会期が1か月後に迫った「昭和切手発行80周年記念展」の実行委員会のみなさま(コレクション・オーナー)から、展示コレクションにおける注目品の画像提供がありましたので、いくつかピックアップしてご紹介いたします。
第1回は斎享コレクション「昭和切手あれこれ」から2点ご紹介します。
1点目は、昭和切手の色調見本です。製造面を語る貴重な資料で、これが民間にあること自体が驚きです。
2点目は、2次昭和30銭厳島単貼の書留小包使用例(昭和19年3月1日女塚局差出)です。
昭和19年4月1日より小包料金が30銭になるので、その料金のエンタイアと思いがちですが、よく見ると日付はそれよりも早く、かつ書留小包です。1㎏までの書留小包の料金の期間は昭和17年4月1日から昭和19年の3月31日ですが、30銭の発行日の告示は19年1月8日、出現日が19年3月と発表されていますので、この切手の書留小包料金の適合期間は僅か1か月しかなく、これはまさに最初期使用に該当します。
もともと小包の使用例は逓送中に毀損したり、受取り後に無造作に破り捨てられたりするケースが多いことから、展示に適したマテリアルは少ないのですが、本例は他に報告されていない、稀少な使用例です。
プレビューはまだまだ続きますので、どうぞお楽しみになさってください。
※所有者の許可を得ない画像の使用は固くお断りします。
昭和切手80周年展。スゴイ楽しみです。小生も見に行きます。展示リストを見てもこれだけスゴイ作品が一堂に集まるのは二度とないかも。。と思います。