[スタンペックスジャパン2022] クリティークを実施しました。

スタンペックスジャパン2022は3月26日から28日までの3日間、東京・押上の郵政博物館にて開催されています。

会期2日日の3月27日に審査委員会によるクリティークが行われました。午前10時45分から12時45分までの2時間をかけて、出品者14名の内13名が参加(93%)し、国際競争切手展で評価される為の作品に改善する為の方法について、審査員との質疑応答を通じて学びました。



なお今回のクリティーク参加者のうち、会場への来場が叶わなかった2名については、協賛のスタンペディアプロジェクトの協力により、遠隔フィードバックを実施しました。

 

「スタンペックスジャパン2022」は、国際切手展出品者に対して、世界に通じる審査結果と改善指導を提供する切手展です。従いまして、厳正な審査と、適切なクリティークは本展覧会の両輪にあたり、会期中の最重要催事ですが、出品者の92%の参加をいただき、開催2年目にして、理念が出品者に浸透したと感じております。

 

 

 

[スタンペックスジャパン2022] 審査結果発表

スタンペックスジャパン2022は本日から来週月曜日までの3日間(3月26日ー28日)東京・押上の郵政博物館にて開催されています。

非公開日の3月25日に審査委員会による審査が行われ、採点の結果、最終結果がまとまりましたので、開場に合わせて発表しました。

ホームページでの発表は午前中を予定しておりましたが、機材トラブルの関係で午後になりました。遅くなりましたことをお詫び申し上げます。

審査結果

また、出品要項記載の範囲内で、出品者の作品の最初の第一フレームを紹介する動画を作成しましたので、どうぞご覧ください。

(3/26追記)審査結果をコピペしやすい方法で掲載します。報道その他の用途にご利用ください。

No. 部門 Frame 作品名称 出品者名 Tr Im St&Kn Co Ra Pr Total
1 伝統郵趣 5 Switzerland postage due stamps 1883-1910 有吉伸人 16 8 28 8 16 4 80
2 伝統郵趣 5 新昭和切手 飯澤達男 17 7 30 8 16 4 82
3 伝統郵趣 8 Japan Definitives 1937-1940 菊地恵実 17 8 32 8 18 5 88
4 伝統郵趣 5 Ryukyu Dollar Currency Conversion Provisional Series 木戸裕介 14 7 28 8 15 4 76
5 伝統郵趣 8 Japan Definitive Issues 1914 – 1925 丹羽昭夫 18 8 33 9 18 5 91
6 伝統郵趣 8 JAPAN CHRYSANTHEMUM SERIES 1899 – 1910 村山廣祐 18 8 30 8 18 5 87
7 伝統郵趣 5 Great Britain Definitives 1911 – 34 山田廉一 15 8 30 8 15 4 80
8 郵便史 5 AUSTRIAN INFLATION 1921 – 1925 伊藤文久 15 7 30 8 16 4 80
9 郵便史 5 Postal History of CHINA 1897-1912 藤本博嗣 16 8 29 8 15 4 80
10 郵便史 8 Japanese Occupation in Java March 1942 – August 1945 増山三郎 17 7 31 8 18 4 85
11 郵便史 8 郵便の効率化と機械化 水谷行秀 17 8 31 8 17 4 85
12 郵便史 5 Postal History of Japanese Special Delivery Mail by the name of“Sokutatsu” 1911-1948 横山裕三 17 7 31 8 17 5 85
13 ステーショナリー 8 The Japanese Foregien Mail Postcards 安藤源成 17 8 32 8 17 4 86
14 ステーショナリー 5 JP Occupation Malaya Stationery 1942-1945 守川環 16 7 30 8 17 4 82

55-59 B 60-64 SB  65-69 S 70-74 LS 75-79 V 80-84 LV 85-89 G 90- LG

 

 

[スタンペックスジャパン2022] 開場まで、あと1日

スタンペックスジャパン2022は、3月26日(土)から28日(月)までの3日間開催される全国切手展です。

本日、審査委員会による出品作品の審査が完了しましたので、ご報告申し上げます。

審査は午前10時過ぎより行い、午後4時頃に終了しました。審査結果は開場と共に発表し、会場で配布します。なお、午前中にはホームページで審査結果並びに全作品の第一フレームを公開予定です。

なお、審査委員会 所属 審査員の内、設楽 光弘 審査員につきましては、医療関係者の為、県境を跨いでの本展覧会へのお越しが困難となり、欠席となりましたことを報告します。

 

[スタンペックスジャパン2022] 開場まで、あと2日

スタンペックスジャパン2022の開催を土曜日から(3月26日ー28日)に控え、あと2日となりました。

本日、出品作品の展示が完了しましたので、ご報告申し上げます。

作業は午後1時半より行い、予め募集した実行委員の方にご参加いただき、午後4時過ぎに終了しました。写真は実行委員の方の内、ブログにお顔を出してもOKな方達だけの集合写真です。お疲れ様でした。

なお展示作業は、貴重品を預かっていること、並びにCOVID-19対策から、施錠した展示室でマスクを着用して、密を避けてを行いました。

外国切手研究会 第83回Zoom例会レポート

202235日 2000PM – 22:10PM開催『外国切手研究会 第83Zoom例会』レポートです。参加者13人中9人の発表で質疑応答が有りました。

1人目・武田幸作氏)地中海ギリシャ沿岸・イオニア諸島の切手を紹介、1番切手は1859年発行で当時はイギリス領だった為ビクトリア女王のデザイン、その数年後には英国寄りのゲオルギオス1世が即位、当地はギリシャに返還された為に使用期間は短く、カバーの現存は非常に少ない。

1941年の第二次世界大戦時にギリシャはドイツに占領され、イオニア諸島の大半はイタリア領になり当時のギリシャ切手に加刷した切手が発行された、同じく使用済やカバーは少ないと思われる。

2人目・山崎文雄氏)ドイツ・ブレーメンよりハワイ・ホノルル宛スタンプレスカバーの紹介、サンフランシスコの到着印より1861年の使用例と確認出来る、ブレーメン61日発、ロンドン63日中継印、通常ならここからニューヨークに向けて送付されるケースが多いが、このカバーは西インド諸島やチリを経由してサンフランシスコに送られており、到着迄に80日を要している、詳細は解読中との事で現在分かっている範囲で解説されている。

質疑応答より、18614月にはアメリカで南北戦争が始まっており、その影響でアメリカ大陸横断を避けて運ばれた可能性が有るとの見解を頂きました。

3人目・中野健司氏)南北戦争関連を扱うアメリカ最大手切手商、PATRICA A.KAUFMANN より購入した郵趣書籍の紹介、CSA CATALOGは約500ページでカラー写真も多数掲載、歴史、政治、郵便史的にもにも興味が有り、入手困難だったがやっと購入出来たとの事です、同社のHPも充実しており、資料的にも貴重なマテリアルも多数掲載されています。https://www.trishkaufmann.com/

在住のニューヨーク郊外・RYEの町の御当地消を紹介、同氏が専門的に収集しているジャンルに比べ気軽に集める事ができ、日本や世界でも多くの方が地元の御当地消収集をされていると思われます、ニューヨーク州の郵便史研究会Empire State Postal History Societyのサイトも見つけ紹介、https://www.esphs.org/

4人目・藤本博嗣氏)新中国・1986年発行普23、各地の民家シリーズ3分切手の紹介、このシリーズは100面シートと60面シートで発行された3分は100面シートのみ、第4コーナーには銘版と中国で票銘と呼ばれる普通切手の組名二十三と図案の湖南民居が入っている、このシリーズ全14種類全部で100版以上有ると言われている、3分切手の1版との違いは、2版は分の文字に点が有るとの事です。

3分切手は1990730日迄の市外印刷物料金、その後は8分に値上されたが、不足扱になっていない使用例も所有、大量に印刷発行された時期で印刷や用紙等の製造面のバラエテイも多く様々な使用例も有ると思われるが、封書基本料金の8分に比べると入手は難しい、基礎知識としてはJPS郵趣200911月号巻頭特集「中国切手・バラエテイ事情」の記事が参考になると思われます。

5人目・比留間晃則氏)フランスが最近発行したアニメーション図案の切手を紹介、日本では1975年にUFOロボ・グレンダイザーとして放映された人気アニメ、フランスでは1978年ゴルドラックのタイトルで放映され日本以上に大人気で、制作45周年記念の発行との事、JPS郵趣20223月号50ページでも解説されています。

2点目・フランス領インドシナ、19453月の仏印処理後の使用例の貴重なカバーについて、書留使用例で料金等について調べる資料や情報などが有れば知りたいとの事、質疑応答より仏印処理前後で郵便料金が変わっていないと仮定、前の時代の書状料金と書留書状料金を調べ、同料金のカバーの存在確認なども方法のひとつとの事です。

American Philatelic Societyにも有償で利用出来るライブラリーサービスが有るとの事。https://stamps.org/services/library/library-services

他にも下記サイトが参考になるかもとの事です、Les tarifs postaux d’Indochine (インドシナの郵便料金)http://jef.estel.pagesperso-orange.fr/tarifindo.html

SOCIETY OF INDO-CHINA PHILATELISTShttp://www.sicp-online.org/archive/laos_001.htm

6人目・有吉伸人氏)国際切手展LONDON 2022の出品作品 France 1849-1862 について、フィラニッポン2021にも出品された作品ですが、シェードバラエティの大型ブロックやマージン付テートベッシュ貼カバーなどのマテリアルを追加されたとの事、発表して頂いた魅力的なクラッシック25サンチームの5ページを紹介させて頂きます。

7人目・槇原晃二氏)ブラジル・1876年シリーズDonPedroⅡの紹介、第69回で紹介の1866年シリーズは同図案で目打12だったがこのシリーズはルレットになる、アメリカン・バンクノート製造で消印もアメリカのファンシーキャンセレーションに近いものが多く使われている、銘版もスペイン語と英語で入れられており、1866年〜76年シリーズ100面構成図案を見ると理解しやすい。

200レイスのポルトガル宛カバーは押されている消印を含め詳細を調査中との事ですが、eBayで同様の印が押されているカバーが販売中との事、このように同様の使用例を見つける事が出来れば、その商品説明を参考にするのもひとつと思われます。

10レイスは印面の変種も図版で紹介、消印違いの整理も赤の印刷に映えて美しいです。

8人目・吉田敬氏)1918年ウクライナで発行されたトライデントシリーズと呼ばれる切手の紹介、ロシア切手に三叉路と言われる図案が加刷された物、多くの世界カタログでは台切手番号と加刷図版のみが記されており、実際の切手の印象が分かりづらい、キエフ、オデッサ、ハリコフ、ドニプロ、ポルタバの各地で加刷され、其々に台切手が存在する為メインナンバーで200種類程になる。

当時ロシアより独立したウクライナは、ロシア切手が無加刷で使用されていたが大量に残っており、これがそのまま使われるとウクライナ郵政の収入にならない為、加刷切手を発行して原則として無加刷切手の使用を禁止、正刷切手も翌年には発行された為に使用例は少ない、質疑応答より、西側のポーランドに近い都市リボフでは、一部オーストリアに掛かっており、トライデント加刷のオーストリアバージョンも存在するとの事です。

最初の話題、イオニア諸島1番切手のカバーについて、昨年のテーマティク作品で使用した物、ナポレオン時代にフランスの衛星国だった事を解説するページで使用したマテリアル。

9人目・重山優氏)同氏のブログより、https://ameblo.jp/sonbun99/entry-12729719292.htmlで紹介している戦後台湾より日本宛使用例のマテリアルを紹介、旧満洲では四角、台湾では楕円形の検閲印が使用されている、差出人の名前は姓が中国で名が日本名、日本語教育時代に生まれた方と思われる。

194736日発、台湾では194612月より日本宛の封書と葉書を送る事が出来たが、貼られている3圓切手は国内封書料金で国際料金は6圓なので本来は料金不足と思われる。

今回は以上です。詳細は下記画像をクリックして頂ければ大きな画像で見て頂く事ができます例会内容に興味が有る方や御質問、感想等頂ける方、興味の有るマテリアルを御持ちの方、些細な事でも結構ですのでコメントをお待ちしております。

[スタンペックスジャパン2022] 競争出品作品を受け取りました。

スタンペックスジャパン2022 開催まであと一週間!

本日午前は、競争出品作品の委員会への提出日でした。午前10時半より郵政博物館に実行委員会よりスタッフが滞在し、作品の受領及び内容の検品を行いました。

検品中の横山実行委員長

午前中に全ての作品の受領が完了しました。平行作業で進めていた検品も午後1時までには完了し問題がありませんでしたので、予定通り郵政博物館の収蔵庫に格納いたしました。

検品会場から博物館収蔵庫に移動する展示作品。移動作業は3名で慎重に行いました。

アジア切手展 Melbourne 2022の延期について

特定非営利活動法人 郵趣振興協会は、活動の一環として、国際切手展情報の充実に注力しています。このほど、コミッショナーから下記の案内か発表されましたので、掲載します。


先日、アジア切手展 Melbourne 2022の作品募集について発表しましたが、本日(2022/3/15午後2時)同展覧会のHPにて、会期の2年延期を確認しましたので、報告します。2024年3-4月に延期されること以外は現時点では決まっていません。実行委員会からの直接の連絡は届いておりませんので、本情報は確度は高いものの暫定情報として発信し、実行委員会から確実な情報を入手し次第、詳細の案内を行います。

アジア切手展 Melbourne 2022の作品募集について

特定非営利活動法人 郵趣振興協会は、活動の一環として、国際切手展情報の充実に注力しています。このほど、コミッショナーから出品希望者に対して、作品募集の案内が発表されましたので、転載します。


2022年9月8日から11日にかけて、オーストラリアで開催されるFIAP展「Melbourne 2022」はFIAP Partonageで開催されるアジア展です。COVID-19の流行及びロシアのウクライナに対する軍事侵攻の影響による航空状況により有形・無形の制限があるとは思いますが、コミッショナーとして渡航についての方針を示した上で作品の募集を行います。

同展覧会へのご出品をお考えの方は、同展覧会の特別規則(IREX PDF 7ページ)の原文を理解することが求められます。出品希望者はIREXを必ずご熟読の上、当方まで申込書をご提出ください(4/24〆 yoshida@kitte.comまで)。同メールアドレスでは、相談も承ります。

なお、概要に関しては出品者以外も関心がおありと思いますので、便宜上必要な部分の解説を日本語でまとめたPDFを以下に表示します。日本コミッショナーの渡航に関するポリシー及び運搬契約についても同様に表示します。


Melbourne 2022 特別規則(全15条より抜粋)

第1条 目的 省略

第2条 開催団体・場所・時期 省略

第3条 FIAP賛助とコーディネーター 省略

第4条 適用される諸規則など 省略

第5条 出品資格 第7条で示される出品クラスのうち、class1, 11, 12, 14を除くクラスに初めて出品する場合は、スタンペックスジャパン、全日本切手展、JAPEXなどの全国切手展で過去5年間に金銀賞以上を獲得している事が必要です。class 1, 11, 12, 14の出品条件は原文をご覧いただくかコミッショナーにお問い合せ下さい。

第6条 出品申し込みと出品許諾について
4項 出品申し込みを行う者は、一作品につき一枚の出品申込用紙を、各国コミッショナーを通じて提出すること(国内締切 4/24)
3項 文献以外の出品申込希望者は、申込用紙とタイトルページの両方を提出すること
5項 出品可否の連絡は、2022.6.30までに各国コミッショナーに通知予定である。
6項 出品許諾後のキャンセルは原則として認めない。
7項 出品料はコミッショナーを通じて、2022.7.30までに実行委員会に納めること。

第7条 出品クラス(15)

チャンピオンクラス

伝統郵趣

郵便史

ステーショナリー

航空郵趣

宇宙郵趣

テーマティク

マキシマフィリー

印紙

10

オープンフィラテリー

11

ユース

12

郵趣文献

13

ワンフレーム

14

現代郵趣(1980年以降)

15

絵葉書(試行クラス)

クラス2(伝統郵趣)とクラス3(郵便史)は、さらに1(オーストラリアと植民地、ニュージーランド、保護領)2(アジア)3(それ以外)の3つに細分されています。

クラス7,11,12,13 も細分類されていますので、出品にあたっては特別規則の原文を参照して、ご記入ください。

第8条 フレームサイズと割り当て
1項 切手コレクション展示パネル(フレーム)は、23cn*29cmのリーフを4列4段(合計16リーフ)展示できるものを用意する予定です。この提示はA4(210*297mm)よりも縦が短いことをお知らせします。

第9条 出品料
2項 クラス11,12,13 以外の出品料は、フレームあたり65米ドル。
3項 クラス12(文献)は65米ドル。
4項 クラス13(ワンフレーム)は米95ドル。
*なお、当項目は実行委員会への支払金額のみであり、コミッショナーに帯同せずに、コレクションの運搬を依頼する場合は別途費用が発生します(次ページ下段に詳細)。

第10条 セキュリティ対策
実行委員会は十分な安全を確保して作品を預かり展示会を運営するが、その一方で保険などは一切かけず、万一の場合も一切補償には応じない。従って保険をかけたい出品者は各自の負担で保険会社を見つけ締結すること。

第11条 展示物の取り扱い
1項 作品は9/7朝までにコミッショナーによりビンルームに納品すること
2項 文献部門の送付点数は一点につき2冊とし、2022/8/30必着で郵送で提出すること。なお返却はしない。
3項 上記2項の遅延、もしくは不適格展示物については展示せず出品料も返却しない
4項 リーフには保護ラップをかけ、左下にナンバリングすること。フレームごとに封筒に入れ、記入済みのエントリーシートを各封筒に貼り付けること。

第12条 審査と授賞 省略

第13条 実行委員会の権限 省略

第14条 出品者の当規則の承認について
出品申し込み書にサインして提出することで、当特別規則を受け入れたことになる。

第15条 実行委員会の住所 省略

(以上)


(重要)

日本コミッショナーの渡航について

全日本郵趣連合が、世界展LONDON2022へのコミッショナー派遣を突然中止した事から『出品してもまた突然中止になるのではないだろうか?』「LONDON2022の様に出品料金が返金されず無駄になってしまうのではないだろうか?」という心配の声が、私の元に入る様になりました。

メルボルン展の成功の為にみなさんに作品募集を呼びかけますが、コミッショナーにとって、実行委員会は優先順位第2位です。最も優先順位が高い対象は出品者のみなさんの満足度とその財産であるコレクション(作品)であることを明言します。平時と言えない現在、出品者のみなさまに相応のリスクの存在を包み隠さずお話した上で、作品募集を行いますので、よくご検討ください。

さて国内移動ですら有形無形の制限がある現在において、重く嵩張る荷物をもっての国際移動の負担や障害ははるかに大きいというのは、残念ながら事実です。また海外におけるCOVID-19感染の流行が2月以降下降線を辿っている一方で、ロシアのウクライナに対する軍事侵攻で、航空機をめぐる環境は混乱をきたしています。そこで、どのようなケースで渡航を断念し、どの様なケースは渡航するかについてコミッショナーの方針を明示します。なお、本方針は、HELVETIA 2022の日本コミッショナーとして出品者に対して提示された内容を参考にまとめたものです。

 

渡航断念に至らないケース 以下4項目に該当する場合は、原則として現地に赴きます。
・入国時の隔離が必要(10日まで)だが、フライトが確保できた場合
・帰国時の隔離が必要な場合(14日まで)
・外務省の渡航中止勧告(感染症)のレベル3に該当する場合
・現地でコロナに罹患しそうな気分がする場合

全日本郵趣連合に問い合わせたところ、コミッショナーは委嘱であり、委嘱後の対応はコミッショナー次第とのこと。実際に上記「渡航断念に至らないケース」よりもさらに軽い内容で渡航を取りやめた事例もあります。もちろん新たなウイルスの登場や戦闘の拡大により、想定外の理由で渡航断念に至るケースが他にないとは言えませんが、現在の延長であれば、例示した4例を渡航断念理由にはしません。

 

 次に渡航を断念するケース7例を挙げます。この内最初の4つは、かなりレアなケースです。
渡航を断念するケース
・オーストラリアが日本を入国禁止国に指定した場合
・日本がオーストラリアを渡航禁止国に指定した場合
・日本・オーストラリア間の往復フライトが確保できない場合
・オーストラリアおよび隣接国が交戦状態に入った場合
・オーストラリアが健康状態などを理由に日本コミッショナーを入国禁止とした場合
・日本が健康状態などを理由に日本コミッショナーを出国禁止とした場合
・HELVETIA2022のコミッショナー業務でコロナ感染し、体調に重大な問題が生じた場合

 ご留意頂きたいのは7項目目です。国際展出品者はご承知の通り、私は5月末開催のHELVETIA 2022のコミッショナーから帰国した3ヶ月後のMelbourne 2022のコミッショナーとなりました。通常なら引き受けないのですが、他に候補がいらっしゃらないとお聞きし引き受けた次第です。

 並行して業務するタスク管理に問題はございませんが、万一HELVETIA2022でコロナを含む重病に感染した場合に業務継続が不可能になる可能性があります。この場合は代わりのコミッショナーを探し、それが無理な場合はできるだけMelbourne2022特別規則第6条6項に抵触しない様に、コミッショナー派遣の断念を決定し、出品できないのに出品料だけ取られるという無駄を排除する判断をする可能性があります。この点を納得の上出品をお申し込みください。

 なお、コミッショナーとの運搬契約(預け荷物扱い、有料)に付いては『必要経費を後で精算して請求されるのではいくら請求されるか不安』という声をお聞きしました。本展覧会のコミッショナー就任前に公開されたHELVETIA 2022の運搬契約(2022年1月)では、請求金額を平時の倍額を上限の目安として提示した上で当面の費用はコミッショナーが自前で負担し、帰国後に決算を行い、上限以下の負担金額を請求する方式を導入し出品者に好評ですので、同様にする予定です。

スタンペックスジャパン2022 公式参観ガイド【ダウンロード可】


3/26から3/28にかけて開催される全国切手展『スタンペックスジャパン2022 』の公式参観ガイドが完成しました。

当日、会場となる郵政博物館でもパンフレットを配布予定ですが、事前にダウンロードできるPDF版もご用意しました。ご参観の参考にご利用ください。

ダウンロード

南方占領地切手コレクターズクラブ 第21回ZOOM例会レポート

南方占領地切手コレクターズクラブ 第21回ZOOM例会レポート

 

2022年2月23日水曜日 8:00PM~10:00PM 開催の『南方占領地切手コレクターズクラブ』のレポートです。

以下、話題に上がったマテリアルについて順番に書き記していきます。

1)泰緬鉄道 カンチャナブリ オンピース

タイのカンチャナブリ等では日本軍の指揮下で泰緬鉄道の建設が行われました。その中で日本の郵便局も開設されたと言われています。本品は泰緬鉄道沿線のカンチャナブリで押印されたものと思われます。

2)マライ 特印

マライでは数多くの特印が使用されました。特印は収集家の求めに応じて押印されただけでなく、特印の用意された記念日に差出された郵便物にも押印されました。なので一見すると郵趣家便であっても、商用便であることがあります。本品も商用便と思われます。

3)NICA TIMOR加刷

戦後、蘭印では残存した南方占領地切手や日本切手に様々な加刷をしました。Rep.Indonesia加刷やPTT加刷が有名ですが、本品のようなNICA TIMOR加刷や馬の加刷がされたものも少ないながら残存しています。

4)香港 不足料カバー

香港のカバーは比較的多く残っていますが、不足料カバーとなると話は変わってきます。本品は香港発ベトナム宛てのカバーであり、貼付切手には国内料金7銭しか貼ってありません。当時、外国料金は20銭であったため不足料金が生じるはずですが、この処理がどうなされたのかは不明です。そもそもベトナムにも届いたのでしょうか??

 

話題は主に以上でした。

次回は3月23日 午後8時から開催予定です。