「安藤源成展–傘寿記念 フィラテリー歴70年の軌跡」(3/3-4日開催)プレビュー その6

3月3-4日に会期が迫った、郵政博物館特別コレクション展「安藤源成展–傘寿記念 フィラテリー歴70年の軌跡」において展示される作品の一部をプレビューとしてお目にかけます。

今回ご紹介するのは、これまで殆ど公開されたことがない、菊切手の使用例をまとめたコレクションです。通常の菊切手に加えて、支那加刷と朝鮮加刷も含める形で使用例を提示しています。

以下は、ご本人による作品解説です。


菊切手はかつて、蒐集の3本柱の一つでした。

この展示は、30年前に3フレームで全日本切手展に出品したもので、火災の際に友人宅に預けていて助かった、唯一の残存コレクションに順次追加してリーフを増やしてきたものです。

無加刷切手と支那加刷・朝鮮加刷を混在させて消印別にしてありますが、本来ならば菊切手は、無加刷と加刷切手(支那・朝鮮・軍事)は目的、使用地域が異なり、カタログに於いても区別されているので、これらは区別して展示する事が正当と心得ています。

因みに、本展示の「兄弟分」である「菊切手の欧文印」は灰となったため、今回は、その一部のみを第1フレームに展示しています。

画像は在朝鮮日本郵便局で使用された、丸一型消印が使われた使用例で、左が無加刷切手3銭の釜山使用、右はとくに貴重とされる朝鮮加刷1銭5厘切手貼私製葉書の京城使用となっています。