外国切手研究会 第50回Zoom例会レポート・後編

202143日 2000PM – 22:00PM開催『外国切手研究会 第50Zoom例会』レポート後編です。参加者10人中5人の発表で質疑応答が有りました。

3人目)ハンガリー初期の歴史と切手について、第一次世界大戦後にオーストリアとの二重帝国より独立した1918年より1920年迄は短期間に体制が変わって行った為、加刷切手が多く発行されている。

今回は第一次世界大戦後にハンガリーよりルーマニアに編入されたトランシルバニアイッシューのコレクションを紹介、ルーマニア占領下での発行だが、ギボンズカタログではハンガリーの扱いでミッヘルカタログではルーマニア、第1次と第2次が有り加刷の額面単位の字体の違いで分類出来る、台切手は当時流通していたハンガリー切手が多数使われており、加刷のバラエテイも多い。

4人目)韓国の郵趣情報についてのいくつか紹介。

大きな郵便局で無料配布されている韓国郵趣連合発行の月刊誌「郵票」の紹介、伝統郵趣の内容も有り郵便史の記事なども掲載、国内外切手のトピックス、韓国で人気の有るトピカルの話題、最新号のオピニオンでは、今までは無かった本格的な韓国切手専門カタログを現在製作途中で資料等の募集など、オークションも掲載されており、郵政の支援が有るとはいえ、無料とは思えない豊富な内容。

韓国でも現在個人が切手を貼って郵便を出すのは少なく、一番使われるのはおそらく軍人で、訓練所からの通信手段はほぼ郵便、訓練所に入る前の必需品リストにも切手が記載されているとの事です。

切手店について、第34回後編でも紹介した京城三越(現在でも新世界百貨店本店として使われている)の地下街では17の店舗が存在しており、他の地域を合わせたら20から30店位は営業していると思われるとの事、やはりネット店舗もいくつかは存在しているとの情報です。

ジュニア収集について、韓国ではネットコミュティーでも学生は日本より多いと思われる、郵趣連合でも育成事業の一貫として郵趣関係の教育を受けた先生が学校に配属され、サークル活動で切手を楽しむという事も行われているとの事、現在の日本からすれば羨ましい状況です。

5人目)スタンペックスジャパン2021開催に関連して自分の原点を振り返り、2010年に初めて切手展に出品した作品の紹介。

2010年全日展に出品した作品は約25年ぶりに作ったリーフで5フレーム、少年時代は1フレームは12リーフだったので16リーフになっていた事にも驚いた。

ゼネラル収集をしていたので、所有していた切手の大半は未使用短片、ジャーマンステーツの中ではカバーの非常に難しいステーツも有り、当時は現在程それらに力を入れてなかった事から、入手出来たカバーを各フレームの最下段に展示するという方法を取った。

現在では幾つかのステーツに絞って力を入れているが、この全ジャーマンステーツの作品を改良しながら国際切手展に出品し続けて得られた事、分かった事も多いとの事です。

今回は以上です。詳細は下記画像をクリックして頂ければ大きな画像で見て頂く事ができます例会内容に興味が有る方や御質問、感想等頂ける方、些細な事でも結構ですのでコメントをお待ちしております。