会期が1か月後に迫った「昭和切手発行80周年記念展」の実行委員会のみなさま(コレクション・オーナー)から、展示コレクションにおける注目品の画像提供がありましたので、いくつかピックアップしてご紹介いたします。
第2回は引き続き、斎享コレクション「昭和切手あれこれ」から2点ご紹介します。
1点目は、2次昭和切手3銭および7銭各2枚貼の外信書状です。中立国スイスあてですが、戦況悪化で外信便の逓送が途絶したために差出人戻しとなったものです。逓信省による検閲後の封緘紙が左端に認められます。2次昭和切手はその使用時期が大東亜戦争末期と重なることから、外信使用は極端に少ないことが知られており、これはその貴重な実例の一つといえましょう。
2点目は、3次昭和3銭「縦と桜」の田型です。
一見すると何が特別なアイテムなのかピンときませんが、実は珍しいのはこの用紙で、この切手では存在しないとされていた、「白紙」なのです。無論、田型はこれまでのところこれ1点という大珍品です。
現物は来月開催の展覧会でご覧いただきたいと存じます。
プレビューはまだまだ続きますので、どうぞお楽しみになさってください。
※所有者の許可を得ない画像の使用は固くお断りします。