外国切手研究会 第38回Zoom例会レポート・後編

202119日 2000PM – 22:00PM開催『外国切手研究会 第38Zoom例会』レポート後編です。参加者11人中5人の発表で質疑応答が有りました。

3人目)ウルグアイ・初期の資料とカバー、大型ブロックの紹介。

1931年ロンドン刊行、EMANUEL  JLEE著「THE POSTAGE STAMP of URUGUAY」について、例として1番切手60cのタイプ別特徴を独自調査による詳細が記述されており、35面シートのリトコンストラクション図版も掲載されている。

1リーフ目、1856年発行2番切手80c、2倍重量便カバー、アルゼンチン・ブエノスアイレスよりウルグアイ宛、この切手のカバーは8通知られているが、海外使用ウルグアイ宛はこのカバーを含め2通しか知られていない。

2リーフ目、1856年発行3番切手1R3倍重量便カバー、この切手のカバーは5通知られているが、紹介のカバーはその中でも最後期使用例、前回でも説明させて頂いたように初期のウルグアイ切手にペン消は存在するが基本的に消印は使われなかった為、鑑定書の無いカバーは本物として認められていない。

3リーフ目、1859年発行180c切手、ペーパーフォールドエラーを含む21枚未使用ブロック、この切手のシート構成は横12×17204面シート、ブロック位置の説明図版よりシート中のタイプ分類がよく分かる。

4人目)2021年日本国際切手展に向けて、1991年日本国際切手展での小話、30年前に紹介者はボランティアスタッフとして参加しており、JPS水原理事長サイン入書籍を入手した経緯、当時の思い出話などを紹介。

5人目)サブコレクションとして作成途中のスイス・不足料2番切手の紹介、現在国際切手展へ向けた途中作品との事で、タイトルリーフと第2リーフのみの紹介とさせて頂きます。

不足料切手という事で使用例での構成は勿論なのですが、タイトルリーフの分類でも分かる様、この2番シリーズは製造面の分類が非常に多く、ツームスタイン専門カタログによる分類に加え、オリジナルスタディによる構成途中との事です。

スイス関係に詳しい出席者によると、スイス国内切手展でも、製造面を追求した不足料2番切手の作品を見た事が無いとの事、是非とも日本人収集家による作品で、ヨーロッパの収集家を驚かして欲しいですね。

最近オークションで入手した、フランス1849年セレス1fr切手の紹介、セレスに顎髭が生えているように見えるバラェテイ、この切手の様に特徴がハッキリ分かるのは希少との事です。

今回は以上です。詳細は下記画像をクリックして頂ければ大きな画像で見て頂く事ができます例会内容に興味が有る方や御質問、感想等頂ける方、些細な事でも結構ですのでコメントをお待ちしております。