「安藤源成展–傘寿記念 フィラテリー歴70年の軌跡」(3/3-4日開催)プレビュー その7

3月3-4日に会期が迫った、郵政博物館特別コレクション展「安藤源成展–傘寿記念 フィラテリー歴70年の軌跡」において展示される作品の一部をプレビューとしてお目にかけます。

今回ご紹介するのは、岡山地方のマルコフィリー(郵便印専門蒐集)の三部作(美作・備前・備中國)と並んで、広く斯界に知られる「外信はがき」のコレクション(8フレーム)として展示されるうちの1頁です。

このコレクションは、国際切手展において大金銀賞という高い評価を得ていますので、日本随一のコレクション(すなわち世界一)と言っても過言ではないでしょう。

以下は、ご本人による作品解説です。


ロンドンとシンガポールの国際展に出品し、ともに大金銀賞(LV)を受賞した作品です。このため、英語表記であることをご了承ください。

未使用の蒐集が不備ですが、小生のコレクションは「何時・何処で・どの様に使用されたか」を提示することがモットーです。本来ならば「支那」加刷は国内とは異なる環境で使用されたものであることから、前に展示した「菊切手」と同様に、国内と外地を区別して展示すべきだと心得ています。

画像は明治10年(1877年)に長崎からドイツのライプツィヒあてに差立てられた「三五六葉書の6銭」のリーフで、横浜、サンフランシスコを経由しています。この葉書の実際の使用例は、2点しか確認されていませんので、まさに白眉といえましょう。