2021年4月3日 20:00PM – 22:00PM開催『外国切手研究会 第50回Zoom例会』レポート前編です。参加者10人中5人の発表で質疑応答が有りました。
1目)前回の続きで、ポルトガル領インド初期シリーズ(タイプ1D、アフィンサ専門カタログ番号CE#35-36)、(タイプⅢ、CE#37)、(タイプⅢA、CE#38)、(タイプⅢB、CE#39-47)、(加刷切手、CE#62-63、64-65、122-131)の紹介、途中でクラウンシリーズも発行されるが、毎年のようにタイプ違いが発行された数字図案シリーズは今回が最終。
1リーフ目、1876年発行タイプ1Dは 輪の特徴と額面数字が小さい、1877年発行タイプⅢは数字の上に花弁のデザインが入っているのと、REISの文字がセリフ付、1877年発行タイプⅢAは、REISの文字がセリフ無、2重円図案の中の輪が消えている。
2リーフ目、1877年発行タイプⅢBはREISの文字がセリフ無、2重円図案の中に白い輪が入っている、唯一知られている2重印刷も紹介。
3リーフ目、1881年発行、10レイスに5レイスを加刷した切手、15レイスに5レイスを加刷した切手、加刷数字のタイプ違いが有りAタイプとBタイプに分類される、台切手別に整理。
4リーフ目、1881年発行、20レイスに5レイスを加刷した切手、20レイスに1 1/2レイスを加刷した切手、加刷数字のタイプ違でAタイプとBタイプ、数字が小さいCタイプに分類される、逆加刷や横加刷のバラエテイも有る、台切手別に整理。
5リーフ目、1881年発行、40レイスに4 1/2レイスを加刷した切手、100レイスに4 1/2レイスを加刷した切手、Local Currency Valueの加刷切手など。
最後に数回に渡り解説して頂いた、アフィンサ専門カタログのタイプ判別ページを紹介。
2人目)アメリカ関係のカバーをいくつか紹介。
1通目、1847年発行ファーストシリーズ10セント、1847年フランス宛、切手は300マイル超の基本料金用としての発行でニューヨーク迄の国内料金としての使用、当時は郵便料金の前納が義務付されてなかった為この切手の使用例は少なく、発行年使用例特に少ない、フランス海外宛は更に希少な物、当時の郵便条約によるフランスでの料金支払い内容等もリーフに解説。
2通目、1847年6月4日ニューオーリンズよりフランス・パリ宛スタンプレスカバー、ファーストシリーズは7月1日発行だがその少し前の使用例。
3通目、1841年7月9日イリノイ州アルビオンよりニューヨーク経由、イギリス・バッキンガムシャー宛スタンプレスカバー。
4通目、1861年シリーズ切手が計48セント分貼られたカバー、質疑応答や調査等より、ニューヨーク交換局経由でイギリス・リンカーンに宛てられたが、ゲインズボローに転送されたと思われる、48セントは当時のイギリス宛て2倍重量便、ニューヨーク交換局の赤い消印の38の数字は、当時の英国宛郵便の場合には英国のクレジットの記載をする必要が有った為、英国迄のクレジット額を示しており、シングルレートは19セント、尚アメリカクラッシックカバー料金等に参考になるサイトを紹介して頂いたのでリンクを貼らせて頂きます。
www.philamercury.com/browse.php
前編は以上で後編に続きます。詳細は下記画像をクリックして頂ければ大きな画像で見て頂く事ができます。例会内容に興味が有る方や御質問、感想等頂ける方、些細な事でも結構ですのでコメントをお待ちしております。