南方占領地切手コレクターズクラブ 第28回ZOOM例会レポート

南方占領地切手コレクターズクラブ 第28回ZOOM例会レポート

2022年9月28日水曜日 8:00PM~10:00PM開催の『南方占領地切手コレクターズクラブ』のレポートです。

以下、話題に上がったマテリアルについて順番に書き記していきます。

1)スマトラ パレンバンローカル madjidサイン加刷

パレンバンのmadjid赤サインの回覧がありました。(台切手は農耕3.5c)

スマトラのパレンバン州では日本占領までの間に切手が略奪にあったと言います。そのため、略奪された切手と郵便局から販売された切手を区別するため何らかの印をつけよと通達が出されたと言います。したがって各郵便局でそれぞれの印が切手になされました。Pagaralam局では局員のサインがなされました。サインのインクには2種類あり、青黒と赤色があります。一般的には青黒でサインされており、赤はより希少品です。

2)スマトラ クタチャネ局偽造消印

南方切手は偽造品との戦いでもあります。本品は加刷、消印、封筒と全てが偽物ですが、消印自体はよくできた偽物であるため取り上げておきます。クタチャネの偽造消印は稀少な加刷切手(旧女王10c切手にスマトラ統一加刷等)でしばしば見られます。

また余談ですがコタノパン局のものも精巧な偽消があり、注意が必要です。

3)ジャワ バンカビリトン封皮使用

しばしばバンカビリトンの軍政印を押した封皮にジャワ切手を貼り、ジャワの消印が押されたものが見られます。これは収集家がバンカビリトン封皮を台紙として使用し、作成した郵趣品です。

 

 

今回はオークションの話題が多く、マテリアルは主に以上でした。

 

 

次回は10月26日 午後8時から開催予定です。