南方占領地切手コレクターズクラブ 第12回ZOOM例会レポート

南方占領地切手コレクターズクラブ 第12回ZOOM例会レポート

2021年5月27日 8:00PM~10:00PM 開催の『南方占領地切手コレクターズクラブ』のレポートです。

参加者は6名でした。

以下、話題に上がったマテリアルについて順番に書き記していきます。

 

1)南方全域 印紙について

南方では多くの地域で印紙が加刷・新規発行されました。話題に上がったのは北ボルネオの収入印紙、封緘紙、フィリピンの印紙でした。

フィリピンの印紙はアメリカ統治時代のものが長らく使用されたので、日本製印紙の使用済みは少ないです。

2)フィリピン 暫定50c実逓使用

フィリピンの暫定50cは適正料金がないので、非収集家による実逓便は未見でした。当カバーは8倍重量便の書留であると思われる珍品です。

3)ビルマ OKKAN使用

ビルマのOKKANでは通常の消印とは凹凸が逆だったようで、消印が通常のものとは異なります。インドとの国境に近い場所であったので、使用例が非常に少ないです。本カバーは切手無しの日本宛て封書です。

4)ビルマ ×加刷の上に孔雀加刷

×加刷の上から孔雀を加刷したものです。真偽は不明ですが、いくつか同様のものが存在し、使用済みも存在するようです。

5)仏印 仏印処理後の使用例

南方地域を日本軍が次々と占領していく中で、仏印は親日的なビシー政権が運営していたことから、日本軍は占領しませんでした。しかしビシー政権の消滅と連合軍の反撃により、仏印が前線となったことで、日本は仏印処理を行って、日本占領下の状態になりました。本カバーはその時期の郵便物であり、大変貴重なものです。

 

以上のものと現行のオークションの話題がでました。

 

次回は6月23日20時からです。

 

以下は順に1)-5)の画像です。