南方占領地切手コレクターズクラブ 第15回ZOOM例会レポート
2021年8月25日 8:00PM~10:00PM 開催の『南方占領地切手コレクターズクラブ』のレポートです。
参加者は10名でした。
以下、話題に上がったマテリアルについて順番に書き記していきます。
1)ビルマ 無加刷封皮
ビルマ封皮の無加刷使用に見えるものです。裏の消印は占領中の日付です。しかしエンボス部の消印が途切れていることから貼付切手脱落カバーであると思われます
2)マライ 大東亜戦争一周年記念特印
マライの特印はかなりの数がありますが、大東亜戦争一周年記念のバンギ、スンゲイブロは過去に報告が無いと思われるものです。
3)マライ タイのセント切手 印紙使用
マライは英領であった影響もあり、印紙と切手の使用が厳密には分けられていませんでした。これはマライの北部4州がタイに割譲された後も同様であったようで、タイのセント切手の印紙使用がしばしば見られます。
4)ジャワ Bandoeng ▲
ジャワのBandoeng局にはC欄の十字が▲のものが存在します。戦前から使用されていたものの、不定期に使用していたようでその使用例は多くはありません。
5)マライ ラッパー
マライの漢字加刷切手2c分を貼った新聞ラッパーです。中身の印刷物が無いことは残念ですが、ラッパーだけでも貴重品です。
6)海軍地域 電信為替 バラエティ
セレベスの電信為替加刷切手のバラエティです。順に電信為替の逆加刷、料額2重加刷、料額朱色加刷です。セレベスの電信為替加刷は更に錨の形で分類が可能です。
7)海軍地域 セレベス錨バラエティ
セレベス錨は黒、青、紫、赤加刷があります。それぞれに二重加刷等が存在しますが、本品は左から順に紫二重加刷、黒と青の二重加刷、黒と紫の二重加刷です。
8)ビルマ 孔雀封皮?
ビルマの孔雀封皮の使用済みです。しかしビルマ孔雀加刷は占領初期にしか使用例が無く、本品が本当に使用されたものであるかどうかは不明です。
話題は主に以上でした。
次回は9月22日の午後8時からです。