【プレスリリース】 2022年度 郵博特別切手コレクション展の開催スケジュール決定

2022年度「郵博 特別切手コレクション展」につきまして、このたび開催スケジュールを共催者(郵政博物館およびNPO郵趣振興協会)において決定いたしました。

ここに以下の通りプレスリリースを作成しましたので、お知らせいたします。みなさま是非、今から参観のご予定にお加え下さい。なお、先行き見えない中ですので、今回の発表は第一弾であり、今後展覧会の追加の可能性がございますので、ご了解ください。

各展覧会の詳細につきましては、随時、このウェブサイトに掲載してまいりますので、どうぞご注目下さい。

2022年度-郵博展-スケジュール決定について(1枚)

第4回南方占領地のフィラテリー展:開催報告

先週土曜日から開始された『第4回南方占領地のフィラテリー展』は、11/20-21の二日間にわたり、郵政博物館における展示を行い、博物館展示を無事終了しました。引き続き12/23まで、クラウド展示を行っていますので、どうぞご覧ください。

南方占領地切手コレクターズクラブの皆さん

展覧会詳細

展覧会名:2021年度 第3回 郵博 特別切手コレクション展
企画展名:第4回南方占領地のフィラテリー展

開催場所:郵政博物館(東京スカイツリータウン ソラマチ9F)
主催団体:郵政博物館、(特非)郵趣振興協会
後  援:世界切手カタログ・スタンペディア株式会社

郵政博物館における展示期間
2021年11月20日(土) 13:00-16:30
2021年11月21日(日)10:30-16:30
*最終入館時刻は閉場30分前です

クラウド展示期間
2021年11月20日(土)〜12月23日(木)
http://www.stampedia.net/stamp/ex/3/第4回南方占領地のフィラテリー展/ja

パンフレット(PDF)

 

INTERNATIONAL STAMP EXHIBITION LONDON 2022 の開催期間短縮について

LONDON 2022 実行委員会は、11/10に、2022年2月19-26日に英国ロンドン市で開催する旨アナウンスされていた「INTERNATIONAL STAMP EXHIBITION LONDON 2022」について閉場日を1日前倒しして25日とすることを発表しました。

同展覧会はFIP展では珍しい会期を二分し前半と後半で展示作品を変更する展覧会ですが、これにより各部門の展示期間は下記のように変更となり、後半の開催期間が1日減ることになりました。

郵便史、ステーショナリー、オープン、絵葉書、印紙、ユース(一部)2/19-22
伝統、航空、テーマ、ユース(一部)、チャンピオン2/23-25

各展示期間において最終日の展示は正午までとされていますので、注意が必要です。それ以外にも来場に当たっては多くの制約がありますので、参観を考えている方はご注意ください。

 

第4回南方占領地のフィラテリー展のご案内

『郵博 特別切手コレクション展』は、フィラテリーの普及および啓発を目的として、テーマを厳選し、2017 年度より、郵政博物館で年数回開催している一般切手展です。

今回の展覧会は、郵政博物館における展示期間(2日間)に加えて、クラウド展示をサービスを開始し、地理的制約を越えてご参観いただける展覧会です。

郵政博物館で配布する目録(展示作品解説パンフレット)につきましては、PDF版も完成しておりますので、ダウンロードして参観のご参考にしてください。[ ダウンロード ]

展覧会詳細

展覧会名:2021年度 第3回 郵博 特別切手コレクション展
企画展名:第4回南方占領地のフィラテリー展

開催場所:郵政博物館(東京スカイツリータウン ソラマチ9F)
主催団体:郵政博物館、(特非)郵趣振興協会
後  援:世界切手カタログ・スタンペディア株式会社

郵政博物館における展示期間
2021年11月20日(土) 13:00-16:30
2021年11月21日(日)10:30-16:30
*最終入館時刻は閉場30分前です

クラウド展示期間
2021年11月20日(土)〜12月23日(木)
http://www.stampedia.net/stamp/ex/3/第4回南方占領地のフィラテリー展/ja
 

スタンペックスジャパン2022:出品受付を開始しました

9月9日に開催が発表されたスタンペックスジャパン2022ですが、今月一日より出品作品の受付が開始されましたので、ご案内いたします。

出品要項並びに出品申込用紙は、スタンペックスジャパン2022の公式ホームページにてダウンロードできますので、将来の国際展への参加を考えていらっしゃる方は是非、ご参加ください。

 

展覧会の概要

会期:2022年3月26日(土)~28日(月)
会場:郵政博物館(東京都墨田区・東京スカイツリータウン内)
規模:90フレーム
主催:(特非)郵趣振興協会 /(公財)通信文化協会(郵政博物館)
協賛:スタンペディアプロジェクト
後援:カルトールセキュリティプリンティング社、切手市場、(一社)全日本郵趣連合(50音順)
HP:http://kitte.com/stampex2022

外国切手研究会 第75回Zoom例会レポート

2021116日 2000PM – 20:30PM開催『外国切手研究会 第75Zoom例会』レポートです。参加者6人の発表で質疑応答が有りました。

今回はJAPEX2021特別Zoom例会の開催となり、マテリアルや研究調査の発表は無く、出品された方や会場に足を運ばれた方のお話や質問等を中心に進行しました。

緊急避難宣言も解除され、暫くの間中止や延期、大幅な制限等で郵趣に関わらずイベント関係が抑えらえていた事も有り、会場の浅草周辺も含めて人出はかなり多かったとの事、マテリアルその物を収集するという趣味においては、そういった事情も含めて普及し始めたZoom例会やインターネットでの公開を中心とした切手展などを考えても、リアルな切手展での鑑賞やブース巡りが少しずつ復活する事は嬉しいですね。

今回は以上です。例会内容に興味が有る方や御質問、感想等頂ける方、興味の有るマテリアルを御持ちの方、些細な事でも結構ですのでコメントをお待ちしております。

INTERNATIONAL STAMP EXHIBITION LONDON 2022 の出品作品が発表されました

LONDON 2022 実行委員会は、2022年2月19-26日に英国ロンドン市で開催する「INTERNATIONAL STAMP EXHIBITION LONDON 2022」にて展示する作品の一覧を発表しました。(こちら

同一覧より日本からの出品を選択してご紹介いたします。
なお、同展覧会実行委員会のアイディアで、一覧表には、出品者が提出したタイトルページを紹介するリンクがついています。これは作品の選定並びに事前審査に活用されたものですが、同一内容を一般参加者並びに参観できないフィラテリストにも提供するものです。

Class Exhibit Title  F Name Link
伝統郵趣 France 1849-1862 8 Nobuto Ariyoshi Link
伝統郵趣 Private Printing Period in Victoria 1850-1859 8 Masayasu Nagai Link
伝統郵趣 Austria and Lombardy-Venetia the 1850 issues 8 Tamaki Saito Link
伝統郵趣 Japan Definitives 1913-1937 8 Yuji Yamada Link
伝統郵趣 Japan Definitives 1952-1959 5 Takashi Yoshida Link
郵便史 German Inflation 1922-1923 8 Fumihisa Ito Link
郵便史 Indian Campaigns 8 Akihiko Koiwa Link
ステーショナリー Aerogrammes of Ethiopia 1951-1974 5 Kazuyuki Inoue Link
テーマティク The Telephone Story – Sending Longer-distance Voice Messages 8 Akinori Katsui Link
テーマティク A History of Hong Kong 8 Yosuke Naito Non
ワンフレ Advertised Postmarks in Japan 1 Tomoyuki Iwasaki Link
ワンフレ “Entry of the Crusaders in Constantinople” by Eugene Delacroix. The client’s purpose and the painter’s expression 1 Masaru Kawabe Link

外国切手研究会 第74回Zoom例会レポート

20211016日 2000PM – 22:00PM開催『外国切手研究会 第74Zoom例会』レポートです。参加者11人中8人の発表で質疑応答が有りました。

お知らせ)前回紹介させて頂いた、西ドイツ・気送菅郵便カバーですが、これは気送菅郵便物では無いとのコメントを頂きました、訂正とお詫びをさせて頂きます、以下その内容です。

このカバーは気送管郵便によって送られたのではありません。「ベルリンでの郵便為替契約は気送管郵便で送りましょう」というような意味の機械標語印が日付印として使われているだけで、普通の郵便物です。「PschA」は「Postscheckamt(郵便為替振替局)の略。「Sch A」は「Scheckamt」のことでしょう。

1人目)英領ギアナ・初期の切手コレクションを紹介、1856年発行の1セント切手が世界最高額の切手として余りにも有名だが、1850年に1番切手を発行した同国は1852年より普通切手の図案に1913年迄は帆船、その後1931年迄は帆船と国王の図案が一部の暫定切手以外に延々と採用されていた。

1889年より発行された加刷切手は台切手が存在しない切手で、加刷に見える2色印刷切手、1890年にはこれら1ドル、2ドル、3ドル、4ドルの高額面切手に対して、1セントの低額面加刷を行った切手が発行された、一説には高額面切手の在庫を減らして価値を高め、コレクターに購入してもらう目的だったとも言われている。

2人目)JAPEX 2021に出品予定の作品、「米国普通切手1847-1888」の紹介、局長臨時切手、1847年発行の1番切手より、1888年迄発行されたラージバンクノートシリーズと呼ばれる切手迄の5フレーム作品です、ポイントとなる点や注目のマテリアル等を解説して頂けました、タイトルリーフのみ紹介させて頂きます。

3人目)19世紀の英国英領関係のテーマチック的な作品を構成整理している中のリーフを紹介、185671日アメリカ・ニューヨーク発、713日英国・リバプール経由、サイレンセスター着、アメリカ切手24セント分貼付、データを整理中だがアメリカからの適正料金貼付なのか、ニューヨーク19の表示印の意味などが分からない、質疑応答より同様の表示印が押された24セント分貼付カバーを2通紹介して頂けました、おそらく交換局で押された印鑑で、19の意味は16セントが英国迄の船舶料金で3セントが英国国内料金、合計19セント徴収済を示す印、5セントがアメリカ国内料金で合計24セントがアメリカ英国間の基本料金だったのではとの事です。

先日某オークションでイギリス・ペニーブラックを数点落札、手持のマテリアルと合わせて再構成した34版のコレクションを紹介、ペニーブラックは1版より11版迄存在し、1版は更に2つに分類出来る為全部で12の版が有る、この34版はアピールポイントが少なく展開が難しいとの事ですが、4版の逆透かしや”D”のダブルレター、Manchesterの特徴的なマルタ消印なども有り、仮貼り状態と御謙遜されてますが、コンディションも含め素晴らしいコレクションです。

4人目)1927年ラトビア発、日本宛絵葉書の紹介、差出地のKRIMUNASGoogleで調べた所、首都からも離れており特に何も無い場所だった、絵葉書写真のLiepajasも調べた所、バルチック艦隊の母港の一つで、日露戦争時にはこの港から日本海に向けて出航していたとの事で、意外な関連性を発見した、中継印のCHOSEN SHINGISHU(新義州)は中朝国境の街で当時は大陸との窓口のひとつだった、この欧文櫛型印は自分が所有していたマテリアルのとは明らかに櫛の長さが違い興味深い、不足扱になった理由や新義州から京都へのルートなども調べたいとの事です。

5人目)最近入手したカバーを紹介、1通目は以前より収集しているベルリン救済強制切手Notopfer Berlinの仏占領地区版を貼付したカバー、質疑応答よりこの切手に詳しい参加者より情報を提供して頂けました、仏占領地区=ブュテンベルグで使われた救済強制切手は3段階に分けられ、最初は米英占領地版をそのまま使用しており期間は非常に短い、その次は米英占領地版に赤色加刷したものを使用、加刷文字のバラエテイが有り5つのタイプに分類出来る、最後に黄色の正刷切手が発行された、シェードのバラエテイで3つのタイプに分類出来るとの事です、Notopfer Berlinに関しては以前にも紹介させて頂いた下記サイトが概要を知るのに良いかと思われます、ありがとうございました。http://online.fliphtml5.com/immj/qvuq/#p=1

2通目は2010年ドイツ・切手の日切手のFDC、ヘリゴランドに興味が有り思わず入手した、ハンブルグから各島を経由してヘリゴランドへも向かう高速汽船を描くポスターの図案、押されているヘリゴランド局の消印は切手の船を描いているように見えるが、マストの位置と煙突からの風向きなどから2隻の船の様にも見える不思議な図案。

6人目)前回紹介の海外オークションに出品されている旧中国カバーについて、非常に興味は有ったが購入は見合わせた、現在も販売中との事、理由として表面裏面共に大きな私印が押され鮮明な昆明局の郵便印より目立っている、裏面の中継印や到着印が不鮮明で日付が読めない事、他の方も同じ理由で入札されないのかもしれません。

自分のコレクションより旧中国・価格表記郵便について、1938年上海より日本・大阪宛だが、カバー左側に押されている価格表記の印が完全に日本語、本来中国語では保價信函でカバー上部の印刷、長い間違和感が有ったが最近その回答を発見した、1982JPS郵趣に鈴木孝雄氏が書かれている記事の中に、上海事変の時期4ヶ月だけ日本側が運営した中国局の話が有り、押されている消印も文中の上海第5局そのものだった、所有している関西郵趣機関誌にも同様の記事が有り、先人の貴重な情報を再確認したとの事です。

7人目)JAPEX 2021に出品予定の作品、「A History of Modern France 」フランス植民地帝国の盛衰の紹介、これまで伝統郵趣作品を中心に出品してきた紹介者が、初めてテーマチィク作品として出品との事、マテリアル選定、構成のポイント、伝統郵趣とは違ったアピールポイントなどを解説して頂けました、タイトルリーフのみ紹介させて頂きます。

今回は以上です。詳細は下記画像をクリックして頂ければ大きな画像で見て頂く事ができます例会内容に興味が有る方や御質問、感想等頂ける方、興味の有るマテリアルを御持ちの方、些細な事でも結構ですのでコメントをお待ちしております。

外国切手研究会 第73回Zoom例会レポート

2021102日 2000PM – 21:50PM開催『外国切手研究会 第73Zoom例会』レポートです。参加者10人中4人の発表で質疑応答が有りました。

1人目)西ドイツ・気送菅郵便カバーについて、空気圧(エアシューター)を利用して郵便物を運ぶシステムで、一時期ヨーロッパでも数カ国が利用していた、紹介の品は西ベルリンで使われたカバーで消印は1955921日、下部の消印Postsacheは通信事務、PschAは郵便局の略語、気送菅郵便専用の官製葉書も発行されていたようで、詳細が解説された日本語サイトが有りました、ありがとうございます。http://www1.plala.or.jp/stein/GSK_honbun/ReichI/B14.html

2人目)カナダ・スモールクイーンイッシューの低額面2種を紹介、このシリーズは1870年から89年迄約20年発行された、尚初期のカナダは幾つかの州に分かれており、1851年発行の1番切手はビーバー図案で有名、1882年発行の1/2セントは紙が白っぽいモントリオール印刷、紙が灰色っぽいオワタ印刷が有るが、確実な分類は銘版付ブロックで、過去の著名なコレクションもそうなっているとの事、混貼のアメリカ宛書留カバーに貼られた6セントはこの1/2セントより大きいが、こちらもスモールクイーンイッシューになる。

1870-73年発行の1セントはモントリオール印刷のみ、シェードバラェテイが多く、イエロー系からオレンジ系迄いくつか分類出来る、このスモールクイーンイッシューと前のラージクイーンイッシューは製造面バラェテイが豊富で収集が楽しめるカナダクラッシック切手との事。

3人目)海外オークションに出品されている旧中国カバーについて、30年雲南省・昆明発、ソ連・レニングラード宛、援蒋ルートで運ばれたと思えるが詳細が分からない、第70回でも紹介の方に解説して頂きました。

年号は民国30年で西暦1941年、封筒右側はフランスの検閲印とラベルが使われている、仏印を通過しており、おそらくハノイではないか、中立国宛やヨーロッパ宛と違いソ連宛は殆ど見た事が無い、裏面のロシアの中継印を読み解けば、逓送ルートがトルコから北上したのかヨーロッパ経由か分かるかもしれないとの事でした。

雲南省繋がりで旧中国コレクションより、1926815日発行の雲南加刷切手の紹介、この当時中央と地方の貨幣価値が全然違っており、日本の朝鮮加刷や支那加刷と同様、安価な地方貨幣で切手を購入して中央の貨幣で換金し、その差額で利鞘を得る行為をさせない為、使用地域限定の加刷を行ったもの。

1949512日発行の雲南加刷切手の紹介、国共内戦の末期に通常の銀とは違う半値銀を流通させようとした時に発行されたが、時期的に殆ど使われなかった、高額の使用済は難しい。

4人目)戦前の朝鮮半島で一時期使われた垂直型局名櫛型印について、鳴美発行の百科事典では2局が確認されているとの記載だが、韓国の収集家のblogで江原・外金剛局、紹介者の入手品で全北・金馬局を紹介、他にも参加者より京城本町3丁目局や他局も所有しているとの事、非常に面白い印影でこの消印の情報も募集しています。

今回は以上です。詳細は下記画像をクリックして頂ければ大きな画像で見て頂く事ができます例会内容に興味が有る方や御質問、感想等頂ける方、興味の有るマテリアルを御持ちの方、些細な事でも結構ですのでコメントをお待ちしております。

外国切手研究会 第72回Zoom例会レポート

2021918日 2000PM – 22:25PM開催『外国切手研究会 第72Zoom例会』レポートです。参加者11人中7人の発表で質疑応答が有りました。

1人目)タイのカバーを紹介、190183日バンコク発、アメリカ・ニューヨーク・ブルックリン宛、裏面の到着印は927日でR.P.O.RailroadPostOfficeの略で鉄道郵便印、到着迄約2ヶ月程だが当時の逓送ルートが分かれば興味深い、タイの19世紀のカバーは殆ど無く、この20世紀始めでも少ない、1930年代頃から少しずつ見かけるとの事。

2人目)アメリカ・1894年シリーズ、2セント切手貼カバーについて、スコットランド・グラスゴー宛、本来5セントの為に不足料扱になるが現地で配達出来ず、アメリカに戻って倍額の6セントが徴収されている、情報が豊富なカバーだが不明な点を質疑応答。

切手に押されているのはニューヨーク市内局の二連式金属手押印、不足料金3セント=15CENTIMES3ペンス、表面のピンクで記入された地名はMemphis N.Y. 、裏面に押されているニューヨークの消印の内BCHと入っている物はBranchの意味で支局など。

2人目)ハワイ王国のスタンプレスカバーについて、第65回レポートやフィラテリストマガジン32号で発表しきれなかったカバーの紹介。

1通目、1850年アメリカ・マサセッチュー州宛、右上に大きく”SHIP42”料金の書込み、当時はハワイ切手発行前で郵便局も無い時代のカバー、サンフランシスコ中継印は1850812日、因みにハワイ最初の切手は1851101日発行で配備された郵便局はホノルルと、マウイ島のラハイナ、当時ハワイ発のアメリカ行の船はこの二つの港から発着していた為と思われる。

2通目、ホノルル局185496日、アメリカ・ウインダム宛、サンフランシスコ局1854930日中継印、この年代は切手が発行されており、その場合は13セント切手が貼られる、料金支払済を表す”PAID 8 SHIP”の印が押されており、内訳は船長に支払い分が2セント、アメリカ国内の郵便料金6セント。

3通目、ホノルル局1854103日、アメリカ・コネチカット州宛、サンフランシスコ局1854111日中継印、パナマを経由して西海岸から東海岸へ運ばれている、2通目と同じく料金支払済を表す”PAID 8 SHIP”の印が押されており、この場合はハワイの郵便料金5セントはフリーだったとの事です。

3人目)PHILANIPPON 2021出品作品について、詳細は御本人がフィラテリストマガジン32号で紹介されていますが、例会では審査員から頂いたアドバイスを中心に解説して頂きました、郵趣の楽しみのひとつで有る切手展出品は、その改善を行う事により点数や賞の向上の可能性が有る為、出品を検討している方にはジャンルが違っていても参考になるお話でした。

4人目)ハンガリー・1955年発行、世界初アルミ箔切手の紹介、イタリア宛書留FDCで到着印も有、趣旨としては国際軽金属工業会議記念で単なるゲデモノ切手でない所も魅力、無目打も有るそうです、1955年は日本なら切手趣味週間「ビードロを吹く娘」の年代、第62回レポートで紹介したソビエト連邦のアルミ箔切手は1965年でこの10年後でした。

5人目)西ドイツ・ロト葉書について、紹介の実逓便はホイス1次図案改訂(1957年発行)、詳細はドイツ切手や葉書について詳しく解説した日本語サイトが有りました、ありがとうございます。http://www1.plala.or.jp/stein/GSK_honbun/BRD/FL.html

ラジオ放送のロトという懸賞付きクイズ番組に応募する為に発行された葉書で、宛先が印刷されているのもその為、かって日本でもラジオ・テレビ問わず葉書で応募する懸賞が多数有りましたが、現在はネットの普及で少なくなりました。

6人目)スタンプショウ=ヒロシマ2021で展示した、英連邦占領軍B.C.O.F.加刷切手作品について、過去のB.C.O.F.加刷切手作品は、大半が郵便史か郵便史的作品と思われ、日本の中では特殊な使われ方をした切手という事も有り、それらを突き詰めるのも面白いと思われる。

今回はワンフレーム作品という事も有り、製造面を中心とした伝統郵趣に構成されており、プロローグ、から始まり、プルーフやカラートライアル、バラエティという展開での作品で新鮮でした、製造面に関しては調査中の内容も有り、今後の発展や発表に期待が持てます。

7人目)オーストリアを中心に収集している紹介者より、オーストリア宛に使用された連合ハガキを2通紹介、ドイツと同様の動きをしていた同国が日本と大きく関わるのは第一次世界大戦の頃。

1通目、1899年長崎よりWien宛てた使用例、移民の国アメリカでは先祖などを調べる有料無料のサービスが有り、受取人と差出人はオーストリアに住んでいたユダヤ人という事、両人共ホロコーストの犠牲となったという事迄判明している、歴史を語る一品です。

2通目、1900年横浜より当時軍港が有ったPola(現クロアチア・Pula)に宛てた使用例、この年は義和団の乱で同国は戦艦4隻を中国に派遣しており、修繕の為日本にも何回か寄港している、受人の上書きからもその時にオーストリアの軍人が差出したものと思われる。

今回は以上です。詳細は下記画像をクリックして頂ければ大きな画像で見て頂く事ができます例会内容に興味が有る方や御質問、感想等頂ける方、興味の有るマテリアルを御持ちの方、些細な事でも結構ですのでコメントをお待ちしております。