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外国切手研究会 第89回Zoom例会レポート

202264日 2000PM – 22:40PM開催『外国切手研究会 第89Zoom例会』レポートです。参加者11人中5人の発表で質疑応答が有りました。

1人目・山崎文雄氏)ハワイ・18622セント数字切手(SC16)の紹介、数字切手は暫定的に発行された為に数は少ないが、この切手は島内間郵便の基本料金として主に使用された為に少し多いが、カバーのカタログ評価は約3000ドルから4000ドルと決して安価ではない。

専門的分類ではPlate3Cから3G10枚ペーン構成、Pos.1から10Plate3FTypeⅢPos.1TypeⅡPos.2TypeIPos.3といった構成、紹介の4枚はいずれもTypeⅨPos.9でオリジナルとエラー切手とその修正版、島内間使用カバーの受取人はキング・カメハメハⅠ世の孫娘という貴重なマテリアル、貼られている切手はPlate3FTypeⅥPos.6

2人目・重山優氏)前回でも一部紹介した、百城版孫文切手についての解説、印刷場所は福建省南平市の福建百城印務局にて印刷、当時は北京や上海、天津などの主要都市は日本軍が抑えていた為、主に重慶を中心とした四川省に供給していた、重慶中信版と同じ原版を用いて製造された百城凸版は、いくつかの同一額面同一刷色切手が有り、JPSカタログ等でも僅かに解説されているが慣れないと難しい、百城凸版特徴のシークレットマークを拡大画像で解説して頂きました。

特に分類の難しい3円に関しては、百城凸版に使われた道林紙の網門紙で判別出来るとの事、裏面で見比べると比較的分かりやすい、4枚の中で左の使用済だけが百城凸版、その消印は1946年天津で発行当初は使用出来なかった地域の使用例。

3人目・武田幸作氏)第87回でも紹介のウクライナ切手「ロシアの軍艦、くたばれ」の第2弾の実逓書留FDCを紹介、こちらも切手の詳細は郵趣20226月号でも解説されているが、第1弾の100万枚に対して500万枚の発行ですが、やはり世界中で大評判の為に入手は困難になると思われます、郵趣では紹介されていない特印の印影は、撃沈された戦艦モスクワのように見えます。

4人目・槇原晃二氏)第37回前編と第38回後編で発表後、新たな入手品や研究等で再構成した、ウルグアイ・1番切手と2番切手の紹介。

1番切手は1856年発行の3額面、印面には国名や郵便といった文字が描かれておらず、上部の ”DILIGENCIA” は急行馬車の意味、当時は政府による郵便制度が出来ないまま民間の馬車会社を経営していたラピドという民間人を郵便管理官に任命して運営、地元モンテビデオのメジエ社が石版印刷で製造、シート構成は横735面、シェードバラエティや印面バラエティも多くプレーテイングが可能、版はひとつだけで60Cの版の額面を変更して80C1Rの版に造り変えたと言われており、同一ポジションに同じ特徴が有る、以下参考資料としてウルグアイ郵趣協会のサイトを紹介、ありがとうございます。

http://www.filateliauruguaya.com/estudio_e.html

http://www.filateliauruguaya.com/Yv1.pdf

2番切手は1858年発行の3額面、やはり国名表示は無いが首都モンテビデオと郵便物の意味 ”COREEO” が描かれた、シート構成は横530面、此処迄の民間半委託業務の特徴として、ペン消しは存在するが消印が使われなかった事、その為スコットカタログでも使用済の評価は無い、3額面の中でも120Cは入手困難、240Cは非常にシェードバラエティが多い、2番切手についても詳細はウルグアイ郵趣協会のサイトを参照して下さい、ありがとうございます。

http://www.filateliauruguaya.com/estudio_e.html

http://www.filateliauruguaya.com/Yv4.pdf

5人目・吉田敬氏)世界切手展HELVETIA2022日本コミッショナーとして参加された同氏より、現地で撮影された入賞作品等についての紹介と質疑応答が有りました、画像については割愛させて頂きます、現地ならではの情報として、切手展開催中に会場内で発行された、日替わり小型シート(加刷文字が変わる)の入手状況や実逓カバー作成などの紹介。

同氏が出品入賞された「Classic Switzerland 1843-18548フレーム作品についての紹介、今回注目点として、タイトルリーフを新たな試みで作成されたとの事、今後何らかの方法でフードバックを予定されているとの事です。

今回は以上です。詳細は下記画像をクリックして頂ければ大きな画像で見て頂く事ができます例会内容に興味が有る方や御質問、感想等頂ける方、興味の有るマテリアルを御持ちの方、些細な事でも結構ですのでコメントをお待ちしております。

南方占領地切手コレクターズクラブ 第26回ZOOM例会レポート

南方占領地切手コレクターズクラブ 第26回ZOOM例会レポート

2022年7月27日水曜日 8:00PM~10:00PM開催の『南方占領地切手コレクターズクラブ』のレポートです。

以下、話題に上がったマテリアルについて順番に書き記していきます。

1)海軍地域 セラム加刷ハガキ

セラム地域では切手にはない、日章旗やセラム民政部之印という加刷がなされたハガキが発行されました。加刷の色や形にバラエティがあり、その組み合わせがいろいろありますが、そのどれもが貴重品です。今回は3種類の回覧がありました。

 

2)スマトラ 統一機械加刷エンタイア

南方ではいろいろな検閲印が使われました。表にはスマトラの箱型検閲印があり、裏に二重円の検閲印があります。

3)スマトラ パレンバン加刷封書

パレンバンの昭和切手25戦とパレンバンの大日本枠加刷5cent切手が貼られた書留郵便です。

4)スマトラ 大東亜戦争一周年記念特印

大東亜戦争一周年を記念したスマトラの特印です。文字しか書かれていない地味な特印ですが、貴重品です。

5)スマトラ バンカビリトン裏写り

南方切手ではしばしば裏に別の加刷が裏うつりしているものがあります。原因としては①加刷された為替証紙に切手を貼ったものを水剥がししたもの、②加刷切手を作った上に置かれた切手に裏うつりした、などが考えられます。たくさん見られるものではなく、楽しいものです。

6)スマトラ バンカビリトン加刷 未発見品

バンカビリトン加刷では37.5c切手に20c加刷が行われた切手が台切手の一つとして使われました。紫加刷が一般的ですが、赤加刷は未見品です。

7)スマトラ 満洲切手特印

スマトラやマライでは数多くの記念品が作られました。内地から郵趣家が切手を送り、現地で押印してもらったものがしばしば見られます。本品はスマトラの特印が押された満洲切手です。

8)海軍地域 偽物

本品は偽物です。ニューギニア切手に独特の錨加刷が行われたものです。いろいろな噂がありますが、あまり見られるものではないため密かな人気があります。

9)マライ 縦ガッター

コルフ印刷所で作られた正刷切手は400面構成でした。田の字の□部分に100面のシートがあるイメージです。本品は日構成部分からとったガッターブロックです。消印は2605年9月2日と見られます。

10)海軍地域 バンジェルマシン暫定切手

バンジェルマシン暫定切手は未使用・使用済みともにあまり見られません。本品は為替用紙の裏に貼られたものであり、為替受取人が期限内に来なかった際の手数料の支払いとして非常に珍しい使用例です。

 

話題は主に以上でした。

 

次回は8月24日 午後8時から開催予定です。

外国切手研究会 第88回Zoom例会レポート

2022521日 2000PM – 21:45PM開催『外国切手研究会 第88Zoom例会』レポートです。参加者10人中6人の発表で質疑応答が有りました。

1人目・槇原晃二氏)ウルグアイ・1877年シリーズの紹介、1866年数字図案シリーズに代わる切手を発行するにあたり1876年にデザインの公募をした所、ウエルカー氏だけの応募でエッセイも作成されたが、ドイツ1875年発行の切手と似ているとの事で不採用になった、そこでアメリカンバンクノート社に発注して発行されたシリーズ、凹版印刷でルーレットの810×10100面シート。

5センティシモは国内基本料金、バラエテイは少ない、カバーはモンテビデオ発、隣国のアルゼンチン・ブエノスアイレス宛だが国内宛封書と同等料金で送られている。

1883年この切手に”1883 Provisorio”と加刷した暫定切手が発行された、既に別の5センティシモ切手が発行されていたがそれが不足した事と、この切手が大量に余っていた為と思われる、加刷発行後は無加刷の切手は無効とされた、赤色加刷はエッセイ、急いで発行された為バラエテイが多く有る。

2人目・武田幸作氏)ソ連・1931年発行ツエッペリン切手の紹介、この50コペイカ切手の刷色は本来ダークブラウンだが、ダークブルーのエラーが有る、未使用切手は両方所有していたが、エラー切手と思われるカバーをebayで購入したが画像の見え方でエラーの方では無かったとの事、但し状態も良く買い物としては悪く無かったとの事。

同出品者より購入した沖縄切手多数貼りカバーの紹介、左下に貼られている1962年東西対抗剣道3セント切手のカバーが非常に少ない事が知られており、質疑応答によると単片貼内国便は現存1通のみとの事、発行枚数も普通で理由は分かっておらず、この様なカバーも少ないと思われる、同封筒に貼られている直前に発行された1962年切手趣味週間のカバーは普通に有るとの事です。

3人目・藤本博嗣氏)前回の続きで、新中国・1986年発行、各地の民家シリーズ1分切手の紹介、このシリーズは100面シートと60面シートが有るが1分は60面シートのみ、シート画像より銘版、トンボ、カラースケール、票銘などの位置関係が分かる、この切手は右マージンの目打部分に線が入っている、バラエテイとして第4コーナーの票銘横に点が有る無しを見つけた、所有しているシートの版番号から最初は点が無く、有る時期に点が有る版が使われ、後に再び点が無い版が使われたとの推測。

1分切手の適正料金は盲人用市内便で入手は困難と思われる、使用例として3枚貼印刷物、2枚貼市内便ハガキ最終便、10枚ブロック貼日本宛など、基礎知識としてはJPS郵趣200911月号巻頭特集「中国切手・バラエテイ事情」の記事が参考になると思われます。

4人目・山崎文雄氏)ハワイ・キングカメハメハ3世13セント(SC6)の紹介、4×520面でフルシートが1点現存している、旧石川良平コレクションにも大きなブロックが存在していた、この切手は左下13の額面数字に特徴が有りプレーテイングが可能、全画像が掲載されている参考サイト、http://www.hawaiianstamps.com/bg_pl13.html

この切手の特徴として、右側の縦枠がほぼ二重線になっている事、偽物を見分ける点のひとつ、紹介の切手はPos14と思われるが印面全体がゴースト状になっており、今迄未見の変種と思われる。

5人目・重山優氏)同氏のブログでも紹介している、孫文切手百城凸版70円貼カバーについて、https://ameblo.jp/sonbun99/entry-12744199994.html

1946513日上海発アメリカ宛航空便、料金は封書190円+航空料金90円=280円、第81回でも紹介したカバーと同様、航空料金が封書料金より安価だった短期間の使用例、百城凸版とは同時期の重慶中信版の製造が間に合わなかった為、同じ原版を用いて福建省南平の百城印刷局で製造された切手、用紙バラエティの分類や入手も難しく、額面によってはメインナンバーでも入手困難な切手も有り、カタログコレクションでも揃えにくいとの事、日中戦争中から戦争後にかけて発行されており、年代が後に成る程使用地域が広がっている、このカバーも日中戦争後の使用例で、切手発行時では日本占領下に有った上海使用例は存在しない。

6人目・比留間晃則氏)前回紹介のシーラカンス切手、コモロ・1954年発行の切手とその無目打、アメリカ宛書留カバーなど、今回入手分を暫定的にレイアウトした状態で紹介、カバーに貼られている1952年発行の戦車図案の切手は目打有と無目打が貼られており、比較的高価なマテリアル。

今回は以上です。詳細は下記画像をクリックして頂ければ大きな画像で見て頂く事ができます例会内容に興味が有る方や御質問、感想等頂ける方、興味の有るマテリアルを御持ちの方、些細な事でも結構ですのでコメントをお待ちしております。

南方占領地切手コレクターズクラブ 第25回ZOOM例会レポート

南方占領地切手コレクターズクラブ 第25回ZOOM例会レポート

 

2022年6月22日水曜日 8:00PM~10:00PM開催の『南方占領地切手コレクターズクラブ』のレポートです。

 

以下、話題に上がったマテリアルについて順番に書き記していきます。

 

1)マライ ペナン最終日カバー

1945年8月15日の玉音放送以降、南方占領地では各種記念品がたくさん作られました。本品もそのうちの一つであり、1945年9月2日の日付でペナンで記念押印されているものです。

2)海軍地域 バンジェルマシン暫定切手

ボルネオ南部は海軍担当地域であり、切手が不足した際にバンジェルマシンで簡易な切手が作られました。これは接収した紙に粗雑な印刷を行い、切手4枚の真ん中に郵便局長印を押したものであり、あまり数が無いため人気があります。

しかしそれゆえ偽造品があります。画像の左の品は偽造品ですのでご注意ください。

3)仏印 日本宛てカバー

仏印は仏印進駐が行われたため、日本人による日本宛てカバーは日本軍によって検閲がされました。仏印には日本企業がありましたが、東洋綿花はそのうちの一つです。

4)海軍地域 ポンチャナク錨実逓カバー

海軍地域はカバーが少ないです。また、各種錨加刷がなされたため種々の錨加刷のカバーとなるとさらに少ないです。海軍地域は切手不足の際に周辺地域で切手の融通があったようで切手の発行地域と使用地域が合致していないものが見られ醍醐味の一つとなっています。

 

話題は主に以上でした。

次回は7月27日水曜日 午後8時から10時です。

南方占領地切手コレクターズクラブ 第24回ZOOM例会レポート

南方占領地切手コレクターズクラブ 第24回ZOOM例会レポート

2022年5月25日水曜日 8:00PM~10:00PM開催の『南方占領地切手コレクターズクラブ』のレポートです。

 

以下、話題に上がったマテリアルについて順番に書き記していきます。

 

1)ラブアン 封皮使用

ラブアンでは海峡植民地切手が使われており、北ボルネオで加刷されたような一行加刷がされました。切手も希少ですが、ステーショナリーはこの封皮のみしか確認されていません。

2)スマトラ 停車場印

ジャワの停車場印は人気があり、オークションで高値になりますが、スマトラでの停車場印はあまり知られていません。本品はスマトラ西海岸の停車場印で非常に珍しい逸品です。

3)スマトラ ジャンビー

ジャンビーでは西海岸の大日本郵便加刷切手にさらにNippon MA加刷を行いました。その種類は少なく、本品は今まで報告の無い台切手です。

4)ジャワ 新女王切手使用

ジャワでは占領直後、旧蘭印切手を無加刷のまま使用しましたが、新女王切手は使用禁止になりました。その後収集家による使用例があり、珍重されています。本品は料金が重量便印刷物となるため、どうも実逓ではないという一品です。でも新女王切手の使用は少ないです。

5)フィリピン バターンコレヒドール陥落特印

バターンコレヒドール陥落特印はフィリピンの各地で使用されました。その中でも配給されたと考えらえるものの、未だ発見されていない局のものが幾つか存在し、また存在していると思われていなかった局のものが発見されたりします。本品はサマル島のCatabaloganの特印で初めて発見されたものです。

6)海軍地域 北セレベス葉書往信

海軍地域に限らず、南方占領地での往復はがきの使用は稀少です。北セレベスのこの往復はがきの使用は、今まで報告されていませんでした。

 

話題は主に以上でした。

次回は6月22日 午後8時からです。

外国切手研究会 第87回Zoom例会レポート

202257日 2000PM – 21:40PM開催『外国切手研究会 第87Zoom例会』レポートです。参加者11人中6人の発表で質疑応答が有りました。

1人目・武田幸作氏)全世界で話題のウクライナ切手「ロシアの軍艦、くたばれ」の実逓書留FDCを紹介、詳細は郵趣20226月号でも解説されている、412日の発売後は一般のTVやインターネットニュースでも取り上げられました、発行枚数は100万枚でウクライナの記念特殊切手としては普通の枚数ながらも、世界中で大人気の為入手は非常に困難となっている、運良くある伝で入手出来たとの事ですが価格は高騰中、ネットオークションでも近年の切手としてはトンデモナイ値段で出品されている様です。

2人目・山崎文雄氏)メイン収集のハワイより最近の入手品を紹介。1点目、キングカメハメハ3世13セント(SC6)のブラックプルーフ、旧石川良平コレクションで、山崎氏が確認している3点中の1点で希少なマテリアル、第80回で紹介した5セント(SC5)と揃える事が出来たとの事、参考カタログ値6000ドルだったが、今回入手のオークションでは約9000ドルとなり、円高と手数料でかなりの値段になったとの事です。

2点目、2セント数字切手の使用済、額面のCentsの後がピリオド( . )では無くコンマ( , )になっているバラエテイ(SC13b)、確認数は未使用1点、カバー1点、使用済はこのマテリアルを含め3点との事、薄いブルーとダークブルーの刷色が有りこれはダークブルーの方、数字切手は横2枚縦5枚の10面シート構成でプレーテイングが可能、専門分類でこの2セントは1A3A3Bと呼ばれる3つのプレートが存在し、1Aポジション2のタイプ10のバラエテイになる、参考カタログ値6750ドル。

3点目、バンクノートイッシュー1セント(SC30)田型のSPECIMEN加刷、通常の見本ではなく、ナショナルバンクノート社からアメリカンバンクノート社へ印刷製造の変更時、同社の見本として保管されていた物が市場に放出されたもの、シートの分割時に裏面糊の上から鉛筆書きでポジションが記載されている。

4点目、バンクノートイッシュー2セント(SC52)のSPECIMEN加刷、この切手の見本は非常に希少で今まで見た事が無かったとの事、見本に関してはバンクノート社で加刷された物と、UPU加盟国に贈呈された先で加刷した物が存在する為、鑑定書が求められる時も有る。

3人目・重山優氏)同氏のブログでも紹介している、使用済が非常に少ない孫文切手ロンドン版双圏2分について、https://ameblo.jp/sonbun99/entry-12740985950.html

使用済のカタログコレクションでも、殆どの方は未使用で代用か空白になっているとの事、カタログナンバーでは先になっているが、2分の発行日は単圏が先で、双圏は中々売り捌いて貰えなかったと思われ、双圏版1分と同時期の北京版烈士1分の使用済は大量に有る事などから、殆ど出番の無いまま終わってしまったと思われる、出回るのも遅かった為か余り広く配給さていない様で、上海とその周辺の使用例が中心で年代も遅い物は見つけにくいとの事です。

4人目・比留間晃則氏)地元郵趣会の切手展に向けた作品用として、好きなテーマのひとつで入手予定のシーラカンス切手をいくつか紹介、コモロが1954年発行した切手は有名で人気も高い、同国はフランス領の為カラートライアルも存在するが最難関のひとつ、コートジボワールの1980年代の切手も発行枚数が少なくカタログ値は比較的高価、シーラカンスが最初に発見された南アフリカでは小型シートを含めたセットが発行されている。

5人目・槇原晃二氏)フランス・1863年発行ナポレオン3世の切手を印刷前の用紙に貼り付け、そのまま新聞を印刷して消印された物で、新聞税として徴収されたと思われる、プリキャンセルのフォアランナーとの位置付けも有るマテリアル、古くはJPS図解切手収集百科辞典、オットー・ホルヌンク著/魚木五夫訳の9798ページにも解説が有り、この方式はトルコやオーストリア他でも用いられたとの事です。

ウルグアイ・1882年発行ナショナルシンボルズイッシューの紹介、最初のリーフはトライアルカラープレートプルーフ、この切手の特徴は10×10100面シートだが、印面に各ポジションが1から100迄数字で印刷されている、他国の切手でも同様の例は有るとの事です、1センティシモと2センティシモの2種類だが、2センティシモは次の切手が発行された時に使用禁止になった後、1884年在庫処分の為に加刷を行い発行され、この切手のみ使用可能とした。

この加刷分の2センティシモは使用例が少なく、紹介のフランス宛プリンテッド・マターは、海外宛1枚貼カバーとしてこの1点のみが確認されている。

6人目・藤本博嗣氏)第83回の続きで、新中国・1986年発行、各地の民家シリーズ4分切手の紹介、このシリーズは100面シートと60面シートが有るが4分は60面シートのみ、第1版から第5版迄有り、第1版のみ図の様に「白壁」となっており、その他の版は「茶壁」となる。

4分切手は市外葉書と市内封書の適正料金、2通のFDCは共に第1版の特徴の「白壁」になっている、発行枚数は公表されていないが、第2版以降は製造面のバラエテイも多く用紙や耳紙、特にシェード違いが多く有り、調査収集を継続中との事、基礎知識としてはJPS郵趣200911月号巻頭特集「中国切手・バラエテイ事情」の記事が参考になると思われます。

最後にお知らせと情報の募集)第85回で藤本博嗣氏が発表された旧中国と日本のコンビネーションカバーのレポートに、安藤源成氏より質問コメントを頂きました、ありがとうございます。

10.JAの上海からU.S.A.宛の小竜Ⅰ角 下駄印消し 新小判10銭 SHANGHAI 年号2字消しのエンタがあります、概説をお願いしたいのです、他に当時のものが数点在ります。」

との事で3点の画像を頂きました、藤本氏のマテリアルを含めて掲載させて頂きます、どんな事でも結構ですので、何か情報を頂ければ助かります、宜しくお願いします。

今回は以上です。詳細は下記画像をクリックして頂ければ大きな画像で見て頂く事ができます例会内容に興味が有る方や御質問、感想等頂ける方、興味の有るマテリアルを御持ちの方、些細な事でも結構ですのでコメントをお待ちしております。

外国切手研究会 第86回Zoom例会レポート

2022416日 2000PM – 21:30PM開催『外国切手研究会 第86Zoom例会』レポートです。参加者10人中5人の発表で質疑応答が有りました。

1人目・山崎文雄氏)ハワイ王国のカバーを3通紹介、いずれも難が有り残念との事ですが、資料的にはどれも貴重なマテリアル。

1通目、一見するとスタンプレスにも見えるが、右上部分の切手が剥ぎ取られたアメリカ・ペンシルバニア州宛のレデイース・カバー、ホノルル局の消印は59日、サンフランシスコ局到着印615日、切手料金支払済を示すPAID印、使用されている消印のタイプと封筒上の記入からも1852年、運ばれた船名やパナマ経由のルートも判明しており、貼付されていたのは13セント宣教師切手(SC#3、又は#4)と思われる、切手が貼られた完全な状態なら日本円で1000万円以上との事。

2通目、こちらも1通目と同じ宛先のコレスポンデンス・カバー、ホノルル局69日、サンフランシスコ局到着印731日、切手料金支払済を示すPAID印、8の数字入り丸型印、左下にOverLand(大陸横断)の書き込みが有るがこちらもパナマ経由と思われる、料金内訳はハワイ料金5セント、船長支払い分2セント、アメリカ国内料金6セントの合計13セント、やはり宣教師切手が貼付されていたと思われるが、スタンプレスだった可能性も有るとの事。

3通目、ハワイ5セント切手(SC#8)、アメリカ12セント切手(SC#17)貼付のアメリカ・オハイオ州宛コンビネーションカバー、ホノルル局214日、サンフランシスコ局到着印1861311日、このカバーは大陸横断で運ばれたと思われる、ハワイ切手に傷が無くコンディションが良ければ78000ドルの評価との事。

2人目・槇原晃二氏)ウルグアイ関連のカバーを3通紹介、因みに同国の1番切手は1856年発行。

1通目、1853年のスタンプレスカバー、125日モンテビデオ発、フランス・マルセイユ宛、イギリス・ロンドン中継印、フランス・カレー中継、マルセイユ到着印、COLONYS co.ART.?の印は英仏の郵便交換条約による物、手書き数字の30が郵便料金と思われるが、右上の1240の数字の意味については調査中で情報も募集との事です。

2通目、1877年発行数字シリーズ10c切手貼、フランス・ボルドー宛カバー、1880510日モンテビデオ発、不足料を表す”T”の印が押され、黒の数字12と青の数字10が手書きされている、UPUの規定では青で記入された数字は不足料金を表すが、このカバーに関しては両数字の意味を調査中。

3通目、1877年発行数字シリーズ20c切手2枚貼、こちらも2通目と同じ宛先のコレスポンデンス・カバー、大型のカバーで基本料金の4倍重量便、188057日モンテビデオ発、こちらも不足料を表す”T”の印が押され、黒の数字24と青の数字40が手書きされており、こちらも同様に調査中。

3人目・重山優氏)旧中国・烈士切手貼り上海発、日本・東京世田谷宛航空便カバー、1枚だけ日本の第1時昭和切手の1銭が貼られており、これを1分切手として計算すると合計99分で当時の正規料金になる、但しこのカバーの注目点は別に有り、世田谷の到着印は昭和151940)年313日だが、貼付されている香港版烈士切手の1分と10分の発行日は多くのカタログで1940620日となっており、カタログの記述間違いか正規発行前の使用例となる、この切手には透かし有りと無しが有るがどちらも発行日は同じ。

4人目・吉田敬氏)スイス初期のバーセルやチューリッヒの切手は有名だが、スイス連邦政府として最初に発行された切手の簡単な解説と紹介、スコット等の世界カタログでは一部図版の簡略や未掲載も有り分かりにくい面が有る、1850年発行と1851年発行の5rの違いは、当初は青い着色紙に印刷された様に見えるが、実は白紙に印刷された3色刷で発行され10rも同じ、この濃い印面では消印が読みにくい、押されているか分からない、消されやすいと言う事で1年も経たない間に2色刷りに変更され、1852年発行の15rは当初より1色刷で発行された。

1851年発行の5rは、ツームスタインの専門カタログでは印刷版の違いで10種類に分類されている、5×840面シートの石版印刷だが、その原版は手書きで作成され、10種類の印刷版は同じ原版から転写された為、全てポジションの特徴で判別が出来る、専門書では先にこのポジションを確定してから、印刷版の特徴で版の分類をするようになっているとの事。

5人目・ソン・フィチャン氏)小判ハガキ・戦前の朝鮮半島使用例、差出印は仁川局で明治30120日イ便、到着印は京城局で同日ロ便、両都市を結ぶ鉄道は明治32年開通の為、当時どの様にして運ばれたのか興味が有ります、差出人の仁川・濱田支店についても調べた所、スタンフォード大学デジタルコレクションのHPで、朝鮮新報1896(明治29)年122日の記事に見つける事が出来た、住所は居留地となっている、同日の記事には仁川郵便局の落成式や、その仁川郵便局の神戸行船舶搭載郵便物の締切時間の広告も掲載されていた。

今回は以上です。詳細は下記画像をクリックして頂ければ大きな画像で見て頂く事ができます例会内容に興味が有る方や御質問、感想等頂ける方、興味の有るマテリアルを御持ちの方、些細な事でも結構ですのでコメントをお待ちしております。

外国切手研究会 第85回Zoom例会レポート

202242日 2000PM – 22:10PM開催『外国切手研究会 第85Zoom例会』レポートです。参加者10人中5人の発表で質疑応答が有りました。

1人目・山崎文雄氏)ハワイ王国のスタンプレスカバーを3通紹介、ハワイに郵便局が出来たのが1850年、宣教師切手として有名1番切手は1851101日発行。

1通目、1850年アメリカ・マサセッチュー州スプリングフィールド宛、サンフランシスコ局中継印1850812日、切手発行以前のカバーで右上に大きく”SHIP42”料金の書込みが有り42セント前払い、内訳は太平洋側から合衆国東部宛料金40セントと船長支払い分2セントで1851630日迄の料金、サンフランシスコ迄を運んだ船名も判明している。

2通目、ホノルル局185496日、アメリカ・ウインダム宛、サンフランシスコ局中継印1854930日中継印、この年代は宣教師切手切手が発行されており、その場合は13セント切手が貼られる、右側に”HONOLULU US POSTAGE PAID”、中心に”PAID 8 SHIP”の印が押されており、ハワイ内料金5セント、アメリカ国内料金6セント、船長支払い分2セント合計13セントを現金で完納済のカバー、これもサンフランシスコ迄を運んだ船名が判明している。

3通目、ホノルル局1854103日、アメリカ・コネチカット州ハーウイントン宛、サンフランシスコ局中継印1854111日、パナマを経由して西海岸から東海岸へ運ばれており、こちらはサンフランシスコ迄とその先迄運んだ船名も判明している。

2人目・重山優氏)旧中国・重慶華南2版(基数)孫文切手について、重慶華南1版とは額面表記の違いから簡単区別出来る、9額面の内、低額2種と高額2種はカタログ値も高く、特に高額2種類は使い道も限られており未発行に近かったと思われる。

発行日の194968日は既に上海が共産軍により解放されており使用地域は限られていた、主に福建省や広東省でそれも全域では無い、目打バラェテイや銘版付ブロック、別納使用と思われるブロックも入手出来る範囲で所有、JPS旧中国切手カタログの発行枚数はあくまでも印刷枚数で、低額2種と高額2種が出回った数はかなり少なく、カタログ値に反映していると思われる、当時はメータースタンプや収納印も使われた上、混乱している蒋介石側に対して毛沢東側が国幣や金圓券を人民元に交換するといったキャンペーンも行われた為、高額2種は特に少ない。

3人目・武田幸作氏)タイタニックの記念カバーを2通紹介、1通目が船内局消印、2通目は出航地SOUTHAMPTON消印で共に出航日1912410日、結論から言うと残念ながら2通とも偽物カバーとの事、全体的に100年前のカバーとしては状態が良い点と、両カバーに貼られているイギリス切手は1912410日以降に発行された物で決定的、因みに1通目カバーのカシェに描かれているR.M.SRoyal Mail Shipの略でタイタニックは郵便船でもあった、余談だがタイタニックが沈没した1912415日は北朝鮮初代最高責任者・金日成主席の誕生日。

質疑応答よりtitaniccovers.comというサイトの紹介が有りました、http://www.titaniccovers.com/

4人目・槇原晃二氏)ウルグアイ・1866年発行数字シリーズ10C切手貼、イタリア・レサ宛カバーについて、色々な情報が有るが詳細を調査中との事で紹介、1876429日ウルグアイ・モンテビデオ発、フランス船内パックポー印、フランス・パリ中継印、不足料を表す”T”の印が押され、イタリアで不足料切手140C分が貼られている、黒の手書き14?青の手書きで80の文字が描かれている、当時ヨーロッパ宛料金は10Cと思われるので、重量便だったのか、他の要因が有ったのか情報を募集中との事です。

同じくウルグアイ・1941年発行画家ファン・マヌエル・ブラネス死去40周年のプルーフを紹介、イギリスのウオーターロウ&ソン社製の立派な凹版印刷、いずれも10枚ブロックで発行枚数やシート数、画面上の修正箇所や確認事項などが手書されており、製造過程の分かる貴重なマテリアル。

5人目・藤本博嗣氏)スタンペックスジャパン2022出品作品より、旧中国のマテリアルを3点紹介、1点目、小判切手とのコンビネーションカバー、以前から所有していたアメリカ宛マテリアル。

2点目、昨年のスタンペックスジャパン2021で指導を受け入手した、菊切手無加刷とのコンビネーションカバー、数年後に支那加刷が使われる為、無加刷の使用例は非常に少ない、ChfefooよりShanghai経由、Yokohama宛、鉛筆書でWeihaiweiYanteiが記入されており、中継印等は無いが経由地と思われる。

3点目、Foochowで使用されたバイセクトカバー、台風により1分切手が不足した為、郵政総局に許可を得て使われたと言われているが、最近の調査では外国人が作ったフィラテリックな物との意見も有る、カタログのメインナンバーも有る為に必要を感じ、幾つかの偽物も含めてかなり昔にやっと手に入れたとの事で鑑定書も有るが不安も有るとの事、使用期間は3日間しか無く、マテリアルの95%は偽物と言われており、その大半が当時の福州に勤めていた局員が作成した物らしい。

今回は以上です。詳細は下記画像をクリックして頂ければ大きな画像で見て頂く事ができます例会内容に興味が有る方や御質問、感想等頂ける方、興味の有るマテリアルを御持ちの方、些細な事でも結構ですのでコメントをお待ちしております。

外国切手研究会 第84回Zoom例会レポート

2022319日 2000PM – 21:10PM開催『外国切手研究会 第84Zoom例会』レポートです。参加者11人中7人の発表で質疑応答が有りました。

1人目・武田幸作氏)1品目、チェコスロバキア・1934年発行切手の小型シートを納めた冊子を紹介、15シートの2額面で目打13で裏糊無、単片で発行された物は目打10で裏糊有で区別出来る、小型シートは近年入手機会が少なく冊子状態の完全な姿は特に難しい、冊子を開いた説明タイトルはチェコ語で”わたしの家は何処?”となるが、小型シートに描かれている楽譜曲のタイトルと思われる、紹介者もお気に入りの一品との事です。

2品目、南アフリカ・オレンジ自由国(OranjeVrijstaat)の切手について、マテリアルは1895328日葉書使用例だが、貼付されている切手には紋章の様な図案が加刷か押印されている様に見えるが詳細が分からず情報を募集、質疑応答より同様な使用例がeBayで販売されており、改定料金と共和国の紋章が加刷されたとの説明が有るとの事でした。

2人目・重山優氏)前回は戦後台湾より日本宛使用例のマテリアルを紹介したが、今回は旧中国からのマテリアルを紹介、差出人は33日の日付を記入しているが、194641日上海消印、奈良宛で書込みより429日着と約2ヶ月要している、日僑自治会と第三方面軍の中国内で2回、日本で1回の検閲印が押されており、日数がそれなりに掛かったと思われる、質疑応答より戦後朝鮮にも同様の世話人会が有ったとの事です。

3人目・藤本博嗣氏)旧中国・SOLD IN BULK加刷葉書の紹介、元々は清朝郵政が紅色で発行していた蟠龍図版の葉書を、当時は未だUPU加入が認められてはなかったが、1907年に規定の緑色に変更して発行する事になり、その時に残っていた紅色の葉書を料金割引に使用するために発行された物、JPS旧中国切手カタログにもナンバーは有るが入手は容易では無いとの事、加刷タイプもいくつか有りJPS郵趣199212月号に水原明窓氏による寄稿が有りますので参考にして下さい。

4人目・山本典保氏)英領・第一次世界大戦後のWarTax切手を紹介、日本ではこれらの切手は発行されておらず、郵便料金その物が値上げされる方が多いが、戦中戦後一時的に正規料金と共に増税分を貼付する切手は英領を中心にいくつかの国で発行された、現在では比較的値段も安価で入手出来るとの事ですが、製造面のバラエテイや郵便史的なマテリアルも絡めると、面白いジャンルになりそうです。

5人目・吉田敬氏)1872年フランス・YOKOHAMA局よりスイス宛カバーの紹介、40サンチームと80サンチームの切手が貼られているが、この40サンチームは普仏戦争時にパリが包囲された時に1871年ボルドーで印刷された物で版も粗末で目打も無い暫定切手、その中でも発行期間の短かった40サンチームの日本使用例カバーはこの1点のみ確認の貴重なマテリアルとの事。

6人目・比留間晃則氏)オーストラリア・VictorianRailwaysの切手を紹介、鉄道小包切手と思われるがスコットカタログにも記載が無く詳細は分からないとの事、現地の専門カタログ等には記載が有るかもしれない、後日レポーターが調べた所、VictoriaRailwayFeeStampsHPを見つけました、参考にして下さい。https://www.ozrevenues.com/Revenue-Railway-Local-Perfin-Catalogue/victoria-rail-catalogue.htm

7人目・木戸裕介氏)南朝鮮・1946815日発行、解放1周年記念切手のカバーを紹介、前年発行の解放記念切手は日本での印刷製造たが、この切手は南朝鮮で印刷製造され粗雑な作りで有り印面変種やエラーも多く有るがフルシートの存在も少なく詳細は調査中、この時代の使用例は難しく、紹介者も単片貼はこのマテリアルしか入手出来ていないとの事、当時の南朝鮮は日本と同等の占領地なのでGHQによる検閲が有る。

質疑応答より、ソン・フィチャン氏より韓国の郵遊発行台帳を紹介して頂きました、大韓民国成立後に作られたと思われるが、戦後より現在迄発行の切手が記録されています、参考にして下さい。https://theme.archives.go.kr/next/stampPoster/stampList.do?stampPosterType=Y

今回は以上です。詳細は下記画像をクリックして頂ければ大きな画像で見て頂く事ができます例会内容に興味が有る方や御質問、感想等頂ける方、興味の有るマテリアルを御持ちの方、些細な事でも結構ですのでコメントをお待ちしております。

南方占領地切手コレクターズクラブ 第22回ZOOM例会レポート

南方占領地切手コレクターズクラブ 第22回ZOOM例会レポート

 

2022年3月25日水曜日 8:00PM~10:00PM 開催の『南方占領地切手コレクターズクラブ』のレポートです。

 

以下、話題に上がったマテリアルについて順番に書き記していきます。

1)スマトラ タパヌリ日章旗と東海岸大日本枠付き赤逆加刷

スマトラのタパヌリ州では蘭印切手に日章旗の加刷を行いましたが、この切手に東海岸でさらに加刷をしたものがあります。種類としては枠付きの大日本加刷と小文字の枠無加刷があり、特に後者は非常に稀少です。本品は枠付き大日本加刷と日章旗の加刷がされていますが、大日本加刷が逆向きに加刷されている一品です。

2)スマトラ バンカビリトン加刷の転居葉書

南方占領地では日本占領下の切手・葉書が戦後もしばしば使用されましたが、その中でもスマトラではその使用期間は長いものでした。本品はバンカビリトン島で軍政部印を加刷された転居葉書ですが、戦後1年が経っても戦時中の葉書が使われた興味深い品です。

3)マライ 戦前使用

マライでは各地域が占領されるまで、郵便網が生きており郵便の受け渡しが行われていました。特に、マライ南部のジョホール州は北から進軍してくる日本軍の到着まで時間があったため、しばしば開戦以降の郵便物が見受けられます。本品は1941年12月20日にジョホールのMuarから差し出され、宛先のインドの着印が裏に見られるものです。

4)ジャワ Hollandia宛て葉書

ジャワは蘭印の中でも特に栄えた都市が多く、この地域から差し出されたり、宛てられた郵便物には稀少なものが見受けられます。本品もその例に当てはまる逸品であり、ジャワ中部のNgawiからニューギニアのHollandiaへ宛てた葉書です。これは非常に少ないニューギニア宛ての郵便物のうちの一つです。

 

話題は主に以上でした。

次回は4月27日 午後8時から開催予定です。