2021年12月4日 20:00PM – 22:20PM開催『外国切手研究会 第77回Zoom例会』レポート後編です。参加者10人中8人の発表で質疑応答が有りました、今回より基本発表者は実名記載となります。
5人目・中野健司氏)ニューヨーク・ロバートシーゲルオークションより、日本関連で興味深いマテリアルが多数出品されており紹介。https://siegelinternational.com/
中国と日本関連のオークションで大半は中国だが、PDFカタログも非常に詳しい、ペリー提督が他の船の艦長に宛てた1853年のスタンプレスカバーは参考として見積り価格日本円約500万円より、幕末のアメリカ領事館の手紙、在日アメリカ外国局・HAKODATE局カバー、 アメリカ1869年シリーズ貼在日アメリカ外国局・HIOGO局カバーなど、珍品マテリアルが多く出品されており参考価格も凄い物ばかりです、今回はPart1との事で続きが予定されているのかもしれません、日本とアメリカ関連との事で、いくつかのマテリアルにはEx Ryohei Ishikawaの記載が有ります。
6人目・比留間晃則氏)当日に東京綿商会館で開催の切手市場で購入したマテリアルをいくつか紹介、ベトナムやパレスチナの実逓カバーやガイアナやパプアニューギニアのパケットだが、ガイアナは加刷切手が多く含まれており使用済でも意外と高価、パプアニューギニアも額面変更加刷が含まれており、やはり高価な物が多い。
中東より日本宛カバーでオマーン初期の切手が貼られている物、スーダンの数字図案の1番切手4種類とエジプト切手に加刷した8種類がペアの全種貼カバーなども希少。
紙付き使用済も近年の物は実逓の使用済入手が難しい物や国が多数有る、今回一番の掘出し物はラオス切手に1985と赤で加刷された物で当時いくつかの加刷切手が発行されているが、この1枚はスコットカタログで100ドルの値段が付いている。
外国切手に関しては、比較的高価な物、古いマテリアルやコレクターが多い国などはネットオークションなどでも入手しやすいが、その逆に関してはそうでも無く、良い買い物をされたようです。
7人目・武田幸作氏)ニジェールコーストよりドイツ宛書留カバーの紹介、1897年7月27日BONNY RIVER発、切手は1894年発行の4種類貼、ロンドンとリバプールの中継印は共に8月20日、裏面にはバーデン・バーデンの到着印が8月21日、そこから転送されバーデン・ケーニヒスフェルトの到着印が8月23日。
英領植民地発の為一度本国に送られ、外国便扱いでドイツに宛てられたと思われる、イギリスのアフリカ植民地からのカバーは余り見かけず、ニジェールコーストはその中でも比較的少ない様です。
8人目・重山優氏)御自身のブログに殆ど毎日記事を投稿されているが、古い郵趣関連雑誌と共に入手した日本普通切手カバーの話、この辺りは集めた事が無いとの事で、日本関連にも詳しい槇原晃二氏に協力して頂き分類したとの事。
外国切手例会の為に関連するマテリアルを一部紹介、菊切手3銭貼カバーは同一年代使用例だが、国内が丸一型印に対して台湾では既に台湾型櫛型印が使用されている。
小判切手貼りカバーは国内使用例だがUPU3種が貼られている、昭和の時代にはジュニアにもブームが有り、ほぼUPU3種に特化した田辺猛氏の著書「小判切手の集め方」を思い出しました。
今回は以上です。詳細は下記画像をクリックして頂ければ大きな画像で見て頂く事ができます。例会内容に興味が有る方や御質問、感想等頂ける方、興味の有るマテリアルを御持ちの方、些細な事でも結構ですのでコメントをお待ちしております。