりました。お詫びして訂正いたします。

なお、本展覧会は、ドイツ連邦共和国大使館のご後援をいただいております。

展覧会詳細

展覧会名:2021年度 第2回 郵博 特別切手コレクション展
企画展名:第8回ヨーロッパ切手展

主催団体:郵政博物館、(特非)郵趣振興協会
展示団体:ヨーロッパ切手展実行委員会
後  援:ドイツ連邦共和国大使館、無料世界切手カタログ・スタンペディア株式会社

博物館における展示
・開催場所:郵政博物館(東京スカイツリータウン ソラマチ9F)
・開催期間:2021/9/23(木) 13:00-16:30、 2021/9/24-26(金土日) 10:30-16:30
*最終入館時刻は閉場時刻30分前までです

クラウド展示(インターネット)
・開催期間:2021/9/23(木)〜2021/10/24(日)

外国切手研究会 第71回Zoom例会レポート

202194日 2000PM – 22:00PM開催『外国切手研究会 第71Zoom例会』レポートです。参加者11人で質疑応答が有りました。

今回はPHILANIPPON 2021特別Zoom例会の開催となり、出品された方、審査員の方、会場に行かれた方のお話や質問等を中心に進行しました。

1人目)「ポケモン切手BOX〜ポケモンカードゲーム 見返り美人・月に雁セット〜」について。https://www.post.japanpost.jp/kitte/collection/archive/2021/0825_01/

抽選で当選された方150名が会場で購入出来る権利が有ったとの事ですが、当日初日に買われた方は15名で、初日押印も可能だったそうですが、某切手商が作成したFDCが僅か2枚だけだったそうです。

2人目)英連邦占領軍B.C.O.F.加刷切手カバーの紹介、以前の記述と重複しますが、B.C.O.F.とはBritish Commonwealth Overseas Force (英連邦海外派遣軍)の頭文字、以前はJPSさくら日本切手カタログにも掲載されており、日本切手収集家にも一定の知名度が有った。

7種貼はFDCや実逓便も残されており、紹介のカバーは1948614日発、622日西オーストリア・パース宛、1981年出版「B.C.O.F加刷切手と日本及朝鮮における英連邦軍及インド軍の軍事郵便業務」伊東由巳著によると、押されている消印「No.8 AUST BASE P.O.」は広島・呉の基地局、「AUST ARMY P.O. 0131」は広島・呉の陸軍局と思われる。

3人目)最近入手したハワイ王国のマテリアルの紹介。

1点目、1セント切手付封筒、スコットカタログ#U10の暫定政府加刷タイプ、シェードやサイズのバラェテイが有る、紹介のマテリアルは二重加刷エラーで現存数4点で未使用のみ。

2点目、6セント切手、スコットカタログ#60の暫定政府赤色加刷タイプで、加刷数字の9が欠けているエラー、加刷のエラーやバラェテイはスコット専門カタログにも現状ではあまり反映しておらず、今後機会が有ればこれらの研究調査データなどを発表したいとの事です。

3点目、50セント切手、スコットカタログ#72の暫定政府黒色加刷タイプで、加刷が右側にシフトしているエラー、更には押されている消印がホノルル局190061311PM、ハワイ切手として最終日最終時間というマテリアル。

今回は以上です。詳細は下記画像をクリックして頂ければ大きな画像で見て頂く事ができます例会内容に興味が有る方や御質問、感想等頂ける方、興味の有るマテリアルを御持ちの方、些細な事でも結構ですのでコメントをお待ちしております、次回の例会は918日午後8時からです。

スタンプショウ=ヒロシマ2021の報告

当協会の後援する「スタンプショウ=ヒロシマ2021」(2021/9/11−12、公益財団法人 日本郵趣協会 中国・四国地方本部 主催)が終了し、派遣理事が無事帰京しましたので、報告します。

今回の後援では特別講演のご依頼をいただきました。当初の予定では質疑応答含めて一時間強と考えておりましたが、予定を超える二時間弱の会となりました。緊急事態宣言発出下となりましたが、粘り強くご運営にあたられた実行委員会の皆様、並びにルールに従いご参加いただき、積極的な質疑応答をされたご来場フィラテリストの皆様の熱意に改めて感謝します。

開会式の様子

向かって左の御三方は実行委員会の皆様(挨拶:槇原晃二実行委員長)
右端:日本郵便文化振興機構(JIPP)代表理事 池田健三郎
右から2人目:当協会 代表理事 吉田敬

作品解説(戦後、広島県を中心とする中国地方で使用された 英連邦占領軍の切手)午後2時半頃

講演(全世界ゼネラル収集と国際切手展の作品づくり)午後6:10-8:00、アクルルパネル越しの撮影

 

 

 

外国切手研究会 第70回Zoom例会レポート

2021821日 2000PM – 22:15PM開催『外国切手研究会 第70Zoom例会』レポートです。参加者11人中8人の発表で質疑応答が有りました。

1人目)前回の続きでブラジル1844年シリーズの紹介、通称ヤギの目と呼ばれる、1番シリーズから僅か1年で変更された理由は、切手が大きくて紙質も厚く封筒から剥がれやすい為再利用されていた為、印面を小さくし切手が剥がれにくい極めて薄い紙にして再利用されなくする為の用紙は、イギリス・パーキンスベーコン社を通じてティーダブルキング社に注文したが、中々到着せずに当初は1番シリーズに使われた厚い用紙で印刷された。

リオデジャネイロ国立造幣局製造で銅製実用版による凹版印刷、横17153面シート、実用版は1年程耐えられる物だったが、5年程使われた版も有り、初期に比べるとかなり印面が荒れている物も有る、額面は7種類、分類要素は印刷時期、版の荒れ具合、紙質、シェードなど。

10レイスは新聞用額面、このシリーズとしては最後の1846年発行、20レイスは官報、印刷物料金、60レイスは国内書状の陸便基本料金、カバーは4枚貼で国内船便2倍重量便使用。

高額面の180レイス、300レイス、600レイスは同一実用版で印刷され、横173種類153面シートで構成、60レイスが530万枚発行されたのに対し、180レイスは5万枚、300レイスは4万枚、600レイスは2万枚と少ない。

2人目)前回の続きで喜望峰の三角切手最後のシリーズ、スタンレーギボンズカタログ#18から#21迄、1863年発行の切手を紹介、デ・ラ・ルー社製で印刷が非常に鮮明で個人的には一番出来が良いとの感想。

1ペニー、4ペンス、6ペンス、1シリングの各額面をリーフに整理、用紙は白紙のみでシェードの分類が中心になるとの事、ギボンズ社が以前販売していたカラーキーガイド(少し前に再販された情報も有り)が欲しくなります。

3人目)アメリカ・アマゾンで販売中の郵便関係書籍の紹介、「Neither Snow nor Rain : A History of the United states Postal Service」は収集家ではなく、記者をやっている方がアメリカ郵政史を書いてみないかというオファーを受け、一から調べて植民地時代のベンジャミン・フランクリンの話から始まり、西部開拓時代のポニー・エクスプレス、ゴールドラッシュ、海外への郵便物の送達、歴代大統領と歴代郵政長官の政策、航空郵便の歴史、196070年代の労働条件悪化によるストライキ、郵政公社化、民間宅配業者との競争、手紙の郵便物からEコマース配送へのシフトなど、郵趣家の観点とは違う内容で書かれているとの事です。

他にも郵便関係の書籍は色々と有り、「How the Post Office Created America : A History」なども面白そうです。

4人目)旧中国・第三国を経由して運ばれた郵便物の考察。

1通目、重慶より香港宛国内便扱い封書だが、昆明の中継印が押されている、直接南下せずに昆明、ハノイ、ハイフォンを経由して香港に運ばれたと考えられ、その理由としては以前紹介の共産軍や特に日本軍の存在で、国外経由の方がリスクが低かったと思われる。

2通目、海南省白沙よりダブリン宛船便封書、中継印より重慶、昆明、ハノイ、ハイフォンを経由してアイルランドに運ばれたと考えられる、担当者のサインが直接書かれているアイルランドの検閲ラベルが特徴的。

5人目)マイナーな国の実逓便、実逓消が好みの紹介者より、赤道ギニアの実逓便カバーを紹介、1970年代同国は収集家目当で膨大な切手を発行していたが、現在では日本の方が遥かに多くの切手を発行している。

1通目、バルセロナサッカークラブ75周年の金箔切手小型シートを貼った書留航空便カバー、かって赤道ギニアはスペイン領だった。

2通目、アメリカ独立革命200年セットの内、2枚が貼られた書留航空便カバー、この1975年には他のアフリカ諸国からも同様の切手が多く発行された。

3通目、花切手7種セット貼り書留航空便カバー、以前は低額面の注文消をパケットなどでも良く見かけたが、実逓便カバーは珍しい。

6人目)イギリス・フランス間のスタンプレスカバーと、同時期の切手貼付カバーを整理したリーフを年代別に紹介。

1リーフ目、1840年〜18421231日迄、1/4オンス迄封書基本料金10ペンス時代、但しドーバー海峡向いカレー迄の料金であり、その先は別料金が必要だった、リオン宛のスタンプレスカバーは1シリング2ペンスが追加料金で前納済を表すPD印が押されている。

2リーフ目、184361日〜18541231日迄、1/4オンス迄封書基本料金10ペンス時代、こちらは宛先地迄の料金となった、リオン宛のスタンプレスカバー料金は10ペンスで前納されている、切手貼カバーは10ペンスの6番目切手が貼付されているが、本来は国内二倍重量書留便用として発行された切手が適応している。

3リーフ目、185511日〜187051日迄、1/4オンス迄封書基本料金4ペンス時代、UPU加盟直前迄の料金、イギリス国内のスタンプレスカバーは1853年で終わっているが、国外宛のスタンプレスカバーがいつ迄使われていたかは調査中との事、ボルドー宛のスタンプレスカバー料金は4ペンスで前納されている、切手貼カバーはデ・ラ・ルー社製の凸版印刷でサーフェースと呼ばれるタイプのフランス宛として発行された4ペンス切手が貼付されている。

7人目)PHILANIPPON 2021に出品予定の作品より、最近補強したマテリアルの紹介、スタンペックスジャパン2021にも出品したRepublic of Korea1945-47ですが、エラーやバラエテイ、難しい多数貼りカバーなどを入手出来た事もあり、直前迄作り変えて出品したいとの事です。

8人目)第43回、46回で話題の出た、国内インターネットオークションに偽物を出品していたと思われる人物がIDを変えて再び出品している件について、その文章や手口から同一人物と思われます、日本の手彫切手を中心に外国切手も出品しており、本物で贋作時全額返金保証と唄ってますが、全文を読むと無責任な内容が分かります、 注意して下さい。

今回は以上です。詳細は下記画像をクリックして頂ければ大きな画像で見て頂く事ができます例会内容に興味が有る方や御質問、感想等頂ける方、興味の有るマテリアルを御持ちの方、些細な事でも結構ですのでコメントをお待ちしております。

スタンペックスジャパン2022の開催について

当協会と公益財団法人通信文化協会(郵政博物館)は、全国切手展「スタンペックスジャパン2022」を、来年3月に開催することを決定しました。

展覧会の概要

会期:2022年3月26日(土)~28日(月)
会場:郵政博物館(東京都墨田区・東京スカイツリータウン内)
規模:90フレーム
主催:(特非)郵趣振興協会 /(公財)通信文化協会(郵政博物館)
協賛:スタンペディアプロジェクト
後援:カルトールセキュリティプリンティング社、切手市場、(一社)全日本郵趣連合(50音順)
HP:http://kitte.com/stampex2022

当協会は、非競争展である「郵博 特別切手コレクション展」の運営に加えて、全国切手展『スタンペックスジャパン』を開催することにより、フィラテリーの振興を図って参ります。

外国切手研究会 第69回Zoom例会レポート

2021814日 2000PM – 22:15PM開催『外国切手研究会 第69Zoom例会』レポートです。参加者10人中6人の発表で質疑応答が有りました。

1人目)ブラジル1866年シリーズの紹介、世界2番目の切手発行国で通称牛の目、ヤギの目、猫の目と呼ばれる数字図案切手が約30年続いていたが、当時の皇帝DonPedroⅡの肖像図案。

アメリカン・バンクノート製造で額面は7種類、透かし無、目打12、当時のアメリカ切手と似た雰囲気が有る、後にはルレットでも発行された。

10レイスは新聞用額面、シェードは2種類、ファンシーキャンセルも使われており、消印もアメリカの影響があったと思われる。

20レイスは印刷物100g迄、シェードは3種類、カバーは80レイスとの混貼で1876114日ポルトガル宛、切手貼付分は港迄の料金と思われ、受人より150レイスが徴収されている。

50レイスは市内郵便10g迄、紙の分類が2種類、カバーは2枚貼で1871221日国内書状料金に適用。

80レイスは適応料金が無いが、当初は国内書状基本料金の予定だった為、そのまま発行されたと思われる、シェードは2種類 。

100レイスは国内書状15g迄の基本料金、発行枚数も多くこのシリーズでは唯一版の分類が出来る、Type11a1b24種類、ファンシーキャンセルを集めるのも楽しい、カバーは3枚貼は187016日フランス宛、1枚貼は1868年国内便。

200レイスは書留料金、シェードは2種類 、 カバーは2枚貼1876916日フランス宛15g迄のレターレイト。

500レイスは主に外国宛郵便に使われたと思われる、シェードは2種類 。

2人目)前回の続きで喜望峰の三角切手、1861年発行のウッド・ブロックの愛称で知られる2種類、スタンレーギボンズカタログ#13と#14、スコットカタログ#7と#9に当たる切手の紹介。

この切手に関しては過去にも多く語られている為に簡単に紹介すると、英本国に発注した切手が喜望峰に到着後手違いで納品されず、在庫切れの可能性が出てきた為、現地の印刷所で応急的に製造された物、英本国製は凹版印刷だがそれを真似て凸版印刷で製造された、出来の具合から木版印刷のように見えた事からこのあだ名が着いた。

1ペニーと4ペンスで用紙は白紙、シェードの分類は4ペンスは4種類程有るとの事、製造枚数は1ペニーは約12万枚、4ペンスは約113千枚、製造時に版の組み間違いから結果的に刷色が逆になったエラーも有り、それらは非常に高価。

3人目)前回の続きで、旧中国で使われたAIRMAIL SERVICE IN CHINA ONLY押印使用期間後(交通部中国航空 19351022日〜1937813日)の外国宛郵便物の紹介、このサービスが廃止された直接的理由は第二次上海事変の為。

次の外国郵便宛窓口として選ばれたのが香港、特別な消印等は使われなかった為に若干残念な上、中継印が無ければ説得力に欠ける所も有る、 又既に戦争状態だった為検閲印が使われている、やがて香港も日本軍が占領してしまう為、その後ビルマ・ラングーン、インド・カルカッタと西側に移動する経路を辿りながらこのサービスは続けられた。

4通のカバーは香港経由、インド・カルカッタ経由の使用例。

4人目)イギリス1873年シリーズ3種の紹介、凸版印刷でサーフェースと呼ばれる、それまでは4コーナーが白文字だったが色文字になった、3ペンスは北米宛、6ペンスはオーストラリア・アジア宛、1シリングは南米宛料金だが、組合わせて色々な用途に使われた、それぞれの額面に多くの版が存在し、シェードも3ペンスと1シリングは初期が濃い色で、版が進むにつれて薄くなる、使用済コレクションは2連抹消印部分で消印された物は除き、局名年号が見える物を中心に整理されたもの。

1シリングカバーリーフの2通目は197425日ロンドン発、江戸(東京)宛、青色の横浜到着印の73年は誤植と思われる、尚、横浜から江戸へは特別な計いで運ばれたと思われる。

5人目)旧韓国の外信便絵葉書便を紹介、切手は脱落か剥がされており状態も良く無いが、情報は豊富、裏面は逆さ富士の写真で日本製と思われる。

1902415SEOUL No1発、同日CHEMULPO中継、428SHANGHAIフランス郵便局中継、63LONDON着、受取人のTHE graphic OFFICEは当時ロンドンの二大新聞のひとつ、発信のSEOUL No1郵便局の写真画像も発見、旧フランス公使館の城壁手前に写っているのが同局、当時のSEOULにはNo4迄郵便局が有ったが、外信印を使っていたのはNo1郵便局だけで、この周りには外国人居留地が多く集まっており、フランス、アメリカ、イギリス、ドイツの公使館や教会なども有ったとの事。

質疑応答として、このマテリアルを郵便史作品に取り入れてよいかとの事、回答としては禁止されているマテリアル以外は出品可能だが、この消印が押されたマテリアルが唯一の物、切手が貼られたマテリアルが存在しない、これより状態が良い物が存在しないなど説明出来るのなら減点対象にならないと思われるが、そうで無いのならばそれらを探すべきとのアドバイスでした。

韓国では91日より書状郵便料金値上げの為、3種類の新切手が発行されます、そのお知らせを簡単に紹介。

6人目)2013年のスタンプショウ・ヒロシマに展示した作品を1部紹介、世界の切手より額面30の切手を古い順番より30枚目迄を取り上げた物、世界最初の額面30の切手は1843年ブラジル発行の30レイス切手で、同国では基本額面に適応が有った為、その後も度々額面30の切手が発行されるが、世界的に額面30の切手は少なく、30番目の切手はフレンチコロニーの切手で1871年と28年後の事。

今回は割愛したが、日本でも額面10204050に比べると30の切手は極端に少ない、個人的には小型シートの額面を合わせる為、当時適応料金が無いのに発行された1975年の沖縄国際海洋博覧会の30円切手を思い出しました。

今回は以上です。詳細は下記画像をクリックして頂ければ大きな画像で見て頂く事ができます例会内容に興味が有る方や御質問、感想等頂ける方、興味の有るマテリアルを御持ちの方、些細な事でも結構ですのでコメントをお待ちしております。