外国切手研究会 第34回Zoom例会レポート・前編

20201212日 2000PM – 22:00PM開催『外国切手研究会 第34Zoom例会』レポート前編です。参加者9人中6人の発表で質疑応答が有りました。

1人目)最近購入の資料書籍を2冊紹介、「中国・朝鮮地名別称索引」は、局名地名等が複数有る場所を調べる時に役立つとの事です、「中国抗日戦争史地図集」は、中国で出版された本なので内容は向こうの視点ながら図版も多く載っており、郵趣的に有りえない使用例やカバー、グレーゾーンなどを判別するのに役立つとの事でした。

2人目)ハワイ王国、一般的なアメリカ発以外のインカミンングカバーを紹介。

1通目、1888626日、フランス・パリ発ポスタルカード、受人のアドレスにスタンプディーラーと書かれている事から、切手商も営んでいる方宛と思われる。

2通目、1888814日、日本・周防国発書留カバー、当時の日本では書留ラベルは無かった、中継地のサンフランシコでは書留ラベルでは無く印が押されているが、この印が押されたカバーは非常に希少。

3通目、189069日、ドイツ・ベルリン発ポスタルカード、差出人戻しになっているが、ホノルルで押されている ”DEAD LETTER OFFICE” の印は現在5件しか確認されていない。

4通目、18921017日、ベルギー・アントワープ発カバー、額面付封筒に2枚の切手が貼り足された重量便カバー。

5通目、18971019日、リーワード諸島・モントセラト発モーニングカバー、カリブ地域からハワイ王国宛のカバーは比較的珍しい思われる。

3人目)前回の続きで、インドネシア独立戦争時代、インドネシア共和国が1946年から発行した正刷切手の紹介。

1946112日発行、牛を描く10Sen20Sen1番切手は、共に倍額の寄付金付で戦費の方に当てられたとの事、カラープルーフ、ダブルプリント、日本占領時代の農耕ハガキ上に貼られた使用例など。

194661日、71日発行の普通切手5種は、採用・不採用カラーのプルーフ、マトリクスプルーフと呼ばれる大型のダイプルーフも紹介、発行された切手には、目打、刷色、紙のバラエティが有る、日本占領時代の農耕ハガキの印面を生かし加貼されて無効にならなかった例、書留使用例など。

1946817日発行、牛を描く独立1周年記念切手の中から3Senを紹介、目打有と無目打が有り、比較的多くのバラェテイが確認されている、プレートBと呼ばれる3枚の未使用シートを紹介、1枚目・目打有粗紙のシートはアーリーインプレションで印刷は鮮明、2枚目・無目打白紙のシートもアーリーインプレションで印刷は比較的鮮明、3枚目・無目打粗紙のシートはウオーンインプレッションで印刷はやや不鮮明。

前編は以上で後編に続きます。詳細は下記画像をクリックして頂ければ大きな画像で見て頂く事ができます例会内容に興味が有る方や御質問、感想等頂ける方、些細な事でも結構ですのでコメントをお待ちしております。

いよいよ本日から「第3回南方占領地のフィラテリー展」です

本日と明日の2日間の日程で開催される、郵政博物館特別コレクション展「第3回南方占領地のフィラテリー展」(12/14-15 月曜・火曜)が無事開場しました。

開場に先立ち、朝10時から会員の皆様による設営作業が行われました。当会からは菊地恵実理事が参加し、順次フレーム配置を行い、作品を丁寧にフレームに収めていきました。順調に作業が捗り、正午には展覧会をオープンすることができました。

作業にご参加いただいた方による記念撮影(この一瞬だけマスクを外しました)

オープン後の会場の様子。今回の展覧会は、2019年に逝去した故・橋本道弘氏のコレクションを展示する最初で最後の展覧会となります。

 

本展覧会は、COVID-19感染症の流行に伴う博物館の土日休館・時間短縮を受けて、大半の展覧会が中止になる中で唯一開催される2020年度の郵博展です。博物館へのご入場に際しては、マスクを着用し、入場口で手の消毒を行った上でご入館ください。

 

 

 

WEBセミナー「出品者による作品紹介」アーカイブ配信のご案内(正会員・賛助会員 限定)

第15回活動報告でご案内しましたが、特定非営利活動法人 郵趣振興協会が、2020年11月29日に主催した、「WEBセミナー 出品者による作品紹介」は、好評を博しました。

残念ながらご視聴いただけなかった方や繰り返し見たい方の為に、こちらのセミナーの動画アーカイブ配信を、今月末まで当協会の正会員・賛助会員の皆様に提供します。

以下の方法でご覧いただけますので、ご利用ください。

(1)マイスタンペディア にアクセス
(2)以下の画面で一番右の黄色いタブ[特非)郵趣振興協会]をクリック
(3)WEBセミナーアーカイブ配信のリンクが表示されます。
(4)表示されているパスコードをご入力ください。
(5)始まりの13分ほどは無音ですので、飛ばしてご覧ください。

第15回 活動報告

特定非営利活動法人 郵趣振興協会(以下「当協会」と略す。)は、その活動について広く伝えるため、3ヶ月に一度レポートを発行し、電子メール等で賛助会員にお伝えすると共に、無料でご掲載いただける雑誌媒体に同一内容を提供しております。今回より同レポートを公式ホームページでも発表させていただきます。ダウンロードしてご覧くださいますようお願い申し上げます。

活動報告対象期間:2020年9月1日~2020年12月3日

第15回活動報告 ダウンロードしてご覧ください。

 

外国切手研究会 第33回Zoom例会レポート・後編

2020125日 2000PM – 22:15PM開催『外国切手研究会 第33Zoom例会』レポート後編です。参加者12人中7人の発表で質疑応答が有りました。

4人目)前回の話題に出た、第2次世界大戦後にヒットラー図案切手の顔を消したり見えなくする目的で発行した加刷切手を紹介。

オーストリアが1945年に発行した切手は、ヒットラーが牢獄に入っているような加刷で有名、同国では同年にワシ図案と風景図案の普通切手を発行しており、これら加刷切手はドイツより解放の記念品目的と思われる。

他に国名を縦に加刷したタイプも数種類発行されており、ドイツの記念切手に加刷したのも有る、これらもやはり記念品目的と思われ、使用済や実逓便は未見との事です。

5人目)前回の続きで、中華民国・上海大東5版切手に関する紹介と考察、50から100,000迄の12種類、1版から4版迄は凹版印刷だが、この5版は平版印刷。

未使用も多く残っており、外国切手未使用パケット等でもよく見かけた切手、印面寸法も数種類確認されており、やはり厚紙薄紙が有る、中国国民党最末期の発行で上海以外の使用済は希少。

前研究者の資料より100,000圓の印刷原版は10面の版を20回転写して200面シートを構成したと思われ、他の額面も同様と考えられる。

印刷の質も落ちており、偶発変種も見かける事が有る。

前回の上海中央版の1020200面フルシートを紹介、銘版は左右の上下に有り合計4カ所、左上に計数番号、版番号はシート下部でトンボの位置で裁断した場合、版番号が見えないシートも存在する事から、少なくとも縦に2面以上で印刷されたのではないかと思える。

6人目)前回の続きで、南方占領地の台切手から蘭領インドの部分を紹介、先にオランダ王国についても作品より紹介、蘭領インドの1番切手は1864年に発行された。

南方占領地の台切手になったのはウィルヘルミナ女王の時代で、かってのABCD包囲網の’D’はオランダ(Dutch)の事である。

1937年より発行されていた低額面普通切手農耕シリーズ、中額面ウィルヘルミナ女王シリーズ、高額面ウィルヘルミナ女王シリーズ大型の多くが台切手となり加刷された。

1941年発行の改正・ウィルヘルミナ女王シリーズ(小型)と、改正・ウィルヘルミナ女王シリーズ(中・大型)も全てが台切手となり加刷された、いずれも台切手が無加刷の使用時期は非常に短い為、こちらの方が伝統郵趣的に収集が難しいと思われる。

1941年発行の数字シリーズ5セント切手、1941年踊り子シリーズ切手も台切手となったが、これらも同様に思われる。

1933年発行の航空切手、1913-1940年発行の不足料切手も台切手となった、珍しい例として、本国向けに用意されていたオランダ切手が台切手になったのも2種類存在する。

7人目)1946年インドネシア独立戦争時期、ジャワで使われた南方占領地ハガキの紹介、印面は手書でインドネシア独立と文字が書かれている様、他にも日本語の部分はペンで消されている、100パーセント無料と書かれた印も押されており、この印は何種類かのパターンが確認されている。

詳細は調べている途中で情報も募集中ですが、自然な使用例で好ましいハガキです。

今回は以上です。詳細は下記画像をクリックして頂ければ大きな画像で見て頂く事ができます例会内容に興味が有る方や御質問、感想等頂ける方、些細な事でも結構ですのでコメントをお待ちしております。

外国切手研究会 第33回Zoom例会レポート・前編

2020125日 2000PM – 22:15PM開催『外国切手研究会 第33Zoom例会』レポート前編です。参加者12人中7人の発表で質疑応答が有りました。

1人目)インドネシア独立戦争時のジャワ切手とその使用例、日本の敗戦後1945817日スカルノ大統領が独立を宣言したが、再植民地化を狙うオランダとの間で1949年迄戦争が続き、その間2つの郵政が存在する事となった。

この時期のジャワ切手は大きな分類として4つに分けられる、日本の南方占領地切手やオランダ領東インド切手を無加刷で使用した例、それら切手の国名をペンなどで消した切手、それら切手の国名抹消とインドネシア共和国名を加刷した切手、インドネシア共和国としての正刷切手は1946年に発行された。

国名の抹消にはペン以外にタイプライターで行ったもの、手押印で行ったものも有る。

プロパガンダキャンセレーションと言われている大きめの手押印、それらより小さ目の手押印でインドネシア共和国名を入れたもの。

機械加刷で台切手の国名抹消とインドネシア共和国の国名を入れた正加刷切手。

台切手のバラェティや定常変種、加刷バラエティなども紹介、バンドン・コルフ印刷所で加刷された切手は比較的精度が高く、ジャカルタで加刷された切手はその逆と言われている。

以上、正刷切手発行迄を紹介した貴重なコレクション。

2人目)以前の続編、ハワイ王国切手とアメリカ切手との書留コンビネーションカバーで、ゴシック体 TYPEⅡと呼ばれる ”REGISTERED” 印が押された希少なカバーを、発表者が確認済の4通を紹介。

1通目、1875823日ホノルル発、ゴシック体 TYPEⅡの最後期使用例、187593日サンフランシスコ中継、ニューヨーク宛。

2通目、1875225日発、ゴシック体TYPEⅡの最初期使用例、1875321日サンフランシスコ中継、通常約10日程の到着が約1ヶ月程掛かっており、船積が1本遅れて送られたと思われる。

3通目、オークション紙より抜粋、1875610日発、イギリス宛、旧ホノルルアドバタイザーコレクション。

4通目、オークション紙より抜粋の白黒画像、1875630日発、イギリス宛。

3人目)かってベトナム半島に存在(1888-1890年)したと言われるセダン王国が、1889年に発行した切手の紹介、スコットカタログには未掲載。

フランス・パリで印刷製造されたと言われている、セダン王国は国家として認められなかった為に切手としては使用出来なかった、注文元が引き取れ無かった様で製造元が資金回収の為、マーケットに流した物らしい。

最近のイギリス・ペニーブラック切手購入についての注意勧告、8枚の切手が貼られているリーフだが本物は最上段真ん中の1枚だけ、偽物は透かしが入って無いが、現物確認が出来ないインターネットオークション等では特に注意が必要との事です、最上段左の切手は1950年ロンドン切手展の記念シールをスキャンして加工した物。

前編は以上で後編に続きます。詳細は下記画像をクリックして頂ければ大きな画像で見て頂く事ができます例会内容に興味が有る方や御質問、感想等頂ける方、些細な事でも結構ですのでコメントをお待ちしております。

第3回南方占領地のフィラテリー展 展示作品解説パンフレット【ダウンロード可】

12/14から12/15にかけて開催される『第3回南方占領地のフィラテリー展』の展示作品解説パンフレットが完成しました。

当日、会場となる郵政博物館でもパンフレットを配布いたしますが、事前にダウンロードできるPDF版もご用意しました。参観の参考にしていただき、どうぞご来場ください。

ダウンロード

 

 

展覧会詳細

展覧会名:2020年度 第1回 郵博 特別切手コレクション展
企画展名:第3回南方占領地のフィラテリー展

開催場所:郵政博物館(東京スカイツリータウン ソラマチ9F)
主催団体:郵政博物館、(特非)郵趣振興協会
展示団体:南方占領地切手コレクターズクラブ
後  援:無料世界切手カタログ・スタンペディア株式会社

開催期間:2020/12/14 12:00-16:00、 2020/12/15 11:00-16:00
*最終入館時刻は毎日15時半です

 

富士鹿切手発行100周年を記念する展覧会の展示作品の募集について

 万国郵便連合第 7 回総会(1920 年、スペイン)決議を受けて料金改正された 国際郵便向けの切手である『富士鹿切手』は、1922年1月1日(大正11年) に発行され、まもなく一世紀を迎えます。
 郵趣振興の為に設立された当協会では、『富士鹿切手』発行百周年を記念し、 国内の関連するコレクションを展示する展覧会を企画し、郵趣家だけでなく一 般層の来場機会も多い郵政博物館で開催することになりました。
 この展覧会への展示作品の募集要項(添付ファイル)を発表しますので、コレクションを所有 されていらっしゃる方のご参加をお待ちしております。

展覧会名 :2021年度 第3回 郵博 特別切手コレクション展
企画展名 :富士鹿切手展
切手展の性格:非競争切手展

開催期間:2021/12/28(火)〜2022/1/11(火)*1
開催場所:郵政博物館(東京スカイツリータウン ソラマチ9F)

主催団体:郵政博物館、特非)郵趣振興協会
展示団体:特非)郵趣振興協会
*1 展示期間につきましては、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の流行状況等が原因で、博物館の 開館スケジュールが変更される可能性がございます。

 

【プレスリリース】 2021年度 郵博特別切手コレクション展の開催スケジュール決定

COVID-19の流行状況を鑑みて、過去展示を行った団体にご案内し選定手続を進めておりました、2021年度「郵博 特別切手コレクション展」につきまして、このたび開催スケジュールを共催者(郵政博物館およびNPO郵趣振興協会)において決定いたしました。

先行き見えない中であるにも関わらず、ハイクォリティかつバラエティ豊かなラインナップとなりました。まことに有難く存じます。ここに以下の通りプレスリリースを作成しましたので、お知らせいたします。みなさま是非、今から参観のご予定にお加え下さい。

各展覧会の詳細につきましては、随時、このウェブサイトに掲載してまいりますので、どうぞご注目下さい。

2021年度-郵博展-スケジュール決定について(1枚)