南方占領地切手コレクターズクラブ 第27回ZOOM例会レポート
2022年8月24日水曜日 8:00PM~10:00PM開催の『南方占領地切手コレクターズクラブ』のレポートです。
以下、話題に上がったマテリアルについて順番に書き記していきます。
1)スマトラ ベンクーレン枠加刷ペア
蘭印では三角航空30c切手にも加刷がされましたが、この切手はテートベッシュのごとく、隣り合う切手の天地が逆で印刷されました。したがって加刷されたものには逆加刷がしばしば見られ、参加者から2通りのペア(逆加刷の含まれるペア、額面数字に対して縦に加刷されたペア)が発表されました。
2)海軍地域 フィッシュフックに日の丸
フィッシュフックは海軍地域の珍しい錨加刷で人気があります。本品は北セレベスの日の丸加刷もなされた珍品です。
3)ビルマ 二重加刷封皮
ビルマの封皮は占領前のジョージ6世の図案を抹消した加刷がなされました。本品は加刷が二重となっているものです。
4)ビルマ Okkanエンタイア
ビルマのOkkan局では通常の消印とは凹凸が逆となっている消印が使われました。独特の消印のため、この消印はビルマ収集家の中で密かな人気があります。
5)ビルマ セント再加刷カバー
ビルマのセント再加刷切手には頭を悩ませられます。そもそも加刷は本物なのか?郵便料金は合致しているのか?そもそも宛名書きはどこを示しているのか?本品はほとんどいずれもクリアしているものの、不足料15c表示があり、郵便料金のさらなる解明が待たれます。
6)ビルマ 収納印カバー
マライや蘭印では収納印を用いたカバーがしばしば見られますが、本品はビルマの例と思われる品であり、未発表品です。他に例が有るのでしょうか?
7)スマトラ 統一手押し紫加刷
スマトラでは各州で異なる加刷をした切手を使用しましたが、占領後しばらくして全州で統一の〒加刷が発行されました。通常は黒加刷ですが、手押し左書加刷にはごく少数紫加刷が存在します。過去には偽物説もありましたが、使用済みが発見されたことから現在は真正品であるとされています。
話題は主に以上でした。
次回は9月28日 午後8時から開催予定です。