南方占領地切手コレクターズクラブ 第23回ZOOM例会レポート
2022年4月27日水曜日 8:00PM~10:00PM開催の『南方占領地切手コレクターズクラブ』のレポートです。
以下、話題に上がったマテリアルについて順番に書き記していきます。
1)スマトラ パヤクムブ直立加刷封皮
スマトラの西海岸では女王図案の切手・葉書にバッテンの加刷をして販売しました。そのなかでもパヤクムブという局で加刷されたものは十字のようにバッテンが直立した加刷がなされています。切手でも多くはありませんが葉書や封皮に加刷されたものは特に珍品です。
2)スマトラ ジャンビー加刷外信往復ハガキ
ジャンビー加刷は種々の加刷がなされたものの、どれも残存数が少なく悩ましい分野です。一部の台切手や台葉書では多く見られる種類もありますが、今回発表されたものは外信往復はがきが台葉書となっているものであり、新発見の品です。
3)海軍地域 バンジェルマシン暫定切手ロット
南ボルネオのバンジェルマシンでは切手の不足した時期があり、画像のような暫定切手が発行されました。未使用も希少ですが、使用済みは更に少ないです。特にエンタイアとなると珍品です。
4)マライ 海峡植民地 軍政部印単枠 黒加刷
海峡植民地の赤加刷以外は珍しく、カタログ値が高いため偽物が非常に多いです。本品は疑惑品です。
5)海軍地域 桜と錨はがき
本品はギャンヤールという小局からバリ島のSingaradjaに宛てられた桜と錨はがきです。この局は使用例が少なく珍品であり、さらに本はがきは今までに報告の無かった新発見のはがきでした。
6)海軍地域 GOUVERNEMENT NIPPON加刷封緘ハガキ
小スンダでは種々の錨加刷がなされました。封緘ハガキには切手上には見られないフランス語のGOUVERNEMENT NIPPONという加刷がなされたものが存在します。未使用・使用済ともに珍品です。
7)マライ リオ群島使用
マライのリオ群島は占領前は蘭印の領土であったこと、島ゆえに郵便量が少なかったことから、蘭印・マライの収集家が注目する地域であるため、人気のある分野です。本品はリオ群島のダボシンケップという局から差し出されたハガキであり、大珍品です。
話題は主に以上でした。
次回は5月25日 午後8時から開催予定です。