国際切手展凱旋展2019 の開催趣旨について

すでにご案内の通り、特定非営利活動法人 郵趣振興協会は、来月3月8日から10日にかけて、「国際切手展凱旋展2019」を開催いたします。同展覧会の開催趣旨について、ご案内差し上げます。

 

【開催趣旨】

近年わが国では、国内競争切手展における上位入賞作品が、世界切手展およびアジア切手展(以降これらを一括して「国際展」と称します)に盛んに出品されるようになり、成績面でもグランプリや大金賞受賞者を輩出するなど目覚ましい成果を挙げていることは皆様ご承知の通りであります。

こうした勢いもあって、近年の出品作品数は総じて増加傾向にあり、国際郵趣界におけるわが国のプレゼンスは、2021年の日本郵便制度創業150周年及びそれを記念する世界切手展の実施(於 東京または横浜)に向け、次第に高まりつつあるといえましょう。

しかしながら、わが国での国際展開催は「10年に1度」という低頻度のチャンスであり、それ以外の国際展は当然、外国での開催となることから、日本在住のフィラテリストが全ての国際展を参観することはほぼ不可能となっています。

事実、世界で戦っている日本人フィラテリストによる世界最高レベルのコレクションを間近で鑑賞するには、相応の時間と費用をかけて開催地に赴くという負担が伴うだけに、そのチャンスは限定的であり、事後の郵趣団体機関誌における報告記事や参観者ブログ等を通じその一端に触れる程度にとどまらざるを得ません。

他方、出品者自身にとっても、各々の国際展で毎回華やかに開催される受賞祝賀会(パルマレス)に参加するには、やはり現地に渡航・滞在する必要があるため、世界中のフィラテリストはもとより、開催国要人や国際郵趣団体役員等の面前で晴れやかに賞状・メダルを受ける恩恵に浴しうる可能性は、実際のところかなり乏しいのが実情となっています。

こうした状況を踏まえ特定非営利活動法人郵趣振興協会では、国際展上位入賞コレクションをわが国のナショナルミュージアムのひとつである郵政博物館において広く来館者に展示公開し、その素晴らしさを間近で体感いただくとともに、その機会を捉えて出品者や多くのフィラテリストが集う場を設け、出品者である凱旋フィラテリストの皆様に祝意を伝えるとともに、フィラテリスト相互の交流を推進する機会をつくることとし、これを「国際切手展凱旋展 2019」として実施することといたしました。

特定非営利活動法人 郵趣振興協会

 

展示作品一覧

コレクション名 F オーナー名
Japan 1871-1876 Hand Engraved Issues 8 山田祐司
Japan: Showa Series, 1937-46 8 伊藤純英
Indian Feudatory state: Hyderabad 5 佐藤浩一
FRANCE 1849-1862 8 有吉伸人
The Development of Japanese EXPRESS DELIVERY Service in Early Period 8 池田健三郎
Advertised Postmarks in Japan 1 岩崎朋之

いずれの作品も今回を逃すと、日本国内で見る機会がすぐにはないコレクションばかりです。同期間には日本切手商協同組合による「JSDA切手まつり」も開催され、全国から東京にお越しになる方も多いのではないかと存じます。ぜひ今から参観のご計画をおたてください。

展覧会名:国際切手展凱旋展2019
(郵博 特別切手コレクション展、2018年度第8回)

開催日時:2019/3/8-10(金土日)10:00-17:30

場  所:郵政博物館