南方占領地切手コレクターズクラブ 第29回ZOOM例会レポート
2022年10月26日水曜日 8:00PM~10:00PM開催の『南方占領地切手コレクターズクラブ』のレポートです。
以下、話題に上がったマテリアルについて順番に書き記していきます。
1)海軍地域 ロンボック赤紫加刷
海軍地域のロンボック周辺では小スンダ錨加刷によく似たタイプの加刷がなされました。本が木となり、錨の右側が途切れていることが多いのが特徴です。一説には小スンダ錨加刷が変化してこの加刷になったと言われています。この加刷は黒加刷が多いですが、赤紫で加刷されたものも存在します。
2)海軍地域 ロンボック錨と小スンダ錨含むカバー
海軍地域ではスマトラやマライに比べてフィラテリックカバーが少ないです。それでも現地に収集家がいたようで、しばしばこのようなたくさん切手の貼ったカバーが見られます。このカバーにもロンボックの赤紫加刷切手が見られます。
3)スマトラ ジャンビー加刷
Nippon MAを始めとしたジャンビー加刷は他州の切手と比較し数が少ないです。そのうえで加刷の種類が数種類あり、中には大日本郵便加刷との二重加刷もあるため収集の難しい群です。そのうえ加刷の種類が数種類あり、大日本郵便加刷との二重加刷もあるので、収集が難しいです。
4)海軍地域 フィラテリックカバー
前述したとおり、数は少ないもののしばしばフィラテリックカバーが海軍地域にも見られます。このカバーで特筆すべき点は無加刷新女王切手の使用とフィッシュフック(日専T4錨)の使用が見られることです。いずれも使用例は非常に少ないです。
5)海軍地域 フロレス暫定切手
フロレス暫定切手の落札報告がありました。この切手は南方占領地一番のスター的存在です。くどくど書くのも野暮でしょう。
6)スマトラ パレンバンIPL 偽物
スマトラのパレンバン州、IPL枠付き加刷の偽物と見られるものです。IPL加刷は種類がたくさんあり、現在進行形で分類が進められている未完の分野です。しかしその中でも明らかな偽物が何種類か知られています。これは偽物と見られるものです。
7)北ボルネオ 昭和切手使用
北ボルネオはどの切手が貼られたものも少なく、人気があるため高価になりがちです。それゆえ、偽物も他地域以上に見られる印象があります。カバー、使用済み、未使用全てに注意が必要です。本品は本物と見られるものであり、昭和切手で統一された雰囲気の良いカバーです。
話題は主に以上でした。次回は11月23日 午後8時から開催予定です。