南方占領地切手コレクターズクラブ第6回ZOOM例会レポート

南方占領地切手コレクターズクラブ第6回ZOOM例会レポート

2020年10月28日 9:00PM~10:40PM 開催の『南方占領地切手コレクターズクラブ』のレポートです。

参加者は5名でした。

以下、話題に上がったマテリアルについて順番に書き記していきます。

1) フィリピン 最近のオークションから
参加者の一人がフィリピンミンダナオゲリラ切手6枚貼カバーを見事落札しました。数枚貼りでも少ない本切手ですが、これは文句なしの最大ブロック使用済みです。

2) マライ タイ占領下収入印紙 各種
マライで切手とは別に作られた収入印紙について回覧がありました。特にタイ占領下のものはどれもマレーシアやタイで人気とのことです。

3) マライ ジョホール6c/10c切手
この切手は古くから存在が示唆されていたにもかかわらず、実物は未確認でした。今回ついに姿を現し参加者の手にわたりました。

4) フィリピン? 東郷4銭切手帳
フィリピンはアメリカ領だったため、アメリカの消印と酷似しているものがあるようです。本切手は一見するとフィリピンの地方局の消印ですが、よく見ると上部にU.S.らしき文字が見えるため残念ながらフィリピン使用ではないようでした。もしフィリピン使用の切手帳が出てこれば大珍品です。

5) スマトラ インククロス切手の使用済みブロック
先日終了したネットオークションのものです。スマトラのインククロス自体がたくさんある切手ではありませんが、ここまでたくさん張り付けられた使用済みは多くありません。残念ながら日本に里帰りはできなかったようです。

6) マライ シンガポール版の2c切手の使用済み
マライのシンガポール版切手は2cと4cの2種が存在しますが正確な発行時期がわかっておらず、8月15日以降の消印しか見つかっておりません。本品はそれらの記録を大きく塗り替える1944年の日付のものでしたが、印影におかしな点が見られることから偽の消印を押印したものとみられます。

7) マライ 軍政部単枠印 トレンガヌ$5 タイプ9黒
過去のオークションからで、トレンガヌ$5切手にタイプ9黒の加刷は未見のものです。しかし残念ながら出品者引きになってしまいました。

8) マライ 漢字加刷 横日について
マライの漢字加刷には4種類の版があると考えられています。その中でも横日加刷は最も早い加刷の版にのみ見られるバラエティーのため、数が少ないです。

9) マライ マライ宛電報
マライ宛電報ですが、名宛人は収集界でしばしばみられる人であり、非常に信憑性の高いものです。マライのペナンから東京の荏原に宛てて送られたようです。

10) 北ボルネオ 3行加刷に1行加刷ペア 一方加刷漏れ
ネットオークションで、北ボルネオ1行加刷の一方加刷漏れペアなどが出品されました。これはそのうちの一つです。

話題は主に以上でした。

以下は順に3,4,5,6,7,9,10の画像です。

次回の開催は 11月25日水曜日 21時からです。