外国切手研究会 第69回Zoom例会レポート

2021814日 2000PM – 22:15PM開催『外国切手研究会 第69Zoom例会』レポートです。参加者10人中6人の発表で質疑応答が有りました。

1人目)ブラジル1866年シリーズの紹介、世界2番目の切手発行国で通称牛の目、ヤギの目、猫の目と呼ばれる数字図案切手が約30年続いていたが、当時の皇帝DonPedroⅡの肖像図案。

アメリカン・バンクノート製造で額面は7種類、透かし無、目打12、当時のアメリカ切手と似た雰囲気が有る、後にはルレットでも発行された。

10レイスは新聞用額面、シェードは2種類、ファンシーキャンセルも使われており、消印もアメリカの影響があったと思われる。

20レイスは印刷物100g迄、シェードは3種類、カバーは80レイスとの混貼で1876114日ポルトガル宛、切手貼付分は港迄の料金と思われ、受人より150レイスが徴収されている。

50レイスは市内郵便10g迄、紙の分類が2種類、カバーは2枚貼で1871221日国内書状料金に適用。

80レイスは適応料金が無いが、当初は国内書状基本料金の予定だった為、そのまま発行されたと思われる、シェードは2種類 。

100レイスは国内書状15g迄の基本料金、発行枚数も多くこのシリーズでは唯一版の分類が出来る、Type11a1b24種類、ファンシーキャンセルを集めるのも楽しい、カバーは3枚貼は187016日フランス宛、1枚貼は1868年国内便。

200レイスは書留料金、シェードは2種類 、 カバーは2枚貼1876916日フランス宛15g迄のレターレイト。

500レイスは主に外国宛郵便に使われたと思われる、シェードは2種類 。

2人目)前回の続きで喜望峰の三角切手、1861年発行のウッド・ブロックの愛称で知られる2種類、スタンレーギボンズカタログ#13と#14、スコットカタログ#7と#9に当たる切手の紹介。

この切手に関しては過去にも多く語られている為に簡単に紹介すると、英本国に発注した切手が喜望峰に到着後手違いで納品されず、在庫切れの可能性が出てきた為、現地の印刷所で応急的に製造された物、英本国製は凹版印刷だがそれを真似て凸版印刷で製造された、出来の具合から木版印刷のように見えた事からこのあだ名が着いた。

1ペニーと4ペンスで用紙は白紙、シェードの分類は4ペンスは4種類程有るとの事、製造枚数は1ペニーは約12万枚、4ペンスは約113千枚、製造時に版の組み間違いから結果的に刷色が逆になったエラーも有り、それらは非常に高価。

3人目)前回の続きで、旧中国で使われたAIRMAIL SERVICE IN CHINA ONLY押印使用期間後(交通部中国航空 19351022日〜1937813日)の外国宛郵便物の紹介、このサービスが廃止された直接的理由は第二次上海事変の為。

次の外国郵便宛窓口として選ばれたのが香港、特別な消印等は使われなかった為に若干残念な上、中継印が無ければ説得力に欠ける所も有る、 又既に戦争状態だった為検閲印が使われている、やがて香港も日本軍が占領してしまう為、その後ビルマ・ラングーン、インド・カルカッタと西側に移動する経路を辿りながらこのサービスは続けられた。

4通のカバーは香港経由、インド・カルカッタ経由の使用例。

4人目)イギリス1873年シリーズ3種の紹介、凸版印刷でサーフェースと呼ばれる、それまでは4コーナーが白文字だったが色文字になった、3ペンスは北米宛、6ペンスはオーストラリア・アジア宛、1シリングは南米宛料金だが、組合わせて色々な用途に使われた、それぞれの額面に多くの版が存在し、シェードも3ペンスと1シリングは初期が濃い色で、版が進むにつれて薄くなる、使用済コレクションは2連抹消印部分で消印された物は除き、局名年号が見える物を中心に整理されたもの。

1シリングカバーリーフの2通目は197425日ロンドン発、江戸(東京)宛、青色の横浜到着印の73年は誤植と思われる、尚、横浜から江戸へは特別な計いで運ばれたと思われる。

5人目)旧韓国の外信便絵葉書便を紹介、切手は脱落か剥がされており状態も良く無いが、情報は豊富、裏面は逆さ富士の写真で日本製と思われる。

1902415SEOUL No1発、同日CHEMULPO中継、428SHANGHAIフランス郵便局中継、63LONDON着、受取人のTHE graphic OFFICEは当時ロンドンの二大新聞のひとつ、発信のSEOUL No1郵便局の写真画像も発見、旧フランス公使館の城壁手前に写っているのが同局、当時のSEOULにはNo4迄郵便局が有ったが、外信印を使っていたのはNo1郵便局だけで、この周りには外国人居留地が多く集まっており、フランス、アメリカ、イギリス、ドイツの公使館や教会なども有ったとの事。

質疑応答として、このマテリアルを郵便史作品に取り入れてよいかとの事、回答としては禁止されているマテリアル以外は出品可能だが、この消印が押されたマテリアルが唯一の物、切手が貼られたマテリアルが存在しない、これより状態が良い物が存在しないなど説明出来るのなら減点対象にならないと思われるが、そうで無いのならばそれらを探すべきとのアドバイスでした。

韓国では91日より書状郵便料金値上げの為、3種類の新切手が発行されます、そのお知らせを簡単に紹介。

6人目)2013年のスタンプショウ・ヒロシマに展示した作品を1部紹介、世界の切手より額面30の切手を古い順番より30枚目迄を取り上げた物、世界最初の額面30の切手は1843年ブラジル発行の30レイス切手で、同国では基本額面に適応が有った為、その後も度々額面30の切手が発行されるが、世界的に額面30の切手は少なく、30番目の切手はフレンチコロニーの切手で1871年と28年後の事。

今回は割愛したが、日本でも額面10204050に比べると30の切手は極端に少ない、個人的には小型シートの額面を合わせる為、当時適応料金が無いのに発行された1975年の沖縄国際海洋博覧会の30円切手を思い出しました。

今回は以上です。詳細は下記画像をクリックして頂ければ大きな画像で見て頂く事ができます例会内容に興味が有る方や御質問、感想等頂ける方、興味の有るマテリアルを御持ちの方、些細な事でも結構ですのでコメントをお待ちしております。