南方占領地切手コレクターズクラブ 第25回ZOOM例会レポート
2022年6月22日水曜日 8:00PM~10:00PM開催の『南方占領地切手コレクターズクラブ』のレポートです。
以下、話題に上がったマテリアルについて順番に書き記していきます。
1)マライ ペナン最終日カバー
1945年8月15日の玉音放送以降、南方占領地では各種記念品がたくさん作られました。本品もそのうちの一つであり、1945年9月2日の日付でペナンで記念押印されているものです。
2)海軍地域 バンジェルマシン暫定切手
ボルネオ南部は海軍担当地域であり、切手が不足した際にバンジェルマシンで簡易な切手が作られました。これは接収した紙に粗雑な印刷を行い、切手4枚の真ん中に郵便局長印を押したものであり、あまり数が無いため人気があります。
しかしそれゆえ偽造品があります。画像の左の品は偽造品ですのでご注意ください。
3)仏印 日本宛てカバー
仏印は仏印進駐が行われたため、日本人による日本宛てカバーは日本軍によって検閲がされました。仏印には日本企業がありましたが、東洋綿花はそのうちの一つです。
4)海軍地域 ポンチャナク錨実逓カバー
海軍地域はカバーが少ないです。また、各種錨加刷がなされたため種々の錨加刷のカバーとなるとさらに少ないです。海軍地域は切手不足の際に周辺地域で切手の融通があったようで切手の発行地域と使用地域が合致していないものが見られ醍醐味の一つとなっています。
話題は主に以上でした。
次回は7月27日水曜日 午後8時から10時です。