投稿者「三木」のアーカイブ

南方占領地切手コレクターズクラブ 第5回Zoom例会レポート

2020年9月23日 9:30PM~10:40PM 開催の『南方占領地切手コレクターズクラブ』のレポートです。
諸般の事情でイレギュラーな開催時間となりました。参加者は7名でした。

以下、話題に上がったマテリアルについて順番に書き記していきます。

1) 海軍地域 ロンボック太陽加刷切手 封書使用
蘭印の数字5セント切手にロンボック太陽加刷のなされた縦ペアの封書使用です。ロンボック島のアンペナンからジャワのスラバヤ宛てであり、ただでさえ稀少な太陽加刷の封書使用という珍品です。過去の海外オークションで当該マテリアルが100万円相当で出品されたことがあります。
2) 自由インド 1R+2R プルーフ
通常、自由インド仮政府切手1R+2R切手は黒・橙・緑色で印刷されていますが、当該マテリアルは黒色部分が紫色で印刷されているものです。

今回は主に現在開催中のオークションの話題が中心となったため、話題は以上でした。

次回の開催は10月28日水曜日、21時からです。

以下は上記マテリアルの画像です。

 

南方占領地切手コレクターズクラブ第4回Zoom例会レポート

2020年8月26日 9:00PM~11:00PM 開催の『南方占領地切手コレクターズクラブ』のレポートです。
参加者は8名で、南方占領地域の切手や使用例の話題でにぎわいました。

以下、話題に上がったマテリアルについて順番に書き記していきます。

1)スマトラ 大日本枠無し加刷(T2)と枠付き加刷(T3)との二重加刷
踊り子7.5cにスマトラ東海岸州の加刷が2つ押されたものの発表がありました。
日専未収録であり、新発見です。

2)スマトラ バンカビリトン軍政部印加刷のロット
オランダ不足料切手にバンカビリトン島の軍政部印が紫で加刷されたロットです。
このうち、コルフ印刷局製の1c,20cは日専未収録のものです。

3)スマトラ 1次昭和切手の大正池5銭切手とマライの軍政部単枠加刷切手貼エンタイア
フロントカバーとのことですが、スマトラの東海岸州内同士の使用例であり、どちらの切手も実逓便は少ない貴重なものです。左上の紙片は許可された言語以外で封書を出してはならない、といったことを述べています。

4)スマトラ 各種切手貼のソ連参戦記念カバー
1次昭和切手の大正池5銭と法隆寺25銭、無加刷の蘭印切手が貼られたエンタイアです。左上にソ連が対日参戦を表明したことを取り上げているカバーです。

5)マライ 漢字加刷 ネグリセンビラン2c/5c切手の変種?
左の切手のcts.のピリオド部分がカンマ「,」のように見える単片です。
同様の変種を持っている参加者がいたため、ひょっとすると定常変種かもしれません。
どなたかお持ちの方はいらっしゃいませんか?

6)海軍地域 為替証書 マカッサル郵便局長印つき
為替証書の上部にマカッサル郵便局長印が赤で押印されたものについて話がありました。他に黒で押印されたものが参加者から提示されました。

7)マライ 2次昭和切手他の持ち込み使用例
マライに持ち込まれた2次昭和切手の使用例が紹介されました。八紘一宇4銭や少年兵15銭、靖国17銭、凹版灯台40銭といったものに特印が押印されたものでした。

8)ビルマ 東郷5銭切手に5c黒加刷切手のエンタイア
タウンジイ局で引き受けられた郵便物ですが、消印が怪しいということで疑問品です。しかし、裏のYAWNGONの着印は真正品では、ということで真偽不明でした。
どなたか当該の消印と同じような消印の押された単片やカバーをお持ちではないでしょうか?

9)ビルマ ミョーンミャ局の孔雀加刷切手
この加刷には孔雀の右肩に切り込みのあるものと無いものがあります。一時期は切り込みの無いものが偽物といわれていましたが、印影の特徴がほぼ一致しているため真正品ではないかとのことでした。

10)ビルマ 日本記念切手・靖国神社75周年切手のビルマ宛エンタイア
日本内地からビルマに向けて宛てられたエンタイアです。このような封書に日本の郵趣化が返信用に種々の切手を同封したことで、南方での日本記念切手などの使用例が残されたのではないかと考えられています。

11)フィリピン 1銭5厘楠公はかきに田沢5厘切手を貼ったManila局差出ハガキ
フィリピンの郵趣家から日本に宛てられたハガキです。これらのハガキ、切手はフィリピンでは販売されなかったので、持ち込み使用例です。

12)香港 切手印面塗りつぶしカバー
香港から中国に宛てられた郵便物は切手の印面を塗りつぶされました。これは日本の香港占領を認めない中国側によるものですが、料金は有効のまま送達されました。過去のスタンペディアオークションでは珍局として名高い九龍城差出の同様のカバーが出品されました。

13)フィリピン 不足料切手二重棒抹消切手
この切手は偽物が非常に多く、未使用は非常に危険です。画像のオンピースは他の切手、消印は真正のようですが、当該切手の加刷はやや疑わしいものです。

話題は主に以上でした。

今週末の金曜日(8月28日)、当例会の参加者がYouTubeで南方占領地切手の主にマライ切手について講演をするとのことです。是非とも皆様もご覧ください!!

米粒写経チャンネルで視聴できるとのことです。参考までに前々回の講演のURLです。

 

以下は上記マテリアルの画像(一部)です。

南方占領地切手コレクターズクラブ 第3回Zoom例会レポート

2020年7月22日 9:00PM~11:00PM 開催の『南方占領地切手コレクターズクラブ』のレポートです。
先月の『集まれ!南方占領地マライ切手コレクター 第2回zoom例会』の後続となる例会で名称変更を行いました。
参加者は11名となり、マライ・スマトラ・フィリピン・香港・北ボルネオとほぼ全域にわたり様々な話題が上がりにぎわいました。

以下、話題に上がったマテリアルについて順番に書き記していきます。

1) マライ ローマ字加刷のネグリセンビラン6c切手と贈呈の紙片
上記切手(但し8の逆字入り)に加え、贈呈の紙片がネットオークションに出品されました。
マライの現地関係者へのタトウに挟まれていたものではないかという意見に対し、参加者から当該タトウの回覧がありました。タトウにも贈呈表記があったため、紙片は切手に挟まれたものではなく、本などに挟んだものではないかとの意見が出ました。

2) スマトラ/香港 1次昭和切手 大正池5銭の使用例
参加者から1次昭和切手 大正池5銭のスマトラ・香港での使用例の回覧がありました。日専の評価でも高めであるように、実逓エンタイアはたとえ為替証書であっても希少です。
参加者からは東郷5銭の発行を機に、本土での売れ残りの大正池5銭は積極的に南方・南洋に送ったのでは?という意見が出ました。

3) 北ボルネオ ボーホートの真正印顆の流出
北ボルネオ・サラワクのボーホートの消印が市場に出たとのことです。値段やどのオークションに出たかなどは不明ですが、印顆にハマっている日付しか現存していないため、後に偽消しが作られたとしても見分けがつくとのことです。

4) マライ PERLIS表示の消印の押されたカバー
マライのPERLISは戦前は独立した1つの州でした。しかし、日本占領下ではKedah州に編入されたため、消印にもKEDAH州表記が登場するようになります。その後、タイに日本がマライの北部3州を割譲した後、再びPERLIS州として行政が置かれたため、消印もPERLIS州表記が登場しました。紹介されたカバーはタイ割譲後のもので、非常に希少かつ人気があるものです。

5) フィリピン ミンダナオゲリラ切手のエンタイア
海外オークションにミンダナオゲリラ切手3枚貼のエンタイアが出現したとのことです。現存確認では唯一の3枚貼りカバーです。エスペランザの為替消印で抹消されており、実逓の意味合いの強いカバーでした。

6) スマトラ タイプライターでスマトラ加刷のなされたカバーのコピー
先月の15)で言及された新発見の加刷について、参加者からコピーの発表がありました。20年以上前に大コレクター兼切手商が持っていたカバーであり、前回発表のカバーの他にもう一通の存在が確認されました。

7) スマトラ 大日本枠付き加刷の赤紫色加刷
スマトラ東海岸州で使われた、大日本枠付き加刷(日専T3)の赤紫色加刷の回覧がありました。台切手は農耕切手や踊り子切手であり、日専記載の赤色や紫色とは異なる印色でした。

8) マライ 正刷切手の目打について
マライの正刷切手は櫛型目打が施されていますが、目打の抜け方で何種類かに分類できるのでは、とのことです。上耳に目打が抜けているもの、下耳に目打が抜けているもの、上下両耳の目打が抜けているものの3種類が確認されており、下耳に目打が抜けているものの存在数が少ないとのことです。また、日本の動植物国宝切手の連続櫛型目打のように、2段ごとに穿孔している可能性も参加者から発表されましたが、現物上は1段ごとに目打穴の乱れが確認されるため確認できませんでした。これからの研究の余地が多くありそうです。

9) スマトラ 正刷切手エッセイの目打ちについて
スマトラの正刷切手とマライの正刷切手は同じコルフ印刷所で印刷したので、参加者が参考にとスマトラの正刷切手の試刷の回覧がありました。8)で見られるような、下抜けのものや両耳に目打ちが抜けているものがありました。

10) マライ 正刷切手のエッセイ
マライの正刷切手エッセイの回覧がありました。異額面のエッセイのペアはまれに見ますが、回覧されたものは4枚ストリップや表裏に印刷されたものがありました。市中のエッセイのペアはこれらが分割されたものであろうとのことです。

11) スマトラ パレンバン加刷の詳細な分類
スマトラ・パレンバンの大日本枠付き加刷(日専T20)、IPL加刷を細かく分類したものの発表がありました。一部ですが下部に画像があるので圧巻の分類を是非ご覧ください。

12) フィリピン 郵趣会ハガキについて
前回の8)で紹介のあった、ハガキ通信についてまとめたサイトURLの記載許可を執筆者から得られたので、ここに記載させていただきます。まだ未完成とのことですが、掲載している分からだけでも情熱が伝わってくるハズです。
http://www.nigelgooding.co.uk/Exhibits/NigelGooding/Philatelic%20Societies/Introduction.htm

13) スマトラ? 2次昭和 女工1銭に謎の加刷
2次昭和切手 女工1銭切手に黒で二重丸のような加刷がなされた切手の発表がありました。不鮮明だったため詳細は不明ですが、おそらく戦後スマトラの独立戦争時代のものではないかとのことです。

14) 海軍地域 マカッサル郵便局長印 加刷切手
蘭印切手の新女王切手や数字5c切手にマカッサル郵便局長の印が押された切手の回覧がありました。この印は為替証書に押されたものがありますが、切手に押されたものは少なく未使用しか見つかっていないため発行されたかはわかりません。

話題は主に以上でした。
南方切手に興味を持たれた方はコメントなどで連絡を取っていただければ、歓迎いたします!!

またZoomの特性上、カメラで収集品を発表しようとしてもうまくいきません。
なので参加者の皆様は極力pdfやjpg方式で収集品を紹介いただけるとありがたいです。お手数をおかけしますがご協力お願いします。

以下は上記マテリアルの画像(一部)です。順に1,2,7,8,8,11,14です。

集まれ!南方占領地マライ切手コレクター 第2回Zoom例会レポート

2020年6月24日 9:00PM~11:00PM 開催の『集まれ!南方占領地マライ切手コレクター 第2回zoom例会』のレポートです。

参加者は8人で、会の名称に関わらず、南方切手全域について様々な話題が上がり大変にぎわいました。

以下、話題に上がったマテリアルについて順番に書き記していきます。

1)マライ 漢字加刷した書留封皮に正刷切手8c分を張り付けたもの
書留封皮の実逓便2通でした。書留封皮の使用済みは総じて高値で取引されています。

2)マライ タイのセント切手の目打ちエラー
新発見の目打ちエラーです。ebayにて25万円で落札されたそうです。
紙が折れた状態で目打ち作業を行い、最後にハサミで切った耳紙が裏に張り付いているのでは、という意見が出ました。

3)北ボルネオ 風景切手に前田島消印のオンピース
偽造の多い消印ですが、真正品であろうとのことでした。
年号の活字が右寄りにずれているのはバラエティではないかとの意見が出ました。

4)マライ 単枠軍政印加刷の8枚ブロック
単枠軍政印加刷の8枚ブロックでした。左上とその右下の切手のみ、傾いた加刷のなされたブロック。印はすべてT9茶です。

5)フィリピン 2セント正刷ハガキに正刷1c加貼のオンピース
フィリピンのIloiloから日本の静岡浜松宛てのハガキ…の切り抜き。Manilaでない、地方局から日本宛ての実逓便はかなり少ないため、貴重です。

6)マライ 切手のロット
主にマライ切手のロットで、砂川印から、軍政部単枠印から漢字加刷、さらにはカンチャナブリのオンピースまで含まれたロットでした。
例会の同時刻に開催されていたオークションのロットでしたが、終値は90万円とお値段も立派なロットでした。

7)スマトラ パレンバンIPL加刷
スマトラのパレンバンIPL加刷(枠無し)の分類についてでした。
参加者の一人によるとこの加刷は大型小型それぞれ9種類ずつに分類できるのでは?とのことで、他のパレンバン加刷のIPL枠付き加刷や大日本枠付き切手についても分類中とのことです。

8)フィリピン 郵趣会のハガキ通信
戦時中のフィリピン郵趣会が会員に向けて送っていたハガキ通信について。フィリピンに強い会員が当時の郵趣状況がつぶさに分かる資料として整理中とのことです。近々発表の予定とのことです。

9)マライ ケランタンの抹消切手 2枚
1枚目はケランタンの抹消40cに奇妙な消印があるもの。
発売はケランタン州と昭南とクアラルンプールなので、消印はいずれにも該当せず、偽物ではないかとのことでした。
また、2枚目は抹消8cにケランタンらしき消印でしたが、印が不鮮明であり、真偽不明でした。

10)北ボルネオ ブルネイ8c灰切手
ブルネイ灰色8cに青色加刷したものでしたが、加刷が偽でした。

11)マライ 漢字セランゴール3c
マライの漢字加刷で、セランゴール3cに裏うつりのあるものの発表でした。さらに濃いものがある、とのことです。

12)マライ ローマ字、漢字加刷の100枚束
まさかの南方切手の100枚束を参加者が発表しました。

13)マライ セランゴール漢字加刷の偽造品
マライの漢字加刷で、セランゴール6c/5cの逆6加刷にも偽造品があるとの発表でした。漢字が小さいことから見分けができるとのことです。

14)マライ 単枠軍政印の切手帳
日本軍占領初期に押収した、マライの切手帳に単枠軍政印を押したものが発表されました。残念ながら単片では区別不可能とのことで、完全品であることが望まれます。

15)スマトラ 新発見の加刷
蘭印の数字5c切手にタイプライター?で大日本加刷の発表がありました。新発見です。
消印は東海岸州のテビチンギデリでした。

16)海軍占領地域 サマリンダ錨の封緘ハガキへの加刷
蘭印の封緘7.5cハガキにサマリンダ錨の加刷がなされたものの発表がありました。残念ながらカットではありますが、こちらも新発見です。

17)北ボルネオ サラワク葉書に昭和切手貼りの書留ハガキ
サラワク4cハガキに一行加刷したものに、金剛山7銭と明治神宮8銭を貼ってミリ局で引き受けられたものです。フィラテリックカバーですが、兄弟カバーが存在し10通ほど存在するであろうとのことでした。

18)マライ PENANG加刷のNANG欠けブロック貼り封筒
マライのPENANG加刷2cの大ブロック他が貼られた封筒でした。この切手にのみ存在するNANG欠けも含まれた圧巻のカバーでした。

19)ジャワ 速達ハガキ
ジャワの正刷20c,40c貼りの速達ハガキでした。戦後使用でしたが、ジャワは速達自体が少なめなため、貴重であろうとのことです。

20)北ボルネオ、南ボルネオ宛てハガキ
台湾発バリックパパン宛てハガキと、久留米発クチン宛てハガキの発表でした。日本から南方宛ての2通で珍しいものです。

21)フィリピン ミンダナオゲリラ切手のカバー
2通が海外オークションに出品していたとの情報です。
過去に3枚貼り封筒が日本にあったとの話ですが、現在の行方は分かっておりません…

話題は主に以上でした。また、会員の執筆した新刊『南方占領地マライ切手カタログ』の書評が『郵趣』に掲載されます。是非ともお読みいただき、南方占領地切手に興味を抱いた方は『南方占領地マライ切手カタログ』をお買い求めください!!

以下は上記マテリアルの画像(一部)です。(順番に1,1,2,3,4,5,7,17,18,19,20の画像です)